【電車の仕事】

【電車の仕事】

文京区立千石図書館が休館中なので本駒込図書館に通っている。本駒込図書館がある場所はかつて都電の神明町車庫だったので敷地内の児童公園には路面電車が保存展示されている。

6000 形は昭和 22 年( 1947 年)から 290 両製造されました。6063 号は昭和 24 年 3 月( 1949 年 3 月)に製造され、青山、大久保、南千住車庫を経て、昭和 42 年( 1967 年)から昭和 45 年(1970年)までこの場所にあった神明町車庫で点検され仕事をしていました。神明町車庫がなくなった後は現在の荒川線(東京さくらトラム)で昭和 53 年( 1978 年)まで活躍し、この公園にやってきました。(保存展示車両の解説板より)

図書館で資料の返却と借り出しを終え、帰り際に立ち止まって懐かしいチンチン電車を見る。「仕事をしていました」という表現にしみじみとした感慨がある。

物理的に言えば、頭上から得た電気でモーターを回し、その力を車輪の回転に変え、車輪にはたらく力とその力によって車両が動いた距離とをかけ合わせたものを仕事という。

電気はモーターに、モーターは車両に対して仕事をしたといい、車両に乗って立ったり座ったりで静止しているお客が目的地に運ばれたとき、お客は電車から仕事をしてもらったという。

それが、どうもありがとうございましたの仕組みである。

2024年10月10日 本駒込4丁目

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

20 音オルガニートで秋の夜半 Overture From “Der Freischutz”
歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

20 音オルガニートでジムノペディIII Trois Gymnopédies 
作曲/E.サティ

を公開。

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2024年9月号(通巻22号)まで公開中

 

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【『季刊清水』2023 通巻56号発売】

【『季刊清水』2023 通巻56号発売中】

戸田書店発行、雑誌『季刊清水』56号が戸田書店江尻台店店頭に並びました。

◉目次

巻頭詩 井戸………佐藤光江

【特集1】

岡に佇(たたず)

はじめに………鍋倉伸子・石原雅彦
村松友視さんに聞く 「ゆれる階」とは………編集委員会
牛道について 徳川家康の駿府と清水湊を結ぶ交通政策………北村欽哉
久能街道………中田元比古
大沢川………小澤邦雄
「清水御殿」とは何か………北村欽哉
下清水八幡宮について………山本量正
堂林に暮らして………鈴木芳子 聞き手:石原雅彦
望月勝さんに、堂林自治会のお話をきく………五味響子
我が青春の清水・堂林………大垣久雄
清水市文化センター………金子洋巳
清水二中、昭和最後のころ………夕霧さとこ
共生(ともいき)………小長谷英春
田中ワイシャツ店……… 聞き手:豊田久留巳

【特集2】

太田正樹コレクション………鍋倉伸子

「天池眞佐雄と三つの歌」補遺………石原雅彦

【清水と私】

巡航船………山本智義
海の見えない清水………杉田直樹
海は、市民のものだった………太田ふじ子
巴川………寺田 学
ぶらぶら清水を歩くPartⅡ 興津清見寺………山田裕道
通学路………大庭まどか

バックナンバー紹介

【編集後記

表紙画「海」 山口育三
1937年旧清水市生まれ。伊東市在住。 少年時代、 市内の展覧会で入賞 「天才山口」と言われた。 長じて建設業などを経て、還暦後から絵の勉強を再開。 2008年から2022年まで10回日本画の個展開催。 フェルケール博物館に「東海道53次今昔図」寄贈。本年9月、山口様の訃報がご家族より伝えられました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

静岡新聞紙上にたびたび本誌の誌評を寄せていただいた詩人・小説家の三木卓様が  11 月 18 日に亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

表紙デザイン……石原雅彦

店頭での購入は

戸田書店江尻台店

郵送でのお取り寄せは本ブログ左サイドバーのプロフィールにあるメールアドレスから
直接石原宛にメールでお問い合わせください。

バックナンバーもお求めいただけます。

55号 2022年 特集1/高部の山裾を歩く
54号 2021年 特集1/清水の食材を楽しむ
53号 2020年 特集1/清水の銅像・野外彫刻の前で立ち止まる
52号 2019年 特集1/蒲原を道なりに歩く
51号 2018年 特集1/中世鎌倉期有度を思い描く
50号 2017年 特集1/由比を体感する

