井戸


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工場の屋根にホースを延ばして、水道の水を撒いてみた。
文字通りの、焼け石に水・・だったようだ。
屋根に上った者が、その広さを実感したのか、これは無理だと言い出した(笑)
工場内の温度にも、まったく変化なし。

井戸を掘ってその水を使ってはどうかという案があったので、僕は井戸掘りの業者を見つけて質問のメールを送った。
すると、企業が井戸水を使う場合、申請が必要になることがわかった。
規制もあり、ポンプのモーターの大きさ、一日の使用水量、ポンプ吐出口の断面積などが決められているという。
考えてみれば当たり前だが、地下の水もやはり国のものなのだ。
屋根を冷やした後は、ちゃんと地面にお返しする・・と言ってもだめなのだ。

井戸を掘る金額がいくらかかるのかわからないが、使用する水量や機材の能力が一般家庭とは違うので、多分百万円くらいかかるのだろう。
恐れているのは地下水を使用することによる地盤沈下で、それについても質問したが、無いとは思うが保障できない・・という返事であった。
すでに何もしない状態で地盤沈下が数箇所起きているので、ちょっと怖い。
ただ太いホースでドボドボと水を屋根にかけられたら、さぞや気持ちいいだろう・・という危険な想像を、ついしてしまう(笑)

今日は暑くて、外を車で走ったら、外気温は38度を超えていた。
みな二言目には暑い暑いと騒いでいたが、冷静になって工場の中を歩いてみると、外の気温と比べると内部はそれほどでもない。
やはり天井があることが効いているのだろう。

工場なのに天井があるのは、実は設計した人が初心者で、普通の家のような構造にしてしまったからなのだが、それが幸いして、外より多少温度が低いようだ。
局所的には冷房も入っているので、何とか我慢できる。
とは言っても自分の体調がわからなくなると危険なので、休憩時間を増やし、定期的に休むような態勢にした。

問題は工場内の中二階で、ここは40度以上になることもある。
屋根に乗った社員は早くも水冷式をあきらめ、中二階の温度を下げるために、熱を発する水銀灯を限界まで減らし、替わりに蛍光灯やLEDを増設する作業に取り掛かっていた。

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失われた尾錠


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母親のオメガは、ベルトをべっ甲のリングに交換してある。
出先で革のベルトが痛んで切れてしまったので、そのままデパートに入り、時計売り場で交換してもらったという。
さすがは僕の母親だ(笑)

けっこう高かったというが、べっ甲のリングは丈夫で、交換してからもう10数年経つというから、完全に元はとっている。
時計が18Kのデ・ビルなので、外したオリジナルのベルトに付いていた、メーカーロゴ入りの尾錠はどうしたのか尋ねたら、少し考えて、お店で返してくれなかった・・という。
あれがいくらするか知っているのかと、驚いて聞いたが、そんなこと考えもしなかったようだ。

叔母の時計も、スイスで買ってきた18Kの機械式で、日本では知られていないメーカーのちょっと貴重な時計だ。
これについても、最近ベルトの交換をしたいと相談された。
数年おきにベルトが痛んで駄目になり、すでに何回かベルトを交換しているという。

いやな予感がして、最初のベルトについていた尾錠はどうしたか聞いてみた。
叔母はしばらく考え込んでいたが、最初に交換した時に、やはり返してもらえなかったという。
たしか近所の宝石店だったはずだというが、もう何年も前の話で、はっきり思い出せない。
今更どうしようもない。

どうやら相手が時計について詳しくないと悟ると、そういうことをする業者がいるらしい。
これは儲けたと、ウハウハだったろう。
まあ、先日の僕の時計の箱の一件を考えても、情報化の進んだ現在では、そんなことするお店の話はあまり聞かないが・・・
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消毒


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会社の桜の木を消毒した。
一年に何回か消毒しないと、毛虫が発生して酷いことになる。
周りの家の植物にも被害を及ぼすので、季節になると近所の人たちも会社の桜の木を監視している。

