ソアラ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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道を走っていると、前を古いソアラが走っていた。
まだ角ばっていた頃のクーペだが、よく見るとリアにわずかに丸みがあるので、多分2代目であろう。
珍しいな・・・
僕が大学生の頃は、もっとも人気が高かった車である。
かつてあれだけ走っていた車が、今は数年に1度見るかどうかだ。

最初はソアラとは分からず、古い車だけど何だろう・・と思った。
リアのSOARERというリアエンブレムを見てはじめてそれと分かった。
左側にはGTツインカム24と書かれている。
確か低回転のトルクがないと言われたエンジンだ。

今となっては特徴のないデザインで、見てすぐにソアラだとは気付かなかった。
丹精ではあるが個性がない。
最初は古い角張ったクルマの一種・・にしか見えなかった。
あの頃はこれが一番かっこいいと思っていたので、時代は相当変わったということだろう。

しかもそれがただのソアラではない。
ノーマルならもうクラシックカーの領域かもしれないが、そのソアラは大分改造が入っていた。
車高を大幅に落として、太いタイヤはハの字型に開いている。
フェンダーも左右に張り出しているが、タイヤはさらに外に出ているように見える。
排気系にも手を加えているようで、ボボボ・・と低いエンジン音を響かせながら、地面を摺るように走行していた。

これは暴走族仕様だな。
どんな人が運転しているのだろう・・と思い、追い抜くときに運転席を見てみた。
一瞬しか見えなかったが、意外にも白髪の品の良さそうな男性が運転していた。
エッと思いながら横をすり抜けて行った。

助手席のMrs.COLKIDにその事を言うと、僕と同じように、ソアラだ・・と思って、その車を見ていたという。
暴走族かと思ったら、どちらかと言うと左翼系に見える白髪の紳士が運転していた・・と僕が言った。
すると、見かけでは分からない、そういう人に限って若い頃は暴走族だったりするものだ・・などと言う。
いや、友人に若い頃暴走族のリーダーだったやつがいるが、彼は目つきが鋭いから分かる・・などと、しばらくソアラのオーナーに対する勝手な憶測で議論をした。
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