確か感想書いてなかったなーと思ったので、昨日放送された「借りぐらしのアリエッティ」の感想です。
人間の家から砂糖などを「借り」て暮らしているアリエッティ一家。14歳になったアリエッティは初めての「借り」に胸躍らせていたが、その家に越してきた少年・翔に姿を見られてしまう…という感じで始まる本作。
今回で2、3回目の視聴となるわけですが、正直この作品はあまり好きじゃないです。嫌いに片足突っ込みかけてるけど、嫌いになりきれない部分もあるから「んあー…」と思いながら見ている作品です(苦笑。
序盤、アリエッティ父とアリエッティが「借り」をしているシーンは結構好きです。アリエッティら小人が人間の家を探索するために至るところに釘などを張り巡らしたり、様々な道具を用いて探索する様は見ていてとてもワクワクしました。また、後半翔とアリエッティが協力してアリエッティ母を救い出すシーンや、ほんのちょっとの水滴でもアリエッティたちには十分な水源となる…といったシーンを気に入っているところからして、私は「アリエッティたちが工夫して生活している様」を見るのは好きだけれども、この作品の本筋はちょっと…気持ちが強いのだと思います。
やはり人間の翔とハルさんがどうにも好きになれないんですよね…後半の翔はマシですが、前半の翔はちょっと…
手術を控えており、どこか生への執着が薄いようにも思える翔。そんな翔がアリエッティと出会い、彼女が落としていった砂糖を届けるシーンはまだ良いんですが、その後ドールハウスのキッチンを、アリエッティたちの家を破壊してまで無理やりに置いていくシーンは見ていて胸がざわざわします。せめて一言声をかけるなりなんなりしろよと…あの「良いことをした」と思っている感じがたまらなく嫌です。結果的に気に入ってくれたにしても、自己満足の極みみたいなのを見せつけられている感じが凄く嫌です。
それでも、その後の翔はアリエッティとの交流を経て、どれくらい仲間がいるかも分からないのに、それでも「借り」をしながら懸命に生きている彼女たちを見て、手術に向かう勇気や生きる力を蘇らせていくので、まだ好きになれる要素があるキャラクターではあります。
問題はハルさんなんですよね…何でこの人に対しては、ただの一般人なのに「天空の城ラピュタ」のムスカ以上に「敵」だと感じる気持ちが強いのでしょう。かつて小人を見たことを証明するために躍起になっていたようにも見えますし、彼女は彼女なりにトラウマの払しょくや当時「小人なんていない」とバカにした連中を見返したいという事情があったのかもしれません。が、それにしたって懸命に生きているアリエッティ母を有無を言わさず捕まえて、逃げられないようにビンに放り込む様、にたにたと満足げに笑う様を見ているとイライラします。
ただ、あくまでもアリエッティたち小人の事情を知っているからそう感じるのだとも思います。加えて「小人」はサイズは違えど自分たちと同じ容姿をしている存在だからこそ、一層「かわいそう」だと感じるところは少なからずあるでしょうね。私が幼い頃に捕まえた虫を虫かごに入れたのと、何の違いも無い。そのことは分かっているつもりですが、それにしたってハルさんはねぇ…「無理」と強く感じてしまいます。
本作ではアリエッティたちの「借り」に焦点が当てられていましたが、考えてみれば人間も様々なものを「借り」ているんですよね。物の貸し借りのみならず、翔はお医者さんの力を「借り」て生きていこうとしているわけですし、大きな見方をすれば人間は地球から様々な資材を借りて暮らしているのだと思います。
そして「借りる」ということは、「いずれ返す」ということ。最後にアリエッティはこれまで借りてきた様々な物のお返しとして、翔に「生きようとする心」を与えたのでしょう。
何があっても生きようとするアリエッティたちと、そんな彼女たちから生きようとする思いを学んだ翔の交流が描かれた作品でした。
やっぱり嫌いじゃないけど、とびきり好きというわけでもなく、だからといって全く見ないという気持ちにもならず、結局何だかんだ見てしまう不思議な作品です…
…ところで、カラスと猫が喧嘩していたのは「猫の恩返し」的な…?
