▼茂田井武「ton paris」

 


6月5日、大川美術館第84回企画展、茂田井武「ton paris」展を見に行った。



茂田井武「ton paris」。



1930年、シベリア鉄道で渡欧した茂田井が描いた無一文パリ暮らし絵日記の全ページを展示する企画。この日は次女の暦さんが亡き父の思い出を語り、幻灯絵『ドリトル先生アフリカへ行く』を上映しつつ朗読をする会が18時から催された。



茂田井武「ton paris」の展示。



その打ち合わせもあって誰もいなくなった会場で、絵を見たり本を読んだり写真を撮ったり居眠りをしたりしていたら、あまり用のない人間のようで何とも幸せな気分になった。



茂田井武「ton paris」の展示。



16:31 from Keitai Mail
茂田井武「ton paris」展会場で居眠りして目が覚めたら誰もいない。パリでひとりぼっちみたいで悪くない。
16:33 from Keitai Mail
茂田井武の次女暦さんに紹介された。少女時代の写真そのままだ。
16:54 from Keitai Mail
美術館内ひとりぼっちで退屈「パリーのごらく場にある手相はんだんのキカイです。二十五センいれてボタンの上に手をのせるとカードが出てきます」茂田井武の絵日記より。いかがわしいキカイが魅惑的。
17:00 from Keitai Mail
伊藤昭さん制作「ton paris」日本人クラブ周辺地図を暇つぶしに見る。伊藤さんはみのむしばあさんの介護絵本を描いた人で懐かしい。惜しくも亡くなられたらしい。
17:08 from Keitai Mail
桐生大川美術館で清水銀座の友だちからメール受信。駅前銀座喫茶『かっぱ』のあった場所が更地になったという。串揚げ『剣』のあった場所も、我が実家のあった場所も更地になったと世の無情を嘆いている。元気出そう、美術館に行こう。
17:20 from Keitai Mail
「もすくわニ着イタ。二等車の四人の日本人と、たきしいデ、さぼおいほてる二行ク。よおろつぱ風のほてるデ、高イテンジヨウニバカデカイしやんでりあガサガリ、ナカナカ立派デアル」茂田井武1930年の日記。味わい深し。
(当日のtwitterに投稿したつぶやきより)




茂田井武がこんな風に幻灯を見せてくれたのだと、父親の絵を見せながら説明する暦さん(右端)。



楽しい幻灯会が終わり、暦さんより図録をいただいて大川美術館のある水道山公園から山道を歩いてくだった。

幻灯のない夜は当時の子どもたちにとって、こんなにも暗かったのだろうなと茂田井武が生きた時代を思いつつ歩いた。




茂田井武「ton paris」展示会場にて。



(写真は大川美術館の許可を得て撮影しました)

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