真夜中の話 3


以前仕事仲間から聞いた話を思い出した。
彼は登山が趣味で、学生時代、山小屋でアルバイトをしていたのだが、人里離れた山奥では、町では考えられないような異様な出来事が次々に起きたという。
特に亡くなったはずの人と話すパターンが多いらしい(笑)

自然の多いところでは、そういう話がたくさん残っており、日常の出来事として語られる。
今回も義父から、若い頃体験した興味深い話をいろいろと聞かせていただいた。
中には凄い話もあり、人間の力の及ばない世界が存在することを実感する。

昔は町中でも不思議な事件が起きた。
亡くなった祖父が縁側で「最近は世の中が騒がしいのか、お化けがでませんなあ・・」などと真面目に話していたのを思い出す。
僕の母親も子供の頃の不思議な体験を話してくれることがあるし、当時家族の間で起きた説明のつかない出来事を、みな黙って受け入れているようだ。

一方僕は霊感をまったく持ち合わせていないのか、およそそういう体験をしたことが無い。
ここにいると言われて、目を凝らして見ても、僕には見えない。

ただ父親が亡くなった晩に、父の部屋で寝ていたら、夜中に金縛りに遭い、傍らに40歳くらいのすらりとした男性の影が立ち、こちらをじっと見ているのを感じた。
「若い頃の親父かなあ・・」と体が動かない状態で考えたのだが(笑)、あれは夢だったのだろうか?

D2X + AF-S DX Zoom Nikkor ED 17~55mmF2.8G(IF)
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真夜中の話 2


いや、笑わないでいただきたい(笑)
論理的なような非論理的なような話だが、とにかくそういう仮説を立ててみたのだ。

もっともこれが真実だと証明できたら、えらいことになる。
世の中がひっくり返る。
きっと政府の機関が動いて、このブログを閉鎖に追い込むだろう(笑)

そういうわけで、僕はUVニッコール105mmF4.5とD70sを用意して出掛けたのだ。
大真面目なのである。

写真を撮るに当たって問題は、そこに被写体が本当にいるのか?・・ということだ。
僕には霊感がまったく無いので何も見えない。
でもそれがわからないとシャッターを切っても意味が無い。

実は詳しく書くことは出来ないが、それについてもちゃんと考えてあった。
僕にはそういう能力はまったく無いのだが、世の中にはそういう能力を持つ人がいる。

とにかくその結果、「ここに何かがいる!」と確信のもてる状況にまで至った!
(何が起きたか具体的に書くと怖くて眠れなくなるよ・笑)
ここに三脚を立てて、可視光カットフィルターを付けて、長時間露光すれば、きっとそれが写るに違いない・・・そういう状況であった。

しかしMrs.COLKIDの「そういうことを面白半分ですべきではない」という意見で、撮影に待ったがかかった。
僕は彼女の勘の鋭さは信じる。
という訳で、あっさり撮影を中止する決定を下した(笑)

決してびびってやめた訳でも、怖くてちびってしまった訳でもない。
誰か僕の代わりにやってくれる勇気のある人はいないか?
一応お清めの塩とかを用意してトライした方がいいと思うけど・・(笑)

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真夜中の話 1


たとえば犬笛のように、人間の耳に聞こえない音があるように、人間の目に見えない光もある。
紫外線や赤外線の領域の光だ。
人間の目が反応しないのは、多分生活にそれほど必要としないからだろう。

人間には個人差があるから、ある人には見えるのにある人には見えない・・そんな光もあると思う。
オーディオでは、小学生の子供には聞こえる20kHz前後の超高域が、親には聞こえない・・・ということが時折起きる。
耳の特性は年とともにどんどん劣化していくからだ。

ところで、その見えない光を捉えてくれるのがUVニッコールである。
要はレンズを透過する光の周波数レンジが、人間の可視領域より広いわけだが、ではこの特質を生かすには、一体何を撮影したらいいのだろう。