毛虫の糞が地面に落ちだすと、先に近所の人がみつけて電話をしてくることもある。
すぐにシルバー人材センターに連絡して、消毒をお願いする。
すると早朝、社員が出勤してくる前に来て、桜の木を消毒しておいてくれる。
比較的安価に作業を行ってくれるので、非常に助かっている。

昨年、僕の幽霊屋敷の庭の手入れもお願いした。
人が住んでいないので、庭に雑草が生えて、梅雨時には大変なことになるのだ。
本当に、自分の住む家以外に、もう一軒、家の面倒を見るのは大変なことで、とても手入れをする時間などとれない。

ふと思いついて、シルバーに頼んでみたところ、やってもらえるという。
電話で住所を知らせただけで、いつの間にか庭をきれいにして、出たゴミもすべて片付けてくれた。
ゴミの処理代がかかってしまいますがと、あちらは気にしてくれたが、あの作業量を考えたらお金にかえられない。
それに実際非常に安いものであった。
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復興


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戦時中、仕事の都合で東京から栃木県に移っていた母の一家は、昭和20年7月12日の真夜中に空襲に遭遇した。
空襲警報が鳴った時には、すでに下町の方では炎があがっていた。
空が真っ赤なのを見た祖父が、ここも危険だからすぐに逃げようと言った。

母の姉は、とっさに家の中を走り、足に絡みついたものはすべて手に抱え、そのまま外に飛び出した。
位牌を持ち出す係だった小学生の母は、部屋に戻ろうとしたが、もう持ったからと祖父に止められた。
広い庭を抜け道に出ると、ばら撒かれた焼夷弾の油に灯った火が、既に暗い道のあちこちで光っていた。
その中を、自転車を押す祖父に連れられて母たちは歩いていった。

激しい炎の中を、母たちは移動した。
シェパードを何匹か飼っていた近所の家では、飛び散った油を浴びたのか、激しい熱気に犬の尾尻に火がつき、半狂乱になった犬が悲鳴をあげて走り回っていた。
道の脇のドブから、時折子供の影が亡霊のように立ち上がって、連れて行ってほしいとせがんだ。
一緒についてきなさいとは言ったが、自分の命を守るのが精一杯で、彼らにそれ以上のことは出来なかった。
火に追われた母たちは、真っ暗闇の畑を抜けて逃げていった。

空襲が終わり、何とか生き延びた母たちは、焼け野原となった町を横切り、家へと帰ってきた。
家への道を上っていくと、坂の向こうに屋根が見えた。
「お家が残っている」
母は喜んで走り寄ったが、焼け落ちた屋根だけが地面に残され、その下の家屋は燃えてなくなっていた。
積んであった皿が、そのままきれいに残っており、思わず母が手に取ろうとすると、ポロポロと砕けて灰になった。

はす向かいのおばさんは、落下してきた焼夷弾を束ねる輪の直撃を受けて、それがまともに腰にはまり亡くなったという。
近所の在郷軍人のおじいさんは、寝たきりで逃げることができず、半焼けになり苦しんで死んだ。
死は身近で、多くの人は明日は自分が死ぬことを覚悟していたから、それらは人々の噂にはなったが、同時に日常化した出来事でもあった。

家を失った子供は、山の方にある寺院に疎開することになり、母たちはそこでの生活を始めた。
そして翌月の8月に、日本は敗戦を迎えた。
陽射しの強い暑い日だったという。
都市は見渡す限り焼け野原となり、ほとんどすべての日本人がゼロからの出発となった。

その翌年の4月、死んだと思っていた伯父が、満州から帰ってきた。
家族は大喜びして伯父を迎えた。
その日の事を思い出しながら、母はふと、その時点で既に新しい家が建っていたと言った。
終戦の翌年の4月には、仮の住まいではなく、本建築の家に住んでいたというのだ。