人間の家から砂糖などを「借り」て暮らしているアリエッティ一家。14歳になったアリエッティは初めての「借り」に胸躍らせていたが、その家に越してきた少年・翔に姿を見られてしまう…という感じで始まる本作。
今回で2、3回目の視聴となるわけですが、正直この作品はあまり好きじゃないです。嫌いに片足突っ込みかけてるけど、嫌いになりきれない部分もあるから「んあー…」と思いながら見ている作品です(苦笑。
序盤、アリエッティ父とアリエッティが「借り」をしているシーンは結構好きです。アリエッティら小人が人間の家を探索するために至るところに釘などを張り巡らしたり、様々な道具を用いて探索する様は見ていてとてもワクワクしました。また、後半翔とアリエッティが協力してアリエッティ母を救い出すシーンや、ほんのちょっとの水滴でもアリエッティたちには十分な水源となる…といったシーンを気に入っているところからして、私は「アリエッティたちが工夫して生活している様」を見るのは好きだけれども、この作品の本筋はちょっと…気持ちが強いのだと思います。
やはり人間の翔とハルさんがどうにも好きになれないんですよね…後半の翔はマシですが、前半の翔はちょっと…
手術を控えており、どこか生への執着が薄いようにも思える翔。そんな翔がアリエッティと出会い、彼女が落としていった砂糖を届けるシーンはまだ良いんですが、その後ドールハウスのキッチンを、アリエッティたちの家を破壊してまで無理やりに置いていくシーンは見ていて胸がざわざわします。せめて一言声をかけるなりなんなりしろよと…あの「良いことをした」と思っている感じがたまらなく嫌です。結果的に気に入ってくれたにしても、自己満足の極みみたいなのを見せつけられている感じが凄く嫌です。
それでも、その後の翔はアリエッティとの交流を経て、どれくらい仲間がいるかも分からないのに、それでも「借り」をしながら懸命に生きている彼女たちを見て、手術に向かう勇気や生きる力を蘇らせていくので、まだ好きになれる要素があるキャラクターではあります。
問題はハルさんなんですよね…何でこの人に対しては、ただの一般人なのに「天空の城ラピュタ」のムスカ以上に「敵」だと感じる気持ちが強いのでしょう。かつて小人を見たことを証明するために躍起になっていたようにも見えますし、彼女は彼女なりにトラウマの払しょくや当時「小人なんていない」とバカにした連中を見返したいという事情があったのかもしれません。が、それにしたって懸命に生きているアリエッティ母を有無を言わさず捕まえて、逃げられないようにビンに放り込む様、にたにたと満足げに笑う様を見ているとイライラします。
ただ、あくまでもアリエッティたち小人の事情を知っているからそう感じるのだとも思います。加えて「小人」はサイズは違えど自分たちと同じ容姿をしている存在だからこそ、一層「かわいそう」だと感じるところは少なからずあるでしょうね。私が幼い頃に捕まえた虫を虫かごに入れたのと、何の違いも無い。そのことは分かっているつもりですが、それにしたってハルさんはねぇ…「無理」と強く感じてしまいます。
本作ではアリエッティたちの「借り」に焦点が当てられていましたが、考えてみれば人間も様々なものを「借り」ているんですよね。物の貸し借りのみならず、翔はお医者さんの力を「借り」て生きていこうとしているわけですし、大きな見方をすれば人間は地球から様々な資材を借りて暮らしているのだと思います。
そして「借りる」ということは、「いずれ返す」ということ。最後にアリエッティはこれまで借りてきた様々な物のお返しとして、翔に「生きようとする心」を与えたのでしょう。
何があっても生きようとするアリエッティたちと、そんな彼女たちから生きようとする思いを学んだ翔の交流が描かれた作品でした。
やっぱり嫌いじゃないけど、とびきり好きというわけでもなく、だからといって全く見ないという気持ちにもならず、結局何だかんだ見てしまう不思議な作品です…
…ところで、カラスと猫が喧嘩していたのは「猫の恩返し」的な…?