最後の荷物


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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中国から部品を輸入して、国内で完成品に組み立てて売っている人がいる。
ネット上で成功している人で、けっこうな売上を上げているという。

その部品の質がいまいち良くないので、同じ中国内の別のメーカーのものに変更することになった。
で、今までのメーカーから、今回が最後の便という荷物が入ったのだが、箱を開けてビックリ、錆びてぼろぼろになった部品や、壊れたもの、製造途中の未完成品などが大量に出てきたのだ。
まともな製品はひとつもなかったという。

どうせ今回で最後だから、残ったゴミを全部送ってしまえ・・というわけだ。
商売とはいえ長い付き合いなのに、一緒に仕事をする仲間という意識はなく、お金の縁が切れたら、あとは資本主義者なんかどうなっても知るか、という気持ちのようだ。
お金をもらっている間は大人しくしていたが、心の底ではそんな風に考えていたのかと、その人も愕然としていた。

別の会社の話だが、同じように最後のコンテナを入れた時、もちろん先にお金を払ったわけだが、到着したコンテナを開けたら、商品は入っていなくて石がごろごろと出てきた・・というパターンもあったという(笑)
なかなか相容れない相手である。



今日の時計ベルト。
グランドセイコーにヒルシュのマサイのブラックを付けた。
ベジタブル・タンニンのオーストリッチを使ったベルトだ。

凄みのあるデザインではないので、あまり高級そうには見えないが、ヒルシュの中では比較的高額な製品。
なかなか凝った構造で、裏側には耐汗性のあるレザーが使われており、ステッチも表面に出ていない。
アンチスエットなので安心してそのまま使用している。

クイルマークも控えめで、よく見ないとオーストリッチとは気付かない。
しかし表面の渋みのある艶は、カーフなどとは格が違うことを訴えている。
グランドセイコーとも素直にマッチする。
気に入って、普段使う頻度の高いベルトになっている。

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