日本中の都市が燃え尽き、政府からの支援など受けられなかったのに、それほどの勢いで、日本人は復興に向けて進んでいった。
私たちは少なくともそうやって生きてきた。今だってそれができないはずは無い・・
母親は思い出しながら、そうつぶやいた。
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対策


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暑い日だった。
腕にあせもができてしまった。
半袖でいたら、あせもの上から日に焼けてしまい、酷いことになっている。
今からこれでは先が思いやられる。

少しでも工場内の温度を下げられないかと、会社の若手がアイディアを出し合っている。
以前も同じようなことを書いたが、屋根の上に水を流してはどうかという。
水が蒸発する時に、気化熱で相当の熱が奪われるはずだ。

水源は井戸を掘ってはどうかと、真面目に議論している。
熱い屋根の上で、水はどんどん蒸発していくだろうから、水道水はとても使えない。
そばを流れる川から水をくみ上げてはという話もあったが、川は国の持ち物だそうで、それは許されないと怒られた(笑)

井戸から湧き出た水をポンプで吸い上げて、屋根の上でスプリンクラーで散水してはどうかというのだ。
何でも町の井戸掘り名人という人もいるらしい(笑)
まあ屋根はかなり広いし、相当の量を流さなければ効果は少ないような気もする。
そううまくはいかないだろうが、若手はやる気でいるので様子を見守ることにした。

今日はMrs.COLKIDと帰りにデパートで買い物をした。
ホーキンスのウォーキング・シューズを買ってもらった。
それから食事をして、この暑さだからビールを一杯飲んだ。
少々酔っぱらっているので、今日はこの辺で・・・
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今日のフェラーリ


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日射しの強い日曜日であった。
だいぶ日に焼けた。
帽子を被って出たが正解であった。
気をつけないと日射病になってしまう。

毎年暑くなり始めは比較的体調がいい。
しかし自分で自分の体調が把握できていないこともありうる。
年齢を考えると、そういう可能性にも気をつけないといけないだろう。

原宿、表参道あたりをぶらついた。
湿気は思ったほどでもなかったが、ごった返す若者に酔ってうんざりした(笑)
その後、電車で有楽町に移動。
僕はこちらの方がしっくりくる。

天気が良かったので、当然フェラーリも出ていた。
古い機種は見なかったが、この気温ではオーバーヒートするのかもしれない(笑)



今日の時計ベルト。
昨日と同じユリス・ナルダンにもうひとつ、茶色いベルトも買ってみた。
グリーンも良かったが、茶色も捨て難かった。

これはモレラートのユニバーサルという機種で、現在は製造中止で流通在庫でしか手に入らない。
ネット上ではもう見られないが、都内のお店を歩くと巡り合うことがある。
いかにも「革」という感じのモデルで、個人的にはけっこう気に入っていて、みつけるとつい買ってしまう。
このコーナーの一番最初に紹介したフレデリック・コンスタントのクォーツにも同じものをつけていた。

この時計のカン幅16mmというのは、ワンタッチ式バネ棒に改造する限界に近いサイズかもしれない。
手持ちに16mmのバネ棒がなかったのでお店で加工してもらった。
幅が狭いのでベルトの交換もやりづらい。

古い金無垢系の時計で何度か経験しているのだが、長く使用しているうちにオーナーがラグ部分をぶつけて曲げてしまうようで、本来のサイズより幅が僅かに狭くなっていることがある。
その場合ベルトを交換しようとしても、うまく入ってくれない。
測定して狂っているようだったら、時計用のフラットプライヤーなどでラグをつまんで、壊さないように注意深く広げている。
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九州で知らない相手から携帯に着信が入っていた。
リダイヤルしてみると、渋谷にある時計店であった。
まったく予想もしていなかったので驚いた。

大分前に中古の時計をそこで買った。
付属品が一切無し、という理由で、非常に安くなっていたのだ。
ところが今になって、その付属品である箱と保証書がみつかったという。
もし必要なら差し上げるがどうかという。

