ひびレビ

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「アナコンダ3」を見て

2020-05-21 07:47:09 | テレビ・映画・ドラマ
 2008年の映画「アナコンダ3」を見ました。すっげぇグロいよ!(私基準)

 まず「アナコンダ2」がどんな映画だったかというと、「不死の蘭を求めてボルネオの奥地へと向かい、その過程でアナコンダに襲われる」映画でした。危険を冒してまで不死の蘭を手に入れるか否かで仲間割れが起こる等、旅の目的であり騒動の元でもあった不死の蘭。
 「アナコンダ3」では、何と冒頭から既に不死の蘭を入手済みです!・・・2週目プレイか何かで(汗。「アナコンダ2」に出てきたのと同じ名前の会社なので、もしかすると作品的に地続きなのかもしれませんが、アレの続編がコレとは思いたくないなぁ・・・

 初っ端から不死の蘭が手元にあるため楽勝かと思いきや、不死の蘭から合成したエキスは蛇にしか効果が無く、その理由を探るために不死の蘭の新種を作成し第2世代のエキスを生み出した結果、体長18mという超巨大なアナコンダが誕生。そして製薬会社の会長が余計なことをした結果アナコンダは研究所の人間を次々に襲って脱走。森でアナコンダとの死闘が始まる・・・というのが「アナコンダ3」です。


 冒頭でも書きましたが、いやー、グロいっすね!(汗。ホラー耐性0ですが、グロ耐性も限りなく低いので、研究所員の無残な姿に始まり、容赦なくやられていく蛇対策チームの面々・・・と、終盤まで容赦なく血が流れます。前作、前々作でも血が流れなかったわけではないですが、今作はいくらなんでも流れ過ぎ、グロすぎです。あと折れた骨とか映さなくていいから・・・
 また、登場人物の1人であるハメットが店で喧嘩を売ってきた男性をガラス窓の外に放り出すシーンもあるのですが、そこでも放り出された人物がめっちゃ流血します(汗。実際、ああいった事態が発生したらアレだけの重傷を負うのかもしれませんが、別にそこ描写する必要なくない・・・?
 

 ひたすらに血が流れ続ける今作ですが、「アナコンダ2」と比べるとアナコンダの出番自体はあると感じました。
 ただ、折角の巨体を生かし切れていない、ただ単に「長いだけ」とも感じました。「人間に巻き付いて丸呑みにする」というのは以前のアナコンダもやっていたことですし、折角なら小さな納屋をぐるっと取り囲んでじわじわと中に逃げ込んだ人間を追い詰めるとか、18mのアナコンダにしかできないことをやって欲しかったですね。
 一応、尻尾の先端が鋭利な刃物のようになっているため、それを獲物の体に突き刺すという新たな攻撃手段も得ています。確かに獲物と対峙している際に、密かに尻尾を相手の背後に忍ばせて、がら空きの相手の背後からグサッ!などをすれば「おぉ!」となったかもしれませんが、そういったこともなく。これだと普通に噛みつくのと大差ないような。
 加えて巨体の割に軽いのか、納屋の2階を這っていたと思しきシーンでも物音ひとつしていませんでしたし、脆そうな屋根の上に登っても屋根は原型を留めていました。ちなみに納屋のシーンでは上から消化途中のヤギが降ってくるのですが、誰も頭上を警戒しません。何故だ。

 
 一応メインはアナコンダの研究に携わっていたアマンダになるんでしょうけども、彼女もまた魅力に乏しいというか・・・
 ヒロインらしく?たびたびアナコンダに襲われそうになっても、主人公補正でも入っているのか、はたまた育ての親だと認識しているのか。いずれにしろアナコンダはすぐさま彼女に手を出そうとはしません。体中が泥まみれになった時は「体温を感知しているから見えなくなったのでは?そうか、これが逆転のカギに!」なるかと思いましたが、そんなこともなく。
 アマンダを襲わないのは人食い蛇であっても親への情は残っているだとか、アマンダ自身も人間の勝手で生み出して、都合が悪くなったから殺すという人間の身勝手さへの責任を感じるなどの葛藤が入るなどすればまだメッセージ性はあったかもしれませんが、本作はひたすらに「アナコンダが逃げた!殺せ!」なのが何とも。
 で、アマンダもアナコンダの追跡自体には勇敢なのですが、アナコンダに真っ向から対峙すると途端に弱気になってしまいます。でも人間の敵相手には強気だし、有力な武器があればアナコンダに対しても強気。人間らしいっちゃらしいのかもしれませんが、魅力的とは言い難いですね。
 
 人間に魅力はなく、アナコンダも巨体を生かしているとは思えず・・・ただただ血が流れ続ける映画でした。こうしてみると「アナコンダ2」って面白かったですし、「アナコンダ」ってめっちゃ面白かったんですね。


 ちなみにこの映画、「アナコンダ4」に続きます(汗。
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