バックナンバー一覧はこちら

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【すわれる店を探して】

【すわれる店を探して】

清水から友人夫婦が上京したので上野で待ち合わせ、アメ横で昼飲みできる店を探したら、空いている店はガラガラで混んでいる店はギュウギュウになっている。

店外のテーブルで外飲みできそうな店を見つけたけのでどうかときくと、女性二人が外ではちょっと寒いと言う。

先に店内を覗き込んでいた高齢男性がいて
「詰めてもらえば座れそうだから中へどうぞ」
と言うので
「いいえ、先に来た先輩こそお先にどうぞ」
と言ったら
「いや、この店は外のテーブル席だと灰皿借りてタバコを吸わせてもらえるんですよ」
と苦笑いしていた。座れると吸われるの違いである。

2024年10月9日 上野6丁目

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

20 音オルガニートで秋の夜半 Overture From “Der Freischutz”
歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

20 音オルガニートでジムノペディIII Trois Gymnopédies 
作曲/E.サティ

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【読めるものなら読んでみな】

【読めるものなら読んでみな】

新書本サイズの手帳に毎日手書きしている日記はネット検索にかかることもないだろうという気安さが楽しい。思ったことがインクと紙と下手な文字でダイレクトに暗号化される。

最近はOS レベルの機能として装備されることが当たり前になってきた OCR だけれど、この下手くそな手書き文字を認識できるんだろうかと思い、スマートフォンで写真に撮って一太郎 Pad に OCR させたら見事に解読するのでびっくりした。

2024年10月8日 撮影した手帳

2024年10月8日 一太郎 Pad の OCR 結果

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

20 音オルガニートで秋の夜半 Overture From “Der Freischutz”
歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

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作曲/E.サティ

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【再帰代名詞】

【再帰代名詞】

再帰代名詞というものがあって、反照代名詞、反射代名詞、反射指示代名詞ともいう。

向かい合った相手と独我論的にならないように分かり合おうとすると、そういう言葉づかいが自然に発現するように思う。自分という言葉も、僕という言葉も、そんな場面では交互に揺れて溶け合う。

2024年10月8日 本駒込6丁目

「雨がよく降リますね」と言うのと「よく降る雨ですね」と言うのは違う。

後者の話し方は妙に懐かしい。それにしても秋とはいえ、よく降る雨である。雨の日はしょうがないなあと思う。

2024年10月8日 本駒込6丁目

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

20 音オルガニートで秋の夜半 Overture From “Der Freischutz”
歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

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【ばんこ】

【ばんこ】

人が代わりながら役割をつとめることを「かわりばんこ」という。

代わる順を決めたらそれに従うことを「じゅんばんこ」という。

じゅんじゅんとして役割が代わっていく仕組みを「こうたいばんこ」という。

ルールに縛られないでめいめいが勝手に動くことを「てんでんばんこ」と幼いころ言っていた。東北で言う「てんでんこ」である。

半村良は寝ずに火の番をして、交代で吹子(ふいご)を踏む人の役割が番子(ばんこ)であると、たたら製鉄の様子を描いた作品中で書いていた。

「ばんこ」は大切な人間関係の鍵である。

2024年10月4日 本駒込5丁目

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20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

20 音オルガニートで秋の夜半 Overture From “Der Freischutz”
歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

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【夢の残像】

【夢の残像】

子どものころから虫が苦手で、今でも枕元に虫がいる夢を見て「ギャッ!」と声が出て目が覚める。

虫に驚いて目が覚める夢が他の夢と違うのは、目が覚めても虫の残像が見えることで、枕の上に黒っぽく見えるものを手で払い除けようとしたりする。

驚いて目を覚ました妻が
「どうした!」
と聞くので
「ここに虫がいた!」
と咄嗟に答えてしまい
「ほんとにいたの?」
と聞かれて引っ込みがつかない。虫の幻影は小心者を脅かし終えて、さっさと引っ込んでいるのである。

2024年10月4日 千駄木5丁目

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20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

20 音オルガニートで秋の夜半 Overture From “Der Freischutz”
歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

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【なまえのよみかた】

【なまえのよみかた】

島左近という人がいて「しま・さこん」と読み、戦国から安土桃山時代にかけて実在した武将だが、左近は通称で実名を清興(きよおき)という。

島宗理という心理学者がいて「しま・むねさと」だと思ったら「しまむね・さとる」とルビが振られていた。

工業デザイナーに柳宗理(やなぎ・そうり)がいたが本名は「むねみち」と読み、美術評論家で民藝運動をすすめた柳宗悦(やなぎ・そうえつ)の息子だが、宗悦のよみかたは「むねよし」だ……そうだ。