それは願っても無いことなので、ぜひとお願いした。
送ってくれるというが、あまりに悪いので取りに伺うと答えた。

今日仕事が終わってから、渋谷まで受け取りに行った。
非常に親切な対応で、箱を手提げに包んでくれた。
レザー張りの驚くような立派な箱で、会社の歴史などを記した手帳まで付いていた(笑)



今日の時計ベルト。
先日のユリス・ナルダンのアンティークに合うベルトをみつくろってみた。
最初はJ.C.ペランのワニ系か、モレラートのクラシコあたりを考えていた。
実際に時計を持ってお店に行って、サイズの合うもの(カン幅16mm)を机の上に並べてもらい、時計に重ね合わせてみた。

その結果、この光沢のあるグリーンが非常によくマッチすることがわかった。
予想だにしていなかった色である。
モデル名は多分モレラートのアマデウスのグリーンだ。
元来グリーンは金色によくマッチする色なのだそうだが・・・

これには考えさせられた。
実際にお店で現物をつけ合わせてみなければ、まず選ぶことの無かった色である。
しかも同じ商品をいくつか並べたところ、表面の斑紋の違いで合うものといまひとつのものがあることもわかった。
あまりに微妙なので、お店の人もウーンと唸っていた。

もうひとつ考慮すべきことがある。
カン幅16mmあたりは、ちょうど男性用と女性用の境目のサイズになる。
何が違うかというと、女性用のほうが全長が短く作られているのだ。
家に帰ってはじめて気付いたのだが、僕が買ったのは女性用で、僕の細い腕でもギリギリのサイズであった。

また世間では度を越して大きな時計が流行っているので、男性がこういう小さい時計を腕につけると、ちょっとオカマっぽく見えることもわかった。
よくマッチしてはいるが、腕につけて外は歩けないかもしれない(笑)
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帰宅


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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帰ってきた。
やはり東京のほうが暑い。
九州は、気温はともかく湿気が少なく感じられ、案外過ごしやすかった。
あれだけの大雨だったのに、それでも東京のほうがムシムシしている。
節電というけれど、関東での節電は、全国的に見ても相当過酷なのではないか?

午前中は飛行機で移動。
羽田に着くと、汗が止まらなくなる。
一度家でシャワーを浴びて、それから会社に行った。
しかしほどなく終業の時間。
ほとんど移動だけで終わった一日であった。

飛行機の中で、志賀直哉の短編集を読んでいると、現在高度2万9000フィート、約8800メートルを飛行中です・・というアナウンスがあった。
下に小豆島が見えるという。

高度8800メートルで小僧の神様か・・なんて思いながら読んだ。
小豆島といえば尾崎放哉の最後の地だ。
行ってみたいものだと思うが、何かの映画で話題になっているようで、今は混んでいるのかもしれない。
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タクシー


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街に出るためにタクシーを呼んだ。
ホテルの前に着いたタクシーの運転手は、窓を通しぼんやりと薄い影のように見えた。
体つきが妙に華奢だが、頭はボサボサの髪に覆われているようだ。

座席に乗り込むと、やはり女性らしいことがわかった。
顔は長髪に隠れ半分しか見えず、真っ白な肌に血のように鮮やかな赤い唇が浮き立つ。
毛足の長い犬のように、目は髪に覆われた暗闇の中で光っている。
表情がまったくわからない。

行き先を告げると、抑揚のない声ではいと答える。
そして走り出しながら、白く細い指にやはり白い手袋を被せた。
シートは極端に前に寄せてあり、リアシートの足元には広い空間が空いている。

この人、本当に人間なんだろうか・・と失礼ながら感じた。
雰囲気が、何だか人間離れしている。
タクシーでお化けに遭遇し、それも運転しているなんてしゃれにならない。
無言の時間が薄気味悪い。

運転に注目する。
案外・・というか、かなり上手い。
実にスムースに狭い道を抜けていく。
もしかしたら、シートを前に寄せているのは、カウンターを当てやすいためだろうかと本気で思った。

