子供たちは先生が何でも知っていると思っている。
全知全能であるとすら信じている。
そしてこの世の物事にはすべて明確な答えがあるとも。
まあ、逆に言えばそんな人物の実在(宗教とか占いとか江原某とかね)を信じ、
また何でもカンタンに答えを出してしまう人は、
例え年齢的に大人であっても子供だということなのだが。
しかも子供が持っているみずみずしい感性は備えていないから、
ことのほか始末に負えない。
あ、いや、閑話休題。
そんで、解らないこと、知らないことはすべて訊いてくるのだ。
「わからせ屋」を自負する俺としては、大歓迎だ。
例え答がなくとも、考えるための材料と方法は提示できる。
それが叶わなくとも、一緒に考えてやることは出来る。
俺はそれをとっても楽しんでいる。
先生なんてそんなもんだし、またその程度のもんだという自覚も必要だ。
何でも知ってる、何でも教えてやれるなんて思い上がっちゃあいけない。
子供たちから教わることも数多くあるのだ。
で、今日の質問がタイトルの通り。
なんて答えますかアナタ?
北朝鮮の軍事データなんて知らないし、
専門家じゃないからわかんないよ、と答えるのは正直だけどつまらない。
こういうときは木を見ず森を見て考えよう。
しかしなるだけ疑問に対しては誠実に。
というわけでとりあえず、俺の私的考察。
まず、ミサイルってアニメとかでお馴染みすぎて、カンタンに考えがちだが、
実はすっげえ難しいんじゃないだろうか?
だってロケット花火みたくどこでもいいから飛べというもんじゃないでしょう。
正確に戦略目標に到達しなければ価値がない。
そこで、身の回りレベルで考えてみよう。
1本の鉛筆を、教室の隅からほいっと投げて、
反対側の隅に置いてあるコップに見事入れることは出来るだろうか?
ダーツのように投げれば決して不可能ではないかもしれない。
だが、ここで見落としがちなのはミサイルの構造だ。
お尻の部分からロケットさえ吹き出れば飛ぶと考えがちだが、
実は「姿勢制御」がめちゃくちゃ難しいんじゃないだろうか、ということだ。
お尻の部分からの推進力しかないというのは不安定きわまりない。
これはたとえて言うなら、鉛筆のお尻の部分を指一本で支え、
指先でピンと弾いて飛ばすのと同じじゃないか?
鉛筆でなくとも、バットを手のひらに載せて、
まっすぐ上に放り投げるのでもいい。
コントロールは非常に難しい。
しかも、最新式のテポドンは、かつてのテポドンより推進力を高めようと、
太さが直径にして2倍になったという。
当然、エンジンは増える。4基で推進するそうだ。
ってこた、ますますそのバランスを取るのが難しくなるということじゃないか?
