防獣防鳥


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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先日の農業用品のお店で、防獣・防鳥用品のカタログをもらってきた。
動物から農作物を守るためのグッズだ。
もちろん使う予定はないが、何だか面白そうなので、一部いただいてきたのだ。

まずは高電圧を通して動物の侵入を防ぐ電気柵の設置方法が、図入りで詳しく解説されている。
イノシシ、シカ、サルと動物ごとに設置方法が異なる。
動物の体型や行動パターンに応じて、ワイヤの本数や間隔、支柱の高さなどを変えなくてはならないのだ。

たとえばイノシシは本来夜行性動物だが、最近は日中も出現するそうで、24時間通電する必要があるという。
シカは跳躍力が優れているが、基本的に防護柵を下から潜り抜けようとするので、支柱を高くして、ワイヤの間隔は下のほうを狭くする。
サルの場合は木を伝って上から柵内に侵入するので、あらかじめ近くの木の枝を切り落としておく必要がある。
サルは足を地面から浮かした状態で柵に上ろうとするので、大地アースが効かず通電しない可能性があるので、ワイヤはプラスとマイナスの線を1本ごとに交互に配する。
動物の行動を読んだプロの技である。

それ以外にも面白いグッズが載っている。
たとえば本物の狼の尿100%という容器入りの液体、その名もズバリ、ウルフピー(笑)
動物避けとして高い効果を発揮し、クマにまで効くという。
日本のように狼のいない場所でも効果があるのが不思議だ。
それにしてもどこで仕入れてくるのだろう・・・

威嚇用のスプリング式エアガンもある。
弾は土に返るというバイオBB弾。
動物に発砲することには賛否両論あるだろうが、あくまで威嚇用として売られている。
そういえば昔サバイバルゲームをやった時、取材に来ていたエアガンメーカーの人が、そういう需要があるのではないかと盛んに言っていたのを思い出した。

小動物用の捕獲カゴというのもある。
金属の鉄格子で出来た箱状の、いわゆる罠である。
これは先日Mrs.COLKIDの実家のそばでも置いてあるのを見た。
ハクビシンなどを捕るのだろう。
動物へのイタズラ、虐待の目的で絶対に使用しないように・・という注意書きがしてある。

他にも花火の破裂音や光、臭いで有害動物に恐怖感を与える笛ロケットや、カウボーイハットをかぶった現代版かかしである風船ガードマン、地中でモグラの嫌う音を発生させるモグラーズなどがある。
一見滑稽に見えるグッズからも、知恵を絞って真剣に開発しているのが伝わってくる。
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