目的地に着いておつりをもらう時、初めて顔を見た。
中年のきれいな女性であった。
2、3言葉を交わす。
手袋を外した手から小銭を受け取った時、触れた指が意外にも暖かかった。
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クーリング


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外ではけっこうな勢いで雨が降っている。
ホテルの一室で書いているが、音を立てて雨粒が窓を叩いている。
洪水警報の出ている川が、ホテルの前を流れていて気味が悪い。


地震が起きなければ、5月にドイツの展示会に行くはずであった。
急遽中止にしたが、知人によると、やはり僕が行かなかったことが、あちらの数社のブースで話題になったという。
来ると思っていたものが来なかったから、必要以上に心配させてしまったらしい。
また行くことで得られたであろう情報が、仕方がなかったとはいえ、入らなくなったのも、今更ながら大きいと感じている。

展示会でメーカーから新しい機械が発表された。
それを見ることが出来なかったので、現地に行ってきた輸入代理店のF氏から情報を聞いた。
先方で各国の代理店が集って会議が開かれたようだが、その席上で新型の映像が初めて公開された。

ところが、大きなスクリーンにいきなりFUKUSHIMAという文字が現れ、原発が映し出された。
F氏が唖然としていると、次に新型クーリングシステムの原理が映写された。
新しい機械は、冷却の仕組みを進化させて小型化に成功したものであった。
いかにクーリングが大切であるかを示す為に、イメージとして日本の原発の映像を使ったらしい。

直接被害を受けた国のものから見れば、ずいぶんと非常識にも思えるが、すでにこの大惨事は、世界ではそういう形で扱われているということだ。
実際今回の原発事故が、ヨーロッパに与えた政治的な影響が小さくは無いのは、ご存知の通りである。
真面目な日本人が管理する施設でさえ、あれだけの事故が起きたという現実と、その後の他国への予想外の影響という、様々な教訓を与えてくれたと、あちらの人たちから言われたそうだ。
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出張先にて


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今日に限ったことなのかわからないが、九州は涼しい。
東京よりも明らかに涼しい。
日差しは強いのだが、湿気がない。

ホテルの近辺にも、仕事先にも、お店らしきものはほとんどない。
前回と同じように、タクシーの運転手さんに聞いてみたが、案の定、運転手さんもウーンと考え込んでしまった(笑)
スナックなら何軒かありますよ。あと、パチンコ屋もあります・・・
そういう答えが返ってきた。

お昼は、少し離れたところにあるホームセンターに食べに行った。
小さな食堂がいくつかあって、そこでお好み焼きを頼んだ。
広島風と関西風があり、この前大阪で関西風は食べたので、広島風を頼んだ。
九州まできて広島風もないものだが、他にはラーメン屋とマックがあるだけなのだから仕方がない。

食べながらふと気付いたのだが、ここでいう広島風とか関西風とかいうのは、自分たちの土地から見て東の方向にある都市の食べ物を再現していることになる。
東京でも広島風や関西風のお好み焼きは食べられると思うが、それは西の方角の食べ物をイメージして作られている。
まるで逆である。

北海道の・・という言葉から、北の寒い土地を思い浮かべるように、方角による意識の差が影響して、九州のそれと東京のそれとでは、微妙にイメージする味の違うものになるのではないか?
そんな屁理屈をこねているうちに、お好み焼きを食べ終わってしまった。
どんな味だったか、よく覚えていない。



今日の時計ベルト。
以前書いたジャン・ルソーに頼んだベルトが出来上がってきている。
頼んでから3週間ほどかかった。

この前少し触れたように、リザード(トカゲ)のバイオレットにステッチの色はフランボアーズ、裏材にはシャークのサフランイエローを選んだ。
出来上がってみなければわからないので、かなりの冒険である。
実際ちょっと外しているかな・・・という気もする(笑)
まあ実験の意味もあったのでかまわないのだが、シルバーのアクアテラには、同じ派手な色でも、もう少し暗い色の方が合うかもしれない。