ましてや、核弾頭を積もうというのならますますもって高度な技術が必要になる。
ミサイルの弾頭にするのなら小型化・軽量化は必須条件だ。
考えてもみて欲しい。
先ほどの例で言うと、鉛筆やバットの先っぽが異様にデカかったり重かったり、
そんな形状のミサイルじゃさらにバランスが悪く、難しくなるのは自明だ。
タダでさえ作るのが難しい核を、きちんと弾頭に収まるように作れるか。
世界中から警戒され、パキスタンやロシアの援助も期待できない現状では、難しいだろう。
仮に、それがうまくいったとしよう。
なお問題は残る。うまく飛んだとしても標的まで届くか判らない。
もちろん、レーダー誘導など最新のハイテク技術を使えばカバーできる。
しかし、何十発と飛ばす必要のあるミサイル戦略にあっては、
そのすべてに高価な誘導装置を備えなければいけない。
麻薬と兵器と偽札でやっとこ稼いでいる北朝鮮に、そんな経済的余裕があるとは思えない。
ま、それすらも過酷な収奪と極端な軍事傾斜予算で乗り越えたとしよう。
しかしまだまだ油断は出来ない。
だって、そもそも作っているのは北朝鮮だ。
品質に信頼性は皆無といっていい。
現に、今回は最初の発射で打ち上げ直後に分解したというじゃないか。
工業製品はみんなそうだが、作ったからといってすぐに実用に適うものではない。
何度も何度も、実験が必要になるのだ。
北朝鮮に頻繁な実験の形跡は見られないし、ましてこの情勢下では難しい。
と、なると。
技術的にも不安が多く、標的に届くかどうかも判らなくて、
実験すらままならない、そんなミサイル使いようがない。
やっとの思いで入手したプルトニウム(原爆1~2発が製造可能な分量を保有していると言われる)
を、そんな不確かなミサイルに詰められますかって。
しかも一本一本にめちゃくちゃ金がかかる。
そんな貴重なもん、おいそれとは撃てないでしょう。
今回の発射もさ、恫喝外交の一環という意味もあるだろうけど、
実際にはとにかくプレッシャーの中、早く実験したくていっぱい飛ばしてみた、
という側面もあるんじゃないか?
つまり。
ブラフだ!!
俺はブラフと見たぜ。
まだまだ、核ミサイルぶち込めるような国じゃねえよ。
だって十代の子に将来の夢はなんだ?と訊いたら、
「バケツいっぱいのマメを食べることです」
って答えるような国なんだぜ?
しかし。
だからといって日本が安全だとは言い切れないんだなあ。
アメリカの最前線基地には違いないし、そもそも朝鮮は日本嫌いだろうし。
今回みたいに必ずしも日本をねらうつもりじゃなかったミサイルが日本に落ちる可能性もある。
アメリカをねらったミサイルが途中で力尽きて日本に落ちる可能性もある。
日本の国土に落ちなくても、周辺の海域に落ちただけで環境被害は計り知れない。
漁業は言うに及ばず、経済にも深刻な影響を与えるだろうから、
食糧危機なんかも訪れかねない。
食糧自給率40%の国だからね。
だいたい、日本狙うなら核ミサイルなんて作らなくても、
アタッシュケースに入るくらいの戦術核作って、
工作員派遣して新宿とかにちょいと置いてくればそれでおしまいだもん。
そっちの方がよっぽど恐いぜ。
というわけで、まだまだ油断は出来ないんだな。
しかし、俺は北朝鮮ムカツク、中国(北の肩持って)ムカツク、
というような安易な好戦論には与しないよ。
そもそも、国がムカツクなんてスケールが大きすぎて変な話だ。
国なんてありゃしないよ。ただの人間の集合体の呼び名だ。
ムカツクのは国民じゃなくて、政府や政策に過ぎない。
国民一人一人に目をやれば、朝鮮人・中国人にだっていいヤツも悪いヤツもいるはずだ。
それらをひっくるめて、ロクに知りもしないのにムカツクなんて乱暴だ。
俺たちだってあんな気持ち悪い政治家のクソジジイだけを見て、
日本ムカツクなんて言われたらイヤでしょう。
俺たちの誰が靖国神社に参拝したって言うんだ?
