カタクリの薄紫の花

2008-03-17 | 【樹木】ETC
 武蔵丘陵森林公園の中央入口で、案内係のひとに、「ここから、梅林までは、どれくらいかかりますか」と尋ねた。
 「三、四十分歩きますね。クルマで来られているなら、南口に移って、入った方が良い」
とのことで、駐車場への再入場が出来るようにすると言われた。
 「そうしようか」と応えると、「でも、今、カタクリの花が咲いている。そこには、ここからの方が近い。カタクリを見てからにされては」と言われた。
 薦められるまま、そうすることにした。
 特に、カタクリに関心があったわけではないが、なにかの本で、その花期が短いと読んでいて、その記憶があった。早春、周辺の草木が伸び出すともう終わりと。
 カタクリの花には、カメラをかかえた爺さん婆さんがたかっていた。
 あとで、カタクリの花のことを、少し調べて、案内係の薦めに従ってよかったと思った。
 カタクリはユリ科の多年草で、落葉広葉樹の林床に群生、早春に一週間ばかり、花を咲かせるということだ。その姿を地上に現すのは、一ヶ月くらいのことで、その間に、落葉樹の木々の間に射し込む暖かい光を受け、光合成を行い、養分を鱗茎にためて、生き延びているのだと。ファーブルが、「植物記」で芽の鱗片に栄養をためて生きる植物のことを語っていた。例えばニンニクのことなどだったが、もうよく覚えていない。
 カタクリは、花を咲かせるまでには、七、八年もかかるそうである。しかも今、日本では、カタクリが生育する環境が減ってきており、珍しくなりつつあるという。見ておいてよかった。
 「春の花の女王」とも呼ばれる花の色や形、サイズについては、何かでお調べください。

紅が濃い梅の花

2008-03-17 | 【樹木】梅
 武蔵丘陵森林公園の梅林を歩いて、最も紅が濃い梅の花は、「鹿児島紅」との名札の付いたものだった。花期は、2月中旬から3月中旬と言われ、もう盛りが過ぎた様をしていた。他の梅は、春の陽をうけて、ほとんど盛りであった。
 公園を歩いているのは、盛りを過ぎた人たちが多い。立派なカメラを携えた老年男性の姿が目立つ。

「クヌギの太りかた」

2008-03-17 | 【樹木】櫟
 ベランダの実生のクヌギは、枝の芽を大きくさせだしている。その実を拾ったのは、一昨年の秋で、その年は、ドングリが豊作だった。去年はどちらかというと不作だった。山のドングリが不作だと、熊が人里にまで出てくる云々と言われる。
 ドングリの豊不作は、天候の影響もあるのかも知れないが、基本は、樹木自体が持っている自己制御の周期によるようである。
 一般的に、実のなる樹木は、実を多くつける年は、幹の太り方が少ないと言うことである。何年かに一度は自粛、実の量を少なくする。限られた条件下で、あれもこれもとはいかないというわけである。このことは、年輪を見れば分かるということである。
 クヌギなどの場合、それがどれくらい年輪に現れるのか、よくは知らないが。いずれにしろ、ベランダのクヌギは、まだその域にまで達していない。

梅は盛り

2008-03-17 | 【樹木】梅
 コナラが中心の林の中、カタクリの花を見て、そして、梅林に向かった。
 白、淡紅、紅、深紅、梅の花は盛りだった。
 何とも美しかった。
 陽気もよかった。
 このように梅の花見をしたことが、これまであったろうか。
 武蔵丘陵森林公園、3月15日。