無重力


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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日本時間で2015年の1月5日午前2時47分に、地球上で無重力状態が味わえる可能性がある。
・・そういう、ホンマかいな、という話が、ネット上で拡散している。
地球、木星、冥王星が直線上に並び、惑星直列の影響で一時的に地球の重力が軽減され、部分的に無重力状態が生まれるのだという。
5分間ほど続くらしいが、その間にジャンプすると、通常は0.2秒ほどで落下するものが、最長3秒くらい浮いている可能性があるという。

えらい事だと思うが、それにしては本当に直前の、それも随分簡単な発表である。
NASAによる発表だというが、真偽の程は定かではない。
仮に本当だとして、この機会を何かの役に立てることが出来るのだろうか。
その瞬間に、体重を量ると軽くなるとか、空に向かって銃を撃つと弾がどこまでも飛んでいくとか、くだらない事しか思いつかない。



オールデン#14711チャッカブーツ。
素材はフレンチ・カーフ、ソールはマイクロ・セルラー・ソール。
バリーラスト、サイズは7.5D。

米国の靴店より購入。
インソールにはメーカー名と並んで「ブーツメーカー・エディション」と印字されており、お店のオリジナル品であると謳われている。
限定品のため数が限られており、注文後はこのサイズは品切れになった。
もう入荷の予定は無いと表示されたが、調べたところ、過去に日本に少数入っているようだ。

ショップの写真で見た瞬間に、何かピンとくるものがあり、ずっと欲しいと思っていた靴である。
既にオールデンはけっこう持っているので、最後に買うならこれにしようと考えていた。
ついに注文に踏み切ったわけだが、実はそう簡単にはいかなかった。

ご存知の通り、オールデンの製品は日本には直接販売してくれない。
いつもは転送サービスを利用するが、今回はショップへの送金方法も閉ざされており、ちょっと困った。
結局、購入代行サービスというのを利用して仕入れたが、その顛末は別の機会に書こうと思う。

写真映りのいい靴だが、実物もスマートでカッコいい。
素材は少しシボの入ったフレンチ・カーフで、肌触りのいい、とてもしなやかなもの。
多分、以前ここで紹介したバーニーズ・ニューヨーク別注のウイングチップに使われているものと、同じ革だと思う。
ウエルト部分を、明るさを抑えたブラウンにすることで、上品さを保った大人っぽいツートンに仕上げてある。

ソールは全面に細かい格子の入った黒のマイクロ・セルラー・ソールで、全体が非常に軽く作られている。
少し見えるライトグレーのインナー(オールデンは黒いアッパーの靴で時折この組み合わせを選ぶ)も効いていて、モノトーン調の落ち着いた雰囲気が演出されている。
なかなか素敵なチャッカブーツだ。



僕の場合、ワイズDのバリーラストなら7Hがベストなので、注文時にサイズで悩む必要は無い。
チャッカブーツということで、最初の足入れ感や、紐を締めた時の感触は、いつもの短靴やブーツとは違う。
しかし少し歩いたら、サイズ感に関しては、通常の7Hのバリーラストと、大きくは変わらなくなった。

最初は少し幅方向が押さえられるが、次第に緩和され、そのうち気にならなくなる。
前後方向は少し緩めであるが、まあ実用の範囲。
結局、僕の足とワイズDのバリーラストのフィッティングは、これが限界なのだろう。
完璧とは言えないが、特別不快にも感じないので、よしとするしかない。

2アイレットのチャッカブーツというレイアウトと、素材のしなやかなフレンチカーフの相乗効果で、非常にソフトな履き心地を実現している。
さらにはマイクロ・セルラー・ソールの柔らかさも効いており、曲げた時に抵抗がほとんど感じられない。
柔らかく、そして軽いという、いつものオールデンとは一味違う靴に仕上がっている。


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