本当に、くだらない幻想だなと思う。
ここに来てかなり歪んだ愛国心とか振りかざすヤツ、もう最悪ね。
戦争したけりゃ、したいヤツだけが行って勝手に死んでこい。
誰にも迷惑かからないところでな。
いっそ、石ころと棒きれでやれ。
人を巻き込むなってんだ。
…というあたりが俺の答えなんだけども。
「右や左の旦那様」から怒られちゃうかなあ。
まあ、これは必ず話す前と後に子供たちには欠かさず言うことだけど、
支持するもしないも、個人の自由だからね。
俺は人を殺すのも殺されるのもまっぴら、ていうだけ。
自然だと思うが、なあ。
全知全能であるとすら信じている。
そしてこの世の物事にはすべて明確な答えがあるとも。
まあ、逆に言えばそんな人物の実在(宗教とか占いとか江原某とかね)を信じ、
また何でもカンタンに答えを出してしまう人は、
例え年齢的に大人であっても子供だということなのだが。
しかも子供が持っているみずみずしい感性は備えていないから、
ことのほか始末に負えない。
あ、いや、閑話休題。
そんで、解らないこと、知らないことはすべて訊いてくるのだ。
「わからせ屋」を自負する俺としては、大歓迎だ。
例え答がなくとも、考えるための材料と方法は提示できる。
それが叶わなくとも、一緒に考えてやることは出来る。
俺はそれをとっても楽しんでいる。
先生なんてそんなもんだし、またその程度のもんだという自覚も必要だ。
何でも知ってる、何でも教えてやれるなんて思い上がっちゃあいけない。
子供たちから教わることも数多くあるのだ。
で、今日の質問がタイトルの通り。
なんて答えますかアナタ?
北朝鮮の軍事データなんて知らないし、
専門家じゃないからわかんないよ、と答えるのは正直だけどつまらない。
こういうときは木を見ず森を見て考えよう。
しかしなるだけ疑問に対しては誠実に。
というわけでとりあえず、俺の私的考察。
まず、ミサイルってアニメとかでお馴染みすぎて、カンタンに考えがちだが、
実はすっげえ難しいんじゃないだろうか?
だってロケット花火みたくどこでもいいから飛べというもんじゃないでしょう。
正確に戦略目標に到達しなければ価値がない。
そこで、身の回りレベルで考えてみよう。
1本の鉛筆を、教室の隅からほいっと投げて、
反対側の隅に置いてあるコップに見事入れることは出来るだろうか?
ダーツのように投げれば決して不可能ではないかもしれない。
だが、ここで見落としがちなのはミサイルの構造だ。
お尻の部分からロケットさえ吹き出れば飛ぶと考えがちだが、
実は「姿勢制御」がめちゃくちゃ難しいんじゃないだろうか、ということだ。
お尻の部分からの推進力しかないというのは不安定きわまりない。
これはたとえて言うなら、鉛筆のお尻の部分を指一本で支え、
指先でピンと弾いて飛ばすのと同じじゃないか?
鉛筆でなくとも、バットを手のひらに載せて、
まっすぐ上に放り投げるのでもいい。
コントロールは非常に難しい。
しかも、最新式のテポドンは、かつてのテポドンより推進力を高めようと、
太さが直径にして2倍になったという。
当然、エンジンは増える。4基で推進するそうだ。
ってこた、ますますそのバランスを取るのが難しくなるということじゃないか?
ましてや、核弾頭を積もうというのならますますもって高度な技術が必要になる。
ミサイルの弾頭にするのなら小型化・軽量化は必須条件だ。
考えてもみて欲しい。
先ほどの例で言うと、鉛筆やバットの先っぽが異様にデカかったり重かったり、
そんな形状のミサイルじゃさらにバランスが悪く、難しくなるのは自明だ。
タダでさえ作るのが難しい核を、きちんと弾頭に収まるように作れるか。
世界中から警戒され、パキスタンやロシアの援助も期待できない現状では、難しいだろう。
仮に、それがうまくいったとしよう。
なお問題は残る。うまく飛んだとしても標的まで届くか判らない。
もちろん、レーダー誘導など最新のハイテク技術を使えばカバーできる。
しかし、何十発と飛ばす必要のあるミサイル戦略にあっては、
そのすべてに高価な誘導装置を備えなければいけない。
麻薬と兵器と偽札でやっとこ稼いでいる北朝鮮に、そんな経済的余裕があるとは思えない。
ま、それすらも過酷な収奪と極端な軍事傾斜予算で乗り越えたとしよう。
しかしまだまだ油断は出来ない。
だって、そもそも作っているのは北朝鮮だ。
品質に信頼性は皆無といっていい。
現に、今回は最初の発射で打ち上げ直後に分解したというじゃないか。
工業製品はみんなそうだが、作ったからといってすぐに実用に適うものではない。
何度も何度も、実験が必要になるのだ。
北朝鮮に頻繁な実験の形跡は見られないし、ましてこの情勢下では難しい。
と、なると。
技術的にも不安が多く、標的に届くかどうかも判らなくて、
実験すらままならない、そんなミサイル使いようがない。
やっとの思いで入手したプルトニウム(原爆1~2発が製造可能な分量を保有していると言われる)
を、そんな不確かなミサイルに詰められますかって。
しかも一本一本にめちゃくちゃ金がかかる。
そんな貴重なもん、おいそれとは撃てないでしょう。
今回の発射もさ、恫喝外交の一環という意味もあるだろうけど、
実際にはとにかくプレッシャーの中、早く実験したくていっぱい飛ばしてみた、
という側面もあるんじゃないか?
