読書


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

「永遠の0」という本を、出張に出るときに空港で買った。
有名な本なので読んだ方も多かろうと思う。
面白くて3日ほどで読んでしまった。

特攻に散った飛行機乗りの祖父の謎の生涯を、孫が証言を集めて明らかにしていくという話だ。
物語を通じて、戦争中日本人が行ったこと、特に官僚、マスコミを厳しく糾弾している。
ところがこれが、昨年の震災以降に日本人がやったことそのままなのだ。
有事の時には結局同じことをする。
戦争をもはや遠い昔の事のように感じ、しかもそれに批判的な態度を取って生きてきたのに、体質はまるで変わらないのが情けなかった。

若い世代が戦争のことをまったく知らなくて、話を聞くと「知らなかった」といっておいおい泣くのは、僕には不思議なことのように思えた。
自分にも戦争の実体験がないのは確かだが、それでも戦争で受けた傷というものは、家族が生きていくうえで常に根底にあった。
それを乗り越えてきたのが今の我々だという思いがある。
少なくとも家ではそうだった。
その部分がまるで抜けてしまっているとしたら、その人の価値観はまるで別のものになるのだろう。



今日の時計ベルト。
モレラートのドナテロのブルーをグランドセイコーに付けた。

先日書いたように、この時計には寒色系のベルトも合うと思い、濃いブルーのものを探していた。
最初はクロコダイルのマリーンを考えたが、高価なのでちょっと躊躇し、普及価格帯から選ぶことにした。
ドナテロはモレラートの中でも特に気に入っているモデルで、張りのあるサドルレザーが使われている。

ところが実際にグランドセイコーに付けてみたところ、時計本体とのグレードの差が目に付く。
この時計の品質感はやはり大したもので、ぱっと見ただけで精密さが伝わってくる。
そのため普及価格帯のベルトでは太刀打ちできず、組み合わせると何となく違和感が残るのだ。
他の時計ではこういうことはなかったので驚いた。

グランドセイコーには、普段はカミーユ・フォルネのクロコダイルのダークブラウンを付けている。
そちらは色のついた銀色の文字盤にドンピシャリでよくマッチしている。
やはりバランス上はそのクラスの製品が必要かな・・と感じた。

先日たまたま青いジャンパーを着たら、ドナテロとの組み合わせがマッチして、案外悪くなかった。
生真面目なグランドセイコーが、少しカジュアルな雰囲気になり、戸惑っているように見えた(笑)
服との組み合わせで、生かすことも出来るようだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )