祭りのあと

2012年8月8日

 2005年の清水みなと祭りは8月5日金曜日に始まり、6日土曜日に総踊りとなり、7日日曜日の海上花火大会をもって閉幕し、翌8日の朝早く病院から電話があって駆けつけたら母が他界していた。そんなわけで毎年清水みなと祭りが始まると聞くと祭りの流れとともに母親の命日を思い出す。今年の清水みなと祭りは3日が金曜日だったので5日で終わり、終了3日後の墓参り帰省になったが駅前にはまだ祭り提灯が残っていた。

順調に育つ大内田んぼの稲穂|2012年8月8日

 病気で臥せっているときも
「お母さんは賑やかなのが好きだから友だちを連れておいで」
などと言っていた母だった。いよいよ在宅での看取りが困難になり、病院に移ってからも祭りのことばかり気にしており、
「花火大会が始まるからもう帰りな」
というのが最後の別れの言葉になった。いま思えば、あの夜は病室に泊まっても良かったな、病院からも花火が見えたかもしれない、そうすれば翌朝親の死に目に会えたのにと、今になってときどき悔やまれて、まさにあとの祭りになっている。

鎌倉時代はここしか通れなかったと思われる古い東海道|2012年8月8日

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