D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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電車の中で、つり革につかまる他人の腕を見て、あの時計何だろうな・・なんて思うことがある。
しかし、近くに寄ってじっくり見るわけにもいかない。
遠くから見て、秒針の動きで機械式かクオーツかを判断するくらいだ。

数えてみると、乗客のうち約半数は、腕に時計をつけていることがわかる。
しかし大半はクオーツだ。
秒針が1秒刻みで動いているのが見える。
意外に機械式の時計をしている人は少ない。

銀行などで打ち合せをする場合、あまり高級な時計をしていくのは、やはりまずいなと思っていた。
ところが、行員の腕に注目してみると、案外多くの人がロレックスをしていることがわかった。
銀行員ってロレックスが好きなのだろうか(笑)
投機の対象にもなるくらいだから、金融業界と関係が深いのかもしれない。

先日も来社した銀行員と応接室で話をした時、僕が下を向いて書類に記入していると、その銀行員が「いい時計をされていますね」と話しかけてきた。
僕の腕のフレデリック・コンスタントの時計が、例の青いベルトのこともあり、いつものオメガより目立ったらしい。
しかしその銀行員本人は、ロレックスのサブマリーナらしき時計をしている。
あれは本物だろうかと、いつも遠くから見ていたのだ。

ところが僕が顔を上げると、先ほどまでしていたはずの、その銀行員の腕に時計がない。
自分の時計を外してから、時計の話題を持ちかけてきたのだ。
相手よりいい時計であることが、まずいと考えたのだろう(笑)
変なことに気を遣うものだと、思わず吹き出しそうになった。

今オメガが故障中であることを告げ、いつもロレックスをしているのに今日はどうしたのですか・・と逆に聞いてみた。
彼は少し狼狽したが、ばれていたか・・という顔になり、苦笑いをしながら胸のポケットからサブマリーナを出し、自分の腕に戻した。
1日に1分も狂うのだと彼が言い、それは調整に出した方がいいと僕が答え、時計の話に花が咲いた。
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