つまり。
ブラフだ!!
俺はブラフと見たぜ。
まだまだ、核ミサイルぶち込めるような国じゃねえよ。
だって十代の子に将来の夢はなんだ?と訊いたら、
「バケツいっぱいのマメを食べることです」
って答えるような国なんだぜ?
しかし。
だからといって日本が安全だとは言い切れないんだなあ。
アメリカの最前線基地には違いないし、そもそも朝鮮は日本嫌いだろうし。
今回みたいに必ずしも日本をねらうつもりじゃなかったミサイルが日本に落ちる可能性もある。
アメリカをねらったミサイルが途中で力尽きて日本に落ちる可能性もある。
日本の国土に落ちなくても、周辺の海域に落ちただけで環境被害は計り知れない。
漁業は言うに及ばず、経済にも深刻な影響を与えるだろうから、
食糧危機なんかも訪れかねない。
食糧自給率40%の国だからね。
だいたい、日本狙うなら核ミサイルなんて作らなくても、
アタッシュケースに入るくらいの戦術核作って、
工作員派遣して新宿とかにちょいと置いてくればそれでおしまいだもん。
そっちの方がよっぽど恐いぜ。
というわけで、まだまだ油断は出来ないんだな。
しかし、俺は北朝鮮ムカツク、中国(北の肩持って)ムカツク、
というような安易な好戦論には与しないよ。
そもそも、国がムカツクなんてスケールが大きすぎて変な話だ。
国なんてありゃしないよ。ただの人間の集合体の呼び名だ。
ムカツクのは国民じゃなくて、政府や政策に過ぎない。
国民一人一人に目をやれば、朝鮮人・中国人にだっていいヤツも悪いヤツもいるはずだ。
それらをひっくるめて、ロクに知りもしないのにムカツクなんて乱暴だ。
俺たちだってあんな気持ち悪い政治家のクソジジイだけを見て、
日本ムカツクなんて言われたらイヤでしょう。
俺たちの誰が靖国神社に参拝したって言うんだ?
本当に、くだらない幻想だなと思う。
ここに来てかなり歪んだ愛国心とか振りかざすヤツ、もう最悪ね。
戦争したけりゃ、したいヤツだけが行って勝手に死んでこい。
誰にも迷惑かからないところでな。
いっそ、石ころと棒きれでやれ。
人を巻き込むなってんだ。
…というあたりが俺の答えなんだけども。
「右や左の旦那様」から怒られちゃうかなあ。
まあ、これは必ず話す前と後に子供たちには欠かさず言うことだけど、
支持するもしないも、個人の自由だからね。
俺は人を殺すのも殺されるのもまっぴら、ていうだけ。
自然だと思うが、なあ。
まさにその通りだなぁ。
あ、でも一つだけ意義有!!
俺だって十代の子だけど夢はあるぞ!夢は!
豆を食うだけじゃぁ足りん!!(笑