今まではとにかく紫外線の成分を多く含んだ被写体を考えていた。
しかしここで考え方を変えて、「人間の目に見えないもの」を探してみた。

普通の人間の目には見えないもの。
中には見える人もいる・・・

誰でも思いつくものがある(笑)
そう、夜中によく出る「あれ」だ。

そんな非科学的な・・ここってそういうブログなの?・・と言われるかもしれない。
いや、大真面目に考えたのだ。

心霊写真と言われるものがある。
大方はでっち上げのように見えるが、仮にあれが実存するものとして話を進めよう。

あれはデジカメにも写るのだろうか?
フィルムだってそうだろうが、特にデジタルの場合、データは画面を千切りにしてオンかオフの記号の羅列になっているはずだから、データそのものに何らかの影響を与えて、画像として映り込むことは不可能だろう。
つまり光として何らかの情報が、レンズを通してカメラの中に入ってきているに違いない・・と仮定した。

それがたまたま人間の可視領域ギリギリの周波数の光なのではないか?
だから見える人と見えない人とに別れる。
だとしたら、レンジの広いレンズとそれを記録できるカメラがあれば写すことが出来るかもしれない。

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シアター


お盆休みに銀座の映画館に「太陽」を見に行った。
その後日曜日に地方の映画館で「ユナイテッド93」を見た。
どちらも問題作である。

作品については、そのうち「よるくま日記」の方に書く予定だが、今回非常に気になったのは、上映している映画館の環境についてである。

「太陽」を見た銀座の古い映画館は、これは最悪に近い環境で、上映中数分おきに地下鉄の通る音がゴーゴーと入り、それが映画の効果音と判別が付かず閉口した。(そう、あの悪名高き映画館だ・笑)
その上前の人の頭が邪魔して画面が一部見えない。
まあ、これは今までの多くの映画館が当てはまる環境ではある。

ところが実家に行った帰りに寄って「ユナイテッド93」を見た国道沿いの新しい映画館は、対照的にえらく快適な環境で驚いてしまった。
夜遅い最終の回だったのだが、急斜面のため前の人の頭はまったく邪魔にならない。
椅子は大きく足元も広く空調も絶妙で、これならお金を出す価値が十分にあると思った。(しかもレイトショーで割引になった)

そこは大きな廊下の両側に劇場がいくつも並んでおり、それぞれ最新の映画を上映している。
一番大規模な作りの数百人入る1番館は、音響も充実しており、アムクロンのアンプでエレクトロヴォイスのスピーカーを鳴らしているという。(当日はスーパーマンを上映していた)
「ユナイテッド」は比較的小さな劇場での上映だったが、何の不満も感じなかった。

聞くところによると、地元では食事も風呂も済ませて、寝る前に見に来るのが流行っているという。
いろいろな映画を上映しているので、週に何回か来ることができるのだ。(会員になると割引がきく)
今のところそれほど混んではいないが、この方式が根付くとしたら、ちょっとした革命である。

僕は「ホームシアター」の時代が終わるのではないかと思った。
当初はホームシアターに対抗すべく考えられた上映方式だと思うが、出来てみれば映画は最新だし大音量は出せるし品質も良いしで、これなら家で無理して見る必要がなくなる。

我が家も御多分に漏れず天井からスクリーンが降りてくるようになっているが、最近はほとんど映画を見なくなってしまった。
オーディオと違って視覚的情報が加わるビジュアルは、意外に体への負担が大きくて、毎日見るのは疲れるのだ。

ホームシアターは時代遅れになりつつあるのかもしれない。
天井にネジ止めされているあの大きいスクリーンをどうしろというのか・・・(笑)

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告白


これだけ三脚にこだわっておきながら、意外に思われるかもしれないが、告白すると実は僕は三脚をほとんど使わない(笑)
那須の山の中では使用したが、それは200mmという望遠やマクロを持って行ったからで、普段の撮影では滅多に使うことはない。

先日の深大寺は全部手持ちだし、5月に菖蒲を撮りに行った時などは180mmで撮影したが三脚はついに使わなかった。
あっと思ったら、さっと撮る。
一見論理的なように見えて、実は直感的なタイプなのだ(笑)

それでも三脚が好きなので、家では三脚がどんどん増殖していく(笑)
Mrs.COLKIDなど部屋を占領する三脚を目の敵にしていて、お店で僕が三脚を見ていると、また買うのかと咎める。
家中を三脚で埋め尽くしてやるんだ・・なんて言ったら殺されるだろう(笑)

夜ビールを飲んだ後、居間の床に座って、新しい三脚を手に取り、黙っていじくりまわす。
これを使うシチュエーションを想像するわけだ。
昔父親が鮎のとも釣り用の竿を持ち出しては、天井まで伸ばして悦に入っていたが、あの気持ちがわかるようになった(笑)

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