ベルトの色合いのマッチングは本当に難しくて、先日ユリスナルダンのアンティークのベルトを選んだときも、アリゲータのグリーンが意外に良かったのだが、お店にいくつか在庫があったうち、微妙な差で1本だけが良くて、残りはいまひとつだった。
同じ機種でも斑紋の僅かな違いだけで、しっくりこないものがあるのだ。
まあ、そこまで神経質に選ぶものでもないのだろうが・・・(笑)
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出張中


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出張でいつもの九州に来ている。
午前中は出社して、午後から羽田に向かった。
こちらの天気は雨。
先ほど家にメールしたら、東京は強風だと言っていた。

例によって出先で写真の処理は出来ないので、しばらく都内の写真になる予定・・・
そういえば、ライカのベルトの片側が外れてしまった。
本体の裏側からネジで留まっているのだが、それが緩んで外れてしまったのだ。
まあ写せるから後で直せばいいやと思って、そのまま持ってきた。
首から提げられないので、手に持って歩いている。

時計は愛用のオメガと、作業用にカシオのプロトレックを持ってきた。
オメガは普段腕につけていることが一番多いので、すでにあちこちをぶつけて細かい傷がついている。
そこがまたいいところだ。
もっといい時計も持っているが、性能と信頼性ではオメガがピカイチである。

ベルトはご存知の通り大量に持っているが、オメガ用のベルトとしては、夏の汗をかく期間は、結局モレラートのスピードの黒にほぼ固定している。
汗で湿らせてしまうことが多いが、今のところ臭いはまったくない。
多少よれてもきたが、価格が安いので使い捨てにでき、あまり気にならない。

またフォーマルな格好をする時は、ジャン・ルソーのアリゲータつや消し黒に、これもほぼ固定されてきた感じだ。
これは裏材にアンチスエットの素材を使っており、この時期でも問題なさそうだ。
今回の出張には、上記の2種のベルトを持ってきた。
休日などカジュアルに使う時は、JCペランのカイマンのコバルトブルーなどの派手なものに付け替えたりする。

あれだけ一杯ベルトを持っていて、使うものが限られるというのも、何だか馬鹿げたことである。
やはり革フェチとしてのコレクションに過ぎないのかもしれない。
また時計本体も、(禁止令は出ているが)新作への興味は薄れ、今はアンティークの方に気がいっている。
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休日の記録


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時折わずかな日射しもあったが、基本的には曇り・・という日曜日。
今日こそは大きなカメラを持って出掛けようと思っていたが、朝起きると腹の具合が悪い。
家系的にお腹が強いようで、こういうことは滅多に無いのだが、今日は珍しく腹が痛い。

昨晩お寿司を食べた後、食後にアイスクリームを2個食べたのがいけなかったか?
あとMrs.COLKIDが注文した福島のお酒の、コップの下の皿にこぼれた分をもらったのも悪かったかもしれない。
それも2皿も・・・(笑)

お腹が落ち着くまで家で待機し、午後近くなって恐る恐る外出した。
カメラはニコンを用意していたが、力が入らないので重いのは無理と判断、結局ライカを持っていった。

秋葉原のヨドバシで買い物をし、その後御茶ノ水まで歩き、途中神田明神と湯島聖堂に立ち寄った。
それから有楽町に移動、銀座の時計店などをぶらついた。
途中、やはり銀座に出ていたMrs.COLKIDから、食事をしないかという電話をもらった。
しかしお腹の様子を慎重に見ていたので、食事は断り、スターバックスで暖かいチャイ・ティー・ラテとスコーンを食べるにとどめた。
実は明日から出張なので、体調を整えなければならないのだ。

その後床屋に電話をして、空いているか確認、いつものHさんにカットをお願いした。
例によって疲れていたので熟睡(笑)
夕方になり再度銀座内をうろついてから、東京駅まで散歩した。
JRで御徒町まで行き、アメ横を覗いてから電車で帰宅した。

