梅の香匂う季節に

2008-03-04 | 【樹木】梅
 住まいの窓のそとに、梅の木がある。
 其処は、少し陽あたりがわるいが、白い花をつけだした。
 まだ冷たい大気のなかに咲く気品ある花を間近に見ることができる。
 《しら梅に明る夜ばかりとなりにけり》
 蕪村の辞世の句である。
 死にのぞんで、このように詠めるとは。
 梅の香匂う季節、彼は逝ってしまった。