飛行物体


今回の大きな目的のひとつに「飛行中のオニヤンマを撮る」ということがあった。
しかしあえなく敗退した(笑)

昨年、目の前を何度もこれ見よがしに通過され、非常に悔しい思いをしたので、今年こそはと意気込んでいたのだが、結局またも悔しい目にあわされた。

原因はいろいろ考えられるのだが、まずテクニックが伴っていなかったこと。
飛行中の物体を撮影するのは至難の業である。
日頃から訓練を積み重ねておく必要があった。
具体的には目標物に1秒以内にレンズを向けマニュアルでピントを合わせシャッターを押す訓練だ。

次に場所の選定の問題。
裏山はフィールドがあまりに広く、途中オニヤンマの縄張りが何区画かに区切られるのだが、その中を飛行するオニヤンマはスピードがのっており、とても捉えられる相手ではなかった。
しかもホバリングはまったくせず、目の前を高速で通過していくのみ。
いきなり垂直に曲がったり急上昇したりするので、ファインダーの中から消えてしまうこともしばしば。
難易度があまりに高かった。
水辺の産卵場所などを選んだ方が良かったと思う。

さらに言えば、機会が少なすぎることがあげられるだろう。
撮影はお盆休みの2、3日のみで、これを逃すと次は来年。
これでは生きているうちに目標が達成できるかどうか・・・(笑)

機材の選定も、もう少し研究しておけばよかったと反省している。
飛行するトンボ専門に撮られる方のサイトがあるので、よく読ませていただき勉強しようと思っている。
(行く前にそうすればよかったのだが・・・)

肝心のオニヤンマの方は、テリトリーごとに何匹かが悠々と巡回しており、遠くをよろよろと飛行する昆虫でも見つけると、勢いよくそちらに変針し、直線的で見事な攻撃を仕掛けていた。
僕のような見慣れない侵入者を発見すると、様子を窺うためにわざと目の前をかすめていく。
好奇心が強すぎるのか、一日に一回は実家の部屋の中に飛び込んでしまうものがいて、意外に馬鹿なのかも・・・(笑)

それにしてもVR200mmF2は画質がいいね(笑)

D2X + AF-S VR Nikkor ED 200mm F2G(IF)
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負担


きめ細かくシャープなピントと、水で溶いたような柔らかいボケ・・それがこのレンズの画質の特徴だ。
こちらはただ思ったところにレンズを向け、シャッターを押せばいい・・・わけでもない。
だって重いんだもん(笑)

構えれば腕が悲鳴をあげ、持って歩けば肩が悲鳴をあげる。
気軽に地面に置くわけにも行かない。
このレンズといっしょにいると、体のどこかに負担がかかる。

明るいとはいえ、気軽に撮るとブレが出てせっかくの画質を台無しにする。
VRをオンにすると画質の劣化は避けられず、最高の状態を知っているだけに耐えられない。
それどころか、申し訳なくさえ思う。
さらには、もっと高画質に撮ってみたい、という欲求がエスカレートし、機材への投資が止まらなくなる。

このレンズを所有するには、それなりの覚悟が必要である(笑)

D2X + AF-S VR Nikkor ED 200mm F2G(IF)
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