春情おさえがたし

2008-03-10 | 【断想】ETC
 神武天皇は、大和の国の山々の連なりを眺めて、「トンボがつがっているようだ(蜻蛉の臀占る如くあるかな)」と語られたという。確かに、トンボの交尾の姿から、山の稜線を思い浮かべることができる。おおらかである。これくらいの気持ちでいれば、心療内科の世話になるひとも少なかろうにと思う。
 トンボではないが、馬がつがるのを見た。多摩動物公園のシマウマである。かつて、ケンタッキーの牧場でも馬の交尾を見たことがある。いずれにしろ、オス馬の一物はなかなかなものだ。色の黒いそれが長く伸びていて、発情しているなと思っていると、メス馬にのしかかっていった。
 まあ、生物はこういうことをもしながら、子孫をつくっていく。人間社会は、ややこしいところがあるが、もっとおおらかであれればいいなと思う。