『ジャズ・ライフ』

2020-08-14 | 【断想】音楽

 THE JAZZ LIFE! / JAZZ ARTISTS GUILD(1960-61 CANDID)
 ナット・ヘンホフのプロデュースによるアルバム。
 解説に、「・・・・全体としては、ヘンホフの主宰する“キャンディド”及び、ヘンホフ自身のデモンストレーション的色彩の濃いオムニバス盤ということが出来る・・・(小西啓一)」とある。
 ミュージシャンでは、チャールズ・ミンガスが中心で、強いメッセージが感じられるアルバムとなっている。
 このアルバムは、ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの反抗の表明として吹き込まれたそうだ。
 全体の統一性はないが、なかなか魅力的な演奏が繰り広げられている。
 音が、いきいきとしている。
 演奏メンバーは多い。ジャケットに記載されている。見て欲しい。


YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS

2020-08-14 | 【断想】音楽

 「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS:あなたは、愛のなんたるかを知らない」は、ジャズのスタンダード・ナンバー。
 映画「キープ・エム・フライング」(1941年)の主題歌である。
 作曲はジーン・デ・ポール、作詞はドン・レイ。
 以下のアルバムに収録されており、聞き較べてみようかと思う。
 テナー・サックス、フルート、ピアノがメインの演奏である。
 ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」(1956 PRESTIGE)
 ジョン・コルトレーンの「バラード」(1962 IMPULSE)
 エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト」(1964 FONTANA)
 マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」(1960 BETHLEHEM)
 ロリンズの音のふくよかさ、バラードにしっくり。
 僕の好みからいくと、コルトレーンでなく、ロリンズ。
 ドルフィーのは別格。唖然とするかのようなセンスのよさ。
 クラシックを聴いているような感じがする。
 ロリンズやコルトレーンとは、まるで違う世界がひろがっている。
 マルのはピアノ・ソロ、深く沈んだようで、しんみりしていていい。
 ジャズには、元は同じ曲でも、まるで別の曲を聞くかのような愉しみがある。