マイルス・ディビスの「マイルストーン」(1958 CBS)
モード手法の始まりを告げる記念碑的アルバムと言われる。
ハード・バップの行き詰まりを打開したと。
演奏メンバーは名だたる人たち。
マイルス・ディビス(tp)
キャノンボール・アダレイ(as)
ジョン・コルトレーン(ts)
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジュー・ジョーンズ(ds)
CDで4曲目に、「マイルストーン」が収録されている。
岩浪洋三の「モダン・ジャズ入門」(荒れ地出版社 1978年)に、「1958年頃からハード・バップにもひとつの変化が現れはじめた。マンネリ化をふせぐためである。その突破口を開いたのはまいるす・デイビスとギル・エヴァンスで、ふたりはスパニッシュ・モードにヒントを得て、モード手法を導入し、アドリブの自由化をめざした。・・・」とある。
別の名盤ガイドブックには、「・・・ハーモニーよりもメロディーに重点をおくモード手法・・・」とある。
モード手法なるものが何か、ここらに余りこだわっても、得るものはなさそうである。
このアルバム、今このようなのを聞くと、ジャズらしいジャズだなと感じるが、ジャズのためのジャズで、ヒューマンなもの薄いなと感じる。
ジョニー・グリフィンの「ザ・ケリー・ダンサーズ」(1961-62 Riverside)。
パーソネル・・・・
ジョニー・グリフィン(ts)
バリー・ハリス(p)
ロン・カーター(b)
ベン・ライリー(ds)
収録曲・・・・
1.ザ・ケリー・ダンサーズ(アイルランド民謡)
2.ブラック・イズ・ザ・カラー・オブ・マイ・トゥルー・ラブズ・ヘアー(スコットランド民謡) ※アパラチア
3.グリーン・グロウ・ザ・ラッシェズ(スコットランド民謡) ※クリスマス
4.ザ・ロンドンデリー・エア(アイルランド民謡) ※ダニー・ボーイ
以上、LP盤ではA面のようだ。
5.25 1/2デイズ
6.オー・ナウ・アイ・シー
7.ハッシャ・バイ ※「ねんねしな・・・」
8.バラッド・フォー・ムッシュ
一般には、4番、7番が、人気があり、知られてもいるようだ。