いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

ワガママ人生万歳

2021-03-30 00:00:07 | 超・いぶたろう日記
毎年この季節には、ウチの教室の卒業生達が訪ねて来てくれる。
大学の合格報告や就職報告などだが、懐かしい顔に会えるのは嬉しいもんだ。
それも学校ではなく「塾」に過ぎないのに、わざわざこうして来てくれる。
彼らがそれだけあの頃のことやこの場のことを大切に思ってくれているんだな、
ということがうかがえて、それもまた嬉しい。

それで、大学や学部選びの話題の中で、当然僕の昔の話も聞かれる。
でも、僕にはびっくりするくらい計画性がないので、
正直にありのまま話すと、やはりビックリされてしまう。

そう、僕はここまでの人生、
「イヤなものはイヤ」+「やりたいことをやりたい」
の一点張りで生きてきただけで、将来に向けた計画とか準備とか、
なーんにもしたことがないのだ。

さらに言えば「何かをしたい」よりも、
「イヤなことをやらされたくない」「ガマンしたくない」
ということの方が優先される人生だったように思う。

充分に自覚しているけれど、僕はストレス耐性が極端に低く、
とにかく「社会で当たり前とされること」に辛抱できない。
特に、組織に入ると大なり小なりある、
「どうでもいいルール」や「誰かが勝手に決めた『常識』」
みたいなものに、どうしてもいちいち引っかかってしまう。

そして「みんなやってんだからお前だけ特別扱いできない」とか、
「いいからみんなと同じようにやれ」みたいのにも、
幼稚園以来納得できたことがない。
小学校ではそれが爆発して、中学受験した。
そして自分にとって最高に居心地のいい、
自由と多様性に充ちたユートピアともいうべき中高で、
僕は確信を得てしまう。
僕は何にも間違っていない、ガマンしても何もいいことはない、と。

言葉にしてしまえば「思考停止」と「同調圧力」アレルギーなんだけど。
どうしても賢くかわせない、「スマートな大人」になれない。
それはもう直せないんだから欠点というより個性ですよ。
でも、そんなの自慢にならんしなあ(笑)。

で、なるべくストレスやガマンのない環境を…と、
モラトリアムの延長のみを期待して選んだ大学・学部は、

・第二外国語なし
・体育なし
・ゼミなし
・卒論なし
・早起きなし
・満員電車なし

と、もうパラダイスとしか形容しようのないところ。
ここで僕はバンドとバイト遊びに明け暮れる奔放な生活を送る。

就職活動もせず、資格を取るわけでも無く。
時に就職氷河期。
周囲の人々はみんな、調子こいてる僕を白い目で見ながら、
遠からぬ破滅を期待していただろう。
いつかアイツは痛い目を見る、
好き勝手やりたい放題でそんなに人生うまくいくわけがない、
そんな風に言われたことも数知れない。

たしかに、バンドはコケた。甘かったもんね。
でも、あれもいま思えば意義深い転機だった。
変わり者でいたいという青く分かりやすく所構わず人迷惑な承認欲求は、
30歳でバンド辞めたあのときから急激に薄れていった。

30代はむしろ、ちっちゃいながら会社組織に属してみて、
一生懸命「まともな」「いっぱしの」社会人になろうと、
「型」を身につけようとしたり、自分なりにガマンしてみたり、
悪戦苦闘していたような気もする。

でも、そんなことできたって、楽しくないんだよね。
ガマンして築いた道は次のガマンを生むだけだったりして。

40を前に、他人がどう思おうが(それこそ凡庸だと言われようが)、
自分のやりたいようにやれてればいいや、と開き直って独立開業して、
そこからは出世欲も名誉欲も金銭欲もなく、ラクにラクに生きている。
いまや、

・スーツなし
・革靴なし
・ネクタイなし
・パワハラなし
・会議なし
・転勤なし
・異動なし
・早起きなし
・満員電車なし
・ストレスなし

と夢のような職場環境を実現しているのだ。
ストレスなしって、スゴクね?
仕事行くのもまったく苦にならないのよ。楽しいんだもん。
もう充分ですがな。

そして子どもが生まれたら、
もうこれさえ守れればおれの人生OKだ、みたいになってしまった(笑)。

思えば、本当に不思議な、強運の人生だと思う。
これからも懲りずに、誰が何を言おうとイヤなものはイヤ、
自分の生きたいように生きようと思う。
楽ちん万歳。
ワガママ人生万歳。

息子よ、こんな父ちゃんでゴメンよ(笑)
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