会社の靴

D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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会社で履く靴を、少し前から安藤製靴のブーツにしている。
OR-5という黒いクロムエクセルのモカシンタイプの6インチブーツだ。
靴はいっぱい持っているので、新たに買うまでも無いだろうと思い、愛用のものから選んで、会社で履く靴にあてた。

先日も書いたが、日本製の靴では、安藤製靴が一番気に入っている。
しっかりとした本格的な作りなので、満足度が高い。
垢抜けてはいないし、特に黒のクロムエクセルは地味に見えるが、そこがまたいいとも言える。
何より日本製というのが、同じものを作る人間として嬉しくなる。

会社までは、オールデンやトリッカーズなどを履いて通い、そこで安藤製靴に履きかえるわけだ。
安価な安全靴とは違うので、足を入れて紐を結ぶときに、ちょっと幸せな気分を味わえる。
かっちりと作られた高品質なものに、日常的に触れておくことは、気持ちを引き締める上でも重要である。

履いている時間が長いから、靴が傷むのも早くなる。
ぶつけたり、摺ったりして、小さな傷が増えていく。
しかしそれもいいだろうと思い、あえて気を遣わないようにしている。
少しくたびれてきても、それが勲章のように見える。
今の季節はブーツだが、暖かくなったら、同社の短靴に入れ替えようと思っている。