指の延長

2017年3月13日
僕の寄り道――指の延長

爪楊枝ほどではないにしろ、先が極端に細い箸が好きだった母は、息子に対して箸づかいのしつけが厳しかった。そのおかげもあってか箸づかいには自信がある。とはいっても同じ世代の友人はたいがい箸づかいがうまいので、同年輩ではなくずっと年若の者たちの目を覆いたくなるような箸づかいを見ていてそう思う。

仕事で行う細かい作業は箸を使ってでもできると言うと笑われる。コンピュータ以前のデザイナーはピンセットを上手に使った。箸同様にピンセットもまた指の延長として十全に機能する。細かい作業のほとんどはピンセットでできるし、逆に暮らしの中で細かい作業が必要なときは、無意識にピンセットを探している自分がいる。

ピンセットが見つからないと指の延長をなくしたように辛い。辛いのでいつも身につけて持ち歩ける超小型ピンセットがないかと調べたらちゃんとあった。こういう人とニーズが存在するわけだ。「シルバーグリッパー」という名で、ステンレス素材の固定具に差し込むとキーホルダーになるという。700円ちょっとなのでひとつ買ってみる。


コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
箸づかい (7aoi)
2017-03-15 09:43:45
僕は他人に自慢できるほど箸づかいに自信があるわけではありませんが、TVに出て来るいわゆる芸能人の箸づかいの悪さを苦々しく思っています。
周りに注意する人がいないのかといつも思ってしまいます。
それと、口に食べ物が入っている状態で感想を言わせたりするのも不愉快なのですが、こんなことを思うのも齢を重ねた証拠なのでしょう(笑)
 
 
 
RE:箸づかい ()
2017-03-15 10:45:29
箸づかいもそうですが、目を覆いたくなるような筆記具の持ち方がひどく気になります。鉛筆を持つというより「にぎる」に近いですね。ああいう持ち方でもやはり達筆の子はいるのだろうかと気になります。親がしつけをしなくなったからだと言われますが、われわれの世代もしつけが不十分だと筆記具を「にぎる」ようになったのでしょうか。もっと別の理由がありそうなきがするのですが思いつきません。
 
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