青い靴


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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昨日はああ書いたが、実は青い靴をとっくに手に入れていた(笑)
どのような服装と組み合わせていいか思いつかず、まだおろしていない状態である。



ウォークオーバーのチャッカ。
色はブルー。
サイズは8。

いわゆるネイビー・スエードのチャッカ・ブーツである。
(箱の表記は「ブルー」になっている)
ネイビーのチャッカ・ブーツが欲しくて、しばらく前から都内のお店を見て歩いていた。
この色のチャッカ・ブーツは人気が高いらしく、入手しやすいものでも、5、6社から出ている。

その中で、ウォークオーバーのものは、かなり安い方に属する。
トリッカーズあたりと比べると、3分の1から4分の1くらいの価格である。
もちろん数千円で売っているような、さらに安いものも、あるにはあるのだが・・・

一応メイド・イン・USAではあるが、作りは価格相応といえる。
接合部分や内側など、ボンドがはみ出していたりする。
そこがまたいいところ・・だろうか?(笑)

全体の高さを抑えてあり、あまりブーツっぽくは見えない。
先端部が、柔らかい丸みを帯びているのも、ウォークオーバーの特徴である。
他社のチャッカブーツはもっと尖った形状のものが多い。

一般にこの色のスエードは、鮮やかで少々けばけばしいものや、暗くて黒に近いもの、何となく白茶けたものなど、品質にけっこう差がある。
ウォークオーバーのものは、特別いいものという感じはなく、まあ中間くらいの品質と思われる。
スムースレザーのブルーは、ゾンビみたいで気味が悪く見えることがあるが、スエードだとそういうことはない。

かしこまらずに、軽い気持ちで履くには、このくらいがちょうどいい。
そう思い、結局ウォークオーバーに決めた。
ネットで安く売っていたので、本物だろうか・・と多少疑ったが・・・(笑)

ウォークオーバーは、以前ダーク・ブラウンのダービーを購入したことがある。(2014年6月10日の日記を参照)
意外にも、これはお気に入りの靴のひとつになっている。
高級品ではないが、たまに履きたくなるのだ。

サイズは前回のダービーと同じ8にした。
恐らくダービーと同じラストだろうと想像したのだ。
ダービーは最初は幅がきつめに感じたが、少し履くとスエードが伸びてちょうどよくなった。

ところが、到着したものを並べてみると、今回のチャッカブーツのほうが、明らかにソールの幅が狭い。
長さはダービーと同じなのだが、土台になるソール部分は二周りくらい小さいのだ。
しかも、ダービーのブリックソールに入っているサイプが、チャッカブーツには入っておらず、表面はプレーンである。

これ本物だろうか・・・
それ以前に、この幅で履けるのだろうか。
心配になって足を入れてみると、特に問題なくすんなりと入る。

紐を締めてみると、羽根の開き具合も悪くない。
ソールは小さいが、その上に乗るスエードで出来たアッパー部分が、しなやかに足を包み込んでくれて快適である。
さすがは2穴のチャッカだけあり、足首をソフトに保持してくれる羽根の当りが優しい。
チャッカブーツにスエードが多い理由がわかるような、柔らかい履き心地である。
ダービーと作り分けているとしたら、ずいぶんと芸が細かい。

ウォークオーバーの製品は、アメ横の靴店などでもよくみかける。
価格からいっても、若者に売れるのだろう。
レンガ色のブリックソールが、必ずしもネイビーに合っていないように思えるが、これこそ同社製品の証であり、アメリカン・トラッドの象徴である。
ここを黒くしてしまったら、他社との差別化は出来なくなってしまう(笑)


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