現役競走馬、跛行して帰ってきた。
腕節の近位外側がかなり腫れている。
手根管腔が腫れているのだが、それだけではない腫れが周囲に広がっている。
x線撮影で骨軟骨腫 Osteochondroma が見つかった、とのこと。
あまり大きくないが、細くて尖っている。
それで深屈腱に傷がついてしまったのだろう。
関節鏡を手根腱鞘に挿入する。関節鏡でなく腱鞘鏡ということになるのだけど。
出血しているので見えにくい。フィブリンや傷ついた組織のフラップの視界を邪魔する。観にくいのは腫れているせいもあるかもしれない。
つかんでいるのは骨軟骨腫に間違いない。
根元に骨ノミをあてておいてハンマーで叩いて折る。
あとは鋭匙で削る。
-
どうして骨軟骨腫 Osteochondroma ができるのかはわかっていない。
体が何かを間違うのだろう。
調教前の若馬や、年いった繁殖雌馬や種雄馬では診たことがないので、調教や競走が要因になるのかもしれない。
//////////////
そして、好発部位があるようにも思います。
オラ君、そこは寒すぎでしょ!
こちらも真冬日で玄関は極寒でした。
一緒に寝たりはしないんでしょうか?
玄関フードは陽が当たると温室のようで、相棒はハーハーします。
いっしょに寝るのはキャンプのときくらいですね。
まあヘビ玉みたいに局所的な骨の成長が起きることはあるみたいですけれどね。
強い運動と関係すると思うのですが・・・・・成因はわかりません。