◉ユーモアの不意打ち

2018年7月20日
僕の寄り道――◉ユーモアの不意打ち

人がやるまいと思うようなことを率先してやってしまう人が集団からひとりかならず出てくる。

常識的な考えに皆が囚われていると見た途端、ひとり突出して抜け駆けをすること、それこそが功名を立てることの必要条件であり、だからひとりである必要があるわけで、そういう人はひとつ集団にふたり要らない。

そういうふうにして選ばれし者が出てくるようにできている。そういう目的で集団は神様によって仕組まれている。たぶんそうだ。

開高健の言葉に「ユーモアの不意打ち」があって「うーむ」と唸る。たぶん抜きん出た高次な批判と諧謔、いまはやりの本ふうに言えばアイロニーとユーモアの兼ね合いこそが肝要だということを三十二歳の開高健は言っていた。すごい。

「 い ら ち 」 と は 辞 書 に 沁 み 入 る 蝉 の 声

(2018/07/20)


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