日曜日は記録の意味で行動を書いておく。
行ったり来たりしたこともあり、結構歩いた印象がある。
そのせいか、手足が火照っている。
明日から出張なので、今日は早めに休もうと思う。
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対策


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土曜日なのに、いつも空いている街中が通勤の車で混んでいたと、地方都市に住む従兄弟が言っていた。
節電の要請に応え、操業を土日にずらした企業があるのだろう。
工業団地などがある場所なので、大口の電力契約者も多いのだと思う。
7月になり、周りで一斉に生活の変化が始まった。

案外正攻法なのではないかと感じることもある。
無駄に資源を使わないのは世界的な傾向であるし、その点で日本人の意識は遅れていた。
もともと日本人は、ケチる技術に関しては世界一だ。
これをきっかけに、一気に進化して世界をリードするかもしれない。

みなで無駄を無くそうと考えること自体が都会的であり、垂れ流しで使っていた頃のことが、後進国の感覚のように思えてくる。
逆境にさらされることで、技術的にも大きな前進があるだろうし、プラスに活かさなければ勿体無い。

だが生活する環境に関しては、一定以上落すべきではない。
多少我慢するのはいいとしても、身体を壊すほど環境を悪化させては元も子もない。
エアコンの設定温度を少々上げるのはいいが、我慢して止めてしまい死者が続出したのでは意味が無い。
部屋の灯りを落しても、エアコンを動かすことは第一に考えるべきだ。

実は、もっと切実な問題があるのだ。
今は放射性物質の室内への流入を減らす為に、窓が開けられないのだ。
表立って言わないまでも、洗濯物を外に干すなんて、もってのほかのはずだ。
そうなるとエアコンは絶対に必要なものになる。
昨年の夏は、個人的に節電を考えて窓を開放することが多かったのだが、今年はそうはいかない。

節電で電気が使えないし、一方では放射能で窓が開けられない。
どちらも東電がらみの理由で、我々は引くも進むも出来ない状況に置かれているのだ。

節電に協力するのは、皆が困っている時に助け合うのは当然という気持ちが、もとになっているのは確かだろう。
だが、東電にこれ以上お金を払いたくないという気持ちも、みなが持っている。
節電は、ある意味ささやかな抵抗でもあるのだ。
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夏の旅行


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夏休みに三陸海岸を旅行する予定でいた。
今年の春の話である。
泊まる宿を検索し、どういうコースで行こうかと話していた。

その後の数ヶ月の間に、あのような津波に襲われることは、ほとんど考えていなかった。
まったく考えなかったわけではない。
津波に対抗するために作られたという、強大な堤防を見たいと思っていたのだ。

しかし東海地震より先に、東北で巨大な地震が起きて、あそこまで大きな津波が発生するのは予測していなかった。
テレビで、自分が乗るはずであった電車が、津波にへし折られ横たわっているのを見て、衝撃を受けた。

それから夏の旅行には頭が行かず、何となくいつもの那須に行って終わりかと考えていた。
しかしここにきて、ふとある地方に出掛けようかという気になった。
Mrs.COLKIDが調べてみると、お盆の間はまだかなり空いているという。

ところがお盆の一週間後は、逆にけっこう一杯になっている。
一体どうしたことか。
企業が電力ピークを抑えるために、休みをずらしているのではないかというのが、Mrs.COLKIDの見解である。



今日の時計ベルト。
先日紹介したMrs.COLKIDの時計のためにドイツから輸入したベルトが届いた。
空色のオーストリッチ風カーフで、オリジナルにかなり近いベルトだ。

先日紹介したオレンジも悪くは無かったが、やはりこちらの方が合っている。
残念なのはカン幅が12ミリと狭いため、ワンタッチ式のバネ棒が使えないこと。
毎回専用工具で取り外しを行わねばならず、その日の気分で気楽に交換・・というわけにはいかない。
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