武蔵丘陵森林公園の中央入口で、案内係のひとに、「ここから、梅林までは、どれくらいかかりますか」と尋ねた。
「三、四十分歩きますね。クルマで来られているなら、南口に移って、入った方が良い」
とのことで、駐車場への再入場が出来るようにすると言われた。
「そうしようか」と応えると、「でも、今、カタクリの花が咲いている。そこには、ここからの方が近い。カタクリを見てからにされては」と言われた。
薦められるまま、そうすることにした。
特に、カタクリに関心があったわけではないが、なにかの本で、その花期が短いと読んでいて、その記憶があった。早春、周辺の草木が伸び出すともう終わりと。
カタクリの花には、カメラをかかえた爺さん婆さんがたかっていた。
あとで、カタクリの花のことを、少し調べて、案内係の薦めに従ってよかったと思った。
カタクリはユリ科の多年草で、落葉広葉樹の林床に群生、早春に一週間ばかり、花を咲かせるということだ。その姿を地上に現すのは、一ヶ月くらいのことで、その間に、落葉樹の木々の間に射し込む暖かい光を受け、光合成を行い、養分を鱗茎にためて、生き延びているのだと。ファーブルが、「植物記」で芽の鱗片に栄養をためて生きる植物のことを語っていた。例えばニンニクのことなどだったが、もうよく覚えていない。
カタクリは、花を咲かせるまでには、七、八年もかかるそうである。しかも今、日本では、カタクリが生育する環境が減ってきており、珍しくなりつつあるという。見ておいてよかった。
「春の花の女王」とも呼ばれる花の色や形、サイズについては、何かでお調べください。
「三、四十分歩きますね。クルマで来られているなら、南口に移って、入った方が良い」
とのことで、駐車場への再入場が出来るようにすると言われた。
「そうしようか」と応えると、「でも、今、カタクリの花が咲いている。そこには、ここからの方が近い。カタクリを見てからにされては」と言われた。
薦められるまま、そうすることにした。
特に、カタクリに関心があったわけではないが、なにかの本で、その花期が短いと読んでいて、その記憶があった。早春、周辺の草木が伸び出すともう終わりと。
カタクリの花には、カメラをかかえた爺さん婆さんがたかっていた。
あとで、カタクリの花のことを、少し調べて、案内係の薦めに従ってよかったと思った。
カタクリはユリ科の多年草で、落葉広葉樹の林床に群生、早春に一週間ばかり、花を咲かせるということだ。その姿を地上に現すのは、一ヶ月くらいのことで、その間に、落葉樹の木々の間に射し込む暖かい光を受け、光合成を行い、養分を鱗茎にためて、生き延びているのだと。ファーブルが、「植物記」で芽の鱗片に栄養をためて生きる植物のことを語っていた。例えばニンニクのことなどだったが、もうよく覚えていない。
カタクリは、花を咲かせるまでには、七、八年もかかるそうである。しかも今、日本では、カタクリが生育する環境が減ってきており、珍しくなりつつあるという。見ておいてよかった。
「春の花の女王」とも呼ばれる花の色や形、サイズについては、何かでお調べください。