【ケリをつける】

【ケリをつける】

昔の青春活劇などを観ると石原裕次郎や小林旭が
「今夜こそケリをつけてやるぜ!」
などと啖呵を切るシーンがある。

ちょっと年下の医師が書いた本を読んでいたら、健康長寿至上主義の人生観に「ケリをつけてもいい年齢」という表現があって上手いことを言うものだと思う。

2022/10/24
DATA : PENTAX Optio RZ18 1 : 1 format

このケリをつけるの「ケリ」って何だろうとふと思って辞書を引くと思いがけないことがこともなげに書いてある。こんなことは誰でも常識的に知ってるんだろうかと驚いたので
「ケリをつけるのケリって何だと思う?」
と妻に聞いたら
「一発蹴りを入れるの蹴り」
と言うので安心した。
デジタル大辞泉にはこう書かれていた。

けり[名]
《和歌・俳句などに助動詞「けり」で終わるものの多いところから》物事の終わり。結末。決着。

意表を突かれて驚きにけり。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
Unknown (naga)
2022-10-27 21:50:59
私は、なぜか鳥のケリだと思っていました。
ケリなんて見たこともないのに。
ウィキペディアを見ると、

日本語の「けりをつける」や「けりがつく」の“けり”は、かつて使われた助動詞の“けり”から来た語である。しかし、時に「鳧」の字を当てて「鳧を付ける」と書く場合が見られる。

とあり、助動詞を忘れ鳥だけ覚えていたようです。
 
 
 
Unknown (den6blog)
2022-10-28 02:18:02
鳧(けり)は読み方の音(おん)を表すために漢字を利用した万葉仮名的な使われ方のような気がしますね。鳧の訓読みには「かも」もあって俳句文法では終助詞的に「〜かも」と用いますから、「今夜こそカモをつけてやるぜ!」でもいいカモ。おもしろいですね。
 
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