電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
カレー南蛮百連発:番外編
学生時代、北区西ヶ原に4年間住んでいたので、最寄り駅は主にJR駒込駅を使っていた。そんなわけで学校帰りによく寄った懐かしいラーメン屋。おそらく当時と経営者一家は同じだと思うので、開業して半世紀以上経つのではないかと思う。
最近は年をとったせいもあってか、若者のドロドロした足し算系ラーメンが苦手であり、昔ながらの味が恋しくて久しぶりに寄ったら、チャーシュー麺もモヤシソバもみな美味しい。昔ながらのまま時代に取り残されていたら、いつのまにか珠玉の味(オジサンおばさん向け)になっているような気もし、この店なら注文を受けてからササッと作る当座のライスカレーが出てくるのではないかと思って、カツカレーを頼んだら希望のものが出てきた。
|豊島区駒込2丁目『林来』のカツカレー|2012年8月9日|
見ての通りのやるせない黄色いカレーなのだけれど、昭和の黄色いカレーは記憶色ならぬ記憶食なので、
「こういうカレー、懐かしいなぁ」
と思える人には美味しく、そうでない人にはあまりお勧めできない。こういうカレーを懐かしいと思う人が食べたら、無性に食べたくなるときが定期的にやってくる味だとおもう。義母がお世話になっている老人ホームの施設長が、
「もっと昔のカレーを作らなくちゃ、お年寄りは喜ばないよ」
と若い調理師に言い続けているのは、きっとこういうカレーなのだろう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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ああ、美味しそう!
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