集中


D850 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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グレードの高い高品質な商品に関する問い合わせのメールをよくいただく。
当然価格もそれなりに張る。
ところが質問者の居住地域を見ると、その多くが東京を中心とした南関東に集中している。
東京、神奈川が特に多いが、それに埼玉、千葉まで入れると、全体のほぼ7割の問い合わせがその地域に集中している。
千件を超える数のメールを集計して、そういう傾向がはっきり出るのだ。

それに次ぐ地域というと、北関東、大阪周辺、名古屋周辺、北海道、九州がそれぞれ数パーセントで同じくらいである。
それ以外の地域は本当に少なく、千件以上のメールの中でほんの数件、あるいは一回も問い合わせが無い県もあるかもしれない。
南関東に異常な集中ぶりを示すのだ。

そこにお金が集まっている、ということなのだろうか?
商品がその地域の人に特に好まれるとか、その地域がネットで問い合わせをする傾向が強いとか、そういうことは無いと思う。
日本で高額商品に興味を示す人は、ほぼ東京周辺に集中しているのだ。
ましてや今後東京オリンピックなどで、さらに集中度が増す可能性が高い。

実際ネット通販のサイトをやっている人から、出荷先の大半が関東に集中しているという話をよく聞く。
距離の離れた九州や北海道への送料は高額になるが、仮に足を出しても、数量は限られるから目を瞑っているという人もいる。
その分は東京への売上の利益でカバーするということだ。
また中国地方に工場を持つメーカーの人が、生産物の7割は東京周辺で売れるので、輸送費を考えると地方で生産する意味が無いと言っていた。

ここにきてその輸送費用が、大幅に値上がりになってきた。
さらに人手不足もあり、来年以降も上がっていくと言われている。
当然のことながら、その影響はかなり大きい。

かつてはネットの商売はどこを拠点にしても同じで、どうせなら維持コストの安い地方の方がいいと言われていた。
しかし現実に物を送るとなると、距離に応じて送料は上がっていってしまう。
現時点では、出荷先の大半を占める東京周辺を拠点にするのが、一番有利ということになる。
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