明日への日記…54 落丁と落葉

 

【朝の螺子締め】12月13日火曜日。徳川家光が江戸城本丸に移る(1624/12/13 寛永1/11/03)。家康の隠居所だった西の丸の修築が終わり、秀忠がそこへ移ったから。家康以来、姫路城や岡山城でも西の丸は隠居所。

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目が覚めても布団の中では暇なので、直木三十五を青空文庫から引っ張り出して読んでみた。iPhone の紙をめくるような疑似体験は良くできていると思う。けれど、良くできていると思えば思うほど違和感を感じるのは、本物を模した電子書籍が、右綴じ左めくりの裏白という贅沢な製本になっているように見えるからだ。ページめくりで裏の白を見せないと「めくった感」が出ないからだろうが、仕事柄とても違和感がある。

昼食は一人なので外食に出た。
「当店は流行ってません、そのうち夜逃げします」
と、店構えからしてこそこそ客に耳打ちしているような、さえない中華料理店が近所にあり、冒険してみるつもりで中に入ったら16人くらい座れる店内が満席でびっくりした。味もなかなか良いし、人も店も見かけで判断してはいけないと思う。



12/13 ドサッと落ちた銀杏の葉。



今年は銀杏の落葉が遅すぎないかという話をしていた。寺田寅彦に「まるで申し合わせたように濃密な黄金色の雪を降らせるのであった」と、一斉に落葉する銀杏の不思議さを驚いている作品があるが、近所の出版社まで資料を借りに行ったらドサッと落葉していた。今日はその「申し合わせたような」瞬間があったらしい。

 
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