七度目の春寸景

2017年2月18日
僕の寄り道――七度目の春寸景

春一番が吹き、義母が特養ホームで暮らすようになって七度目の春がきた。居室ベランダに出てみると、昨日から十度近く気温が下がり、今日はまた冬に逆戻りしている。

畑のカキの木から熟した実がひとつもなくなり、いよいよ食べるものがなくなったせいか、ヒヨドリが中庭のユズをついばんでいる。

カリンの芽吹きはかなり早くて、年明けから新芽を小鳥についばまれている。小鳥の餌になることもおりこみ済みであったかのように、新たにたくましい若葉を出して光あふれる春に備えている。

裸になって寒々しいヒメリンゴの木も空を背景の影絵にしてみると、小さな芽をたくさん準備しているのがわかる。

そういう老人ホーム中庭の小道を通り、夜勤を終えた介護士が帰宅していった。

大宮駅近くにある「大宮操の桜」。樹齢百年をこえる河津桜が満開になっていた。


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