2024年10月4日 本駒込6丁目

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20 音オルガニートでヴァイオリン協奏曲「四季」より『秋』第1楽章 L'Autunno  I
作曲/A.ヴィヴァルディ

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歌劇『魔弾の射手』より序曲
作曲/C.ウェーバー

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【夜のエンジン】

【夜のエンジン】

毎週木曜日をノンアルデーにしている妻に付き合って、毎週木曜日を素面(しらふ)で過ごす夜にしている。素面で過ごす夜はつらい。

・ノンアルビールは飲んでも愉快にならない。楽しい夜のエンジンがかからない。

・楽しい夜のエンジンがかからないと会話がなかなか弾まない。

・楽しい夜のエンジンがかからないと民放の低レベル CM を見るのがつらい。

・楽しい夜のエンジンがかからないと食欲が亢進しないので少食傾向になる。ダイエットにはいいかもしれない。

・楽しい夜のエンジンがかからないと、なにか苦いものを口に入れたくなる。

・楽しい夜のエンジンがかからない夜は、濃く淹れた深蒸しの日本茶がうまい。

・楽しい夜のエンジンがかからない夜は、自分をごまかしながら苦虫を噛みつぶしたような眠気が訪れるのを待つ。

眠くなれば気分は Gone at Last!で木曜日が終わる。眠りが人類の救済であることを学ぶ夜でもある。

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートで交響曲第94番『驚愕』(『びっくりシンフォニー』) The Surprise 
作曲/F.J.ハイドン

20 音オルガニートで口笛吹きと犬 The Whistler And His Dog 
作曲/A.プライヤー

20 音オルガニートでグッドバイ Goodbye
作詞・作曲/レノン=マッカートニー

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2024年9月号(通巻22号)まで公開中

 

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【まわり道】

【まわり道】

文京区立千石図書館が改修工事で十月いっぱい休館なので、本駒込図書館に借りた DVD の返却と、予約した DVD の借り出しに行ってきた。

帰りに田端銀座で買い物をして坂道を上ったら、いつも通る裏通りが工事中になっていた。まわり道の地図看板が出ていたけれど、どこがどうなっているのかぜんぜんわからない。

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートで交響曲第94番『驚愕』(『びっくりシンフォニー』) The Surprise 
作曲/F.J.ハイドン

20 音オルガニートで口笛吹きと犬 The Whistler And His Dog 
作曲/A.プライヤー

20 音オルガニートでグッドバイ Goodbye
作詞・作曲/レノン=マッカートニー

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【十月のエンジン】

【十月のエンジン】

毎年のことだけれど、カレンダーがめくられて十月になると、すっきり生活が改まったような気がする。

朝刊も新しい総理大臣が組閣を終えたという記事が一面になっている。

一年のゴールに向かって車のエンジンがかかったのか、下り坂で勝手に動き出しただけなのかはわからない。いずれにせよ前進である。

ポンコツの押しがけでゆく秋の道

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20 音オルガニートの穴あけ遊び


20 音オルガニートで交響曲第94番『驚愕』(『びっくりシンフォニー』) The Surprise 
作曲/F.J.ハイドン

20 音オルガニートで口笛吹きと犬 The Whistler And His Dog 
作曲/A.プライヤー

20 音オルガニートでグッドバイ Goodbye
作詞・作曲/レノン=マッカートニー

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2024年9月号(通巻22号)まで公開中

 

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【秋のあいさつ】

【秋のあいさつ】

2023 年も猛暑だったけれど、あっという間に秋が深まって肌寒くなり、「つい先日まで茹だるような暑さにウンウン唸っていたのが嘘のようですね」といった話をした記憶がある。

どうもこの季節になると毎年同じことを言っているような気もする。「暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものですね」というのもそれだ。そして涼しくなったなと見回すと街はもうカボチャ色になっている。

カボチャ色のハロウィンが終わればクリスマスなので昨夜は先回りし、図書館から借り出した英国のアニメ映画『スノーマン』(The Snowman 1982 )を観てひんやりした。

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20 音オルガニートで交響曲第94番『驚愕』(『びっくりシンフォニー』) The Surprise 
作曲/F.J.ハイドン

20 音オルガニートで口笛吹きと犬 The Whistler And His Dog 
作曲/A.プライヤー

20 音オルガニートでグッドバイ Goodbye
作詞・作曲/レノン=マッカートニー

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