【夜明けの読書メモ―「ばと場」】

【夜明けの読書メモ―「ばと場」】

言葉で論理立てて言えない領域のことについて「あえて言うなら僕がそう思ってるだけだけどさ。」と、あえて言わなければ自分がなくなる。「あえて言うなら」を短くすると「言わば」となる。

無理を承知で思い切って極端に結論めいた言葉にしてみることを「言わば」という。「言わ」は未然形で「ば」は接続助詞。言葉にした途端、言いたいことがするりと抜け落ちてしまうのも詮無いことと知りつつ、あえて言ってみること。


DATA : NIKON 1 V1 NIKKOR VR 10-30mm 

「言わば」を知って極論を言わない。「寄らば」を知って大樹の陰に寄らない。「欲せば」を知って利益を欲しない。あえてやらないことによって、かえって「場」としての「自分」に近づく。「自分」とはそういう接続助詞のようなものである。あえて言うなら僕がそう思ってるだけだけどさ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 【お箸の国の... 【都市の陰影】 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。