ショートメール


D850 + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM

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Mrs.COLKIDが母親にショートメールの使い方を教えた。
何かあった時に連絡を取るための手段として、覚えてもらおうという事である。
母親は80歳を超えているが、よくひとりで外出する。
以前関西に日帰りで出かけている時、あちらで大き目の地震が発生し、何時間も連絡がつかなかったことがあるのだ。
電車が止まってしまい立ち往生したらしいが、こちらとしては気が気ではなかった。

母親は比較的こういうものへの適応力が高い方で、教えればある程度マスターする。
若い頃は親戚や仕事の関係者全員の電話番号を暗記していたし、今でも電卓をかなりのスピードで打つ。
もちろん機械の動きの深いところまでは分からない(特に階層が理解できないようだ)が、最低限の機能はこなせるようになる。

らくらくホンなので操作が簡単なのは確かだが、自分でショートメールを読み、返事をするところまできた。
操作を覚えてもらうために、Mrs.COLKIDもなるべくショートメールで用件を伝えるようにしている。
ただ送ってもすぐには気付いてくれないことは多いのだが・・・

年上の従兄弟が誕生日なのをFacebookで知った。
画面を見ると、多くの人から誕生日プレゼントを受け取っているようだった。
母親は毎年何か送っているので、忘れていないか聞いてみようと思った。
そこで僕のiPhoneからショートメールを送ってみた。

フェイスブックを見たら、今日は〇〇(従兄弟の名前)の誕生日みたいだけれど、プレゼントは送りましたか?とメッセージを送った。
するとほんの1分ほどで返事が返ってきた。
「く」
その一言だけ・・・

く・・?
どういう意味だ?
く・・苦しい・・と書こうとしたのかと思い心配になった。

それからしばらく返事はなかった。
まあ、恐らく操作が分からず、間違って「く」と打ったまま送信を押してしまったのだろう。
そう思いそのまま放っておいた。

30分ほどして字数制限一杯くらいの長文の返事が来た。
それによると、昨日すでにプレゼントを送り今日届いたはずだという。
そして最後に、〇〇は元気なのですね、と書かれていた。
Facebookで従兄弟の画像を見た僕に聞いてきたのだ。

母親とメールで会話するのは初めてなので、少し不思議な気分になった。
ペンで手紙を書く時より、少しかしこまった文体になっている。
とは言え口語にも近く、母親が実際に話しているように感じる。
いつもよりゆっくりと話す母親の姿が頭に浮かんだ。

家に帰ってから、早速Facebookの画像を開き、ケーキを前にした従兄弟の画像を母親に見せてあげた。
「まあ、こんなにおじさんになっちゃったのね」
と母親は驚いていた。
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