共生


自然公園の中にはスズメバチの巣がある。
ここでは動物や昆虫たちと人間との共生が第一に考えられているので、むやみに巣を撤去したりはしない。
そのためこちらも刺されて大事に至らないように注意する必要がある。

蜘蛛の巣にかかったアブラゼミの死骸を、蜂が夢中になって食べていた。
近くに寄って200mmマクロで撮ってみる。
こういう時のためにも焦点距離は200mmくらいは欲しい。

ワイヤレスのストロボSB-R200がパッと光ると蜂の動きが止まった。
どうも気に入らなかったらしい(笑)
「まずい・・・」
あわててカメラと三脚を置いて逃げる。
この分野の撮影も命懸けだ(笑)

オニヤンマを撮る時は200mmF2にスピードライトのSB-800を組み合わせた。
秒間何コマかの連写をすると、それをスピードライトが追従して、パパパパ・・と続けざまに光る。
オニヤンマもこれが気に入らないらしく、プイと方向を変えて飛び去ってしまう(笑)


ところで、どういうわけかスピードライトに関しては、ニコンの純正を買わずに、ケチッてサードパーティ製を買う人が多いという。
ストロボはあまり使わないし、どうせカメラメーカーも社外で作らせているのだろう・・ということらしい。
しかし今回のことを考えても、本格的にやろうと思ったら、ライティングの技術は不可欠だろうし、どうも純正ならではの良さがあると聞く。

一度K師匠にSB-800をお貸ししたら、「これは・・」ということになって、その後すぐに2台買われた。
ニコンのスピードライトのシステムは凝っていて、ワイヤレスで複数のライトをコントロールできる。
もちろんその使いこなしには高度なライティング技術が必要になる。

写真を専門に勉強された方は、スタジオなどを使って、そういう教育も受けておられるのだろう。
僕は右も左もわからない状態なので、ちょっと羨ましく感じる。

D2X + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)

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飛行物体


肝心のオニヤンマの写真だが、今回も敗退であった(笑)
とにかく難しくて上手くいかない。
完全に修行不足である。
この写真も画質が荒れているのを見ればおわかりと思うが、かなりトリミングしている。

2度目の挑戦で、機器や方法はどうするべきかわかってきた。
しかし技術的にはまったく駄目。
飛行物体を撮影するのは本当に難しい。
拳銃だって、とまった標的には簡単に当たるが、動いている標的に当てるのは至難の業だ。

生物の場合、その行動パターンを読むことも必要になる。
今回のオニヤンマは行動する時間が限られるようで、1時間ほど粘っていたが、突然飛んでこなくなり、そこで撮影は終わってしまった。
こちらは数少ないチャンスに、ここぞとばかりピントリングを回しながらマシンガンのように乱射するしかないのだが、たいてい一発も当たらない(笑)
こういう撮影にはやはりD2H系の方が有利だ。

また例によってトンボがホバリングしてくれないのも辛かった。
(多分ホバリングしてくれても撮れないけど・笑)

挑戦し甲斐のあるたいへん面白い分野であるが、一方で重要なことに気付いた。
この撮影は目が良くないと出来ないのである。
僕は目が悪いので極めて不利である。

仕方なくMrs.COLKIDに立ってもらい、トンボがどの辺を飛んでいるか、横から声をかけてもらった(笑)
彼女は非常に目が良く、特に自然の中で生物を見つけるのは僕よりずっと早い。
時には何かがこちらを見ているという雰囲気まで察知するので、北海道の山の中に行った時は彼女の目が頼りだった(笑)

これはただでさえ大変な努力が必要な分野だ。
K師匠も白鳥の撮影をライフワークにされておられるが、その努力は並大抵のものではない。
トンボの撮影も、先輩たちのHPを拝見すると、それ専門にかなり打ち込む必要があるように思う。

皆さん自分ならではのオリジナルの技術を開発されている。
僕が物真似で同じことをしてみても、真似は真似でしかなく、何の評価もされないだろう。
(でももう少しトライしてみるけど・笑)

D2X + AF-S VR Nikkor ED 200mm F2G(IF)
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蜘蛛 その2


これは光を当てた。
色がしっかり出ているのがわかる。
NXを使われている方はわかると思うが、これだと実に加工しやすい(笑)

最近Really Right Stuff社の新しいカタログがリリースされた。
早速プリントアウトして毎日読んでいるのだが、ビックリするような新製品がいくつも載っている。
なぜビックリするかというと、「使い方がわからない」製品があるからだ(笑)
なぜこんなものが必要なのかがわからない。

外国のユーザーもそう思うようで、なぜ必要なのか、カタログに事細かに解説されているのだが、英文なので読んでもイマイチわからない(笑)
何度も読んでいるうちに何となく意味がわかってくるのだが、こうやって実践してみると、なるほどと思うところがある。
(同社のカタログは、写真の撮影技術がステップアップする情報が満載されているので、かなりお薦めである)

たとえば前述のニコンの接写用ワイヤレススピードライトだが、Really Right Stuff社からあれ専用にストロボの取り付け位置を変えるアダプターが出ている。
オリジナルは2個のスピードライトがレンズのすぐ脇に取り付けられるようになっているのだが、RRS社のものは、それらをわざわざレンズから遠くに離すためのアームである。
オリジナルもライトを両方ともレンズの横に取り付ける方法は推奨しておらず、ニコンのカタログには、片方を手で持って(それでワイヤレスが有効になる)違う角度から当てて撮影する例が紹介されている。

どうやら光の当て方の「公式」があるようで、まずはそれを勉強するようにとRRS社のカタログには教科書まで紹介されている。
さっそくアマゾンでその教科書を注文したが、英文なのでまた解読が大変かもしれない(笑)

D2X + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)
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蜘蛛


僕の住んでいるところは殺風景で、コンクリートと汚れた空気とホームレスばかりが目に付く。
しかし何も栃木まで行かなくとも、家から1時間ほどのところで、自然の多い公園があることがわかった。
聞くとオニヤンマも飛んでいるという。
それならばと2本の200mmを持って出掛けた。

マクロレンズはずいぶん買ったが、焦点距離は200mmがベストのような気がする。
世間では100mm前後が主流になっているが、屋外で生き物を撮ることの多い僕には200mmの方が使いやすい。
このクラスのレンズは種類が少ないが、ニコンの200mmF4マクロは画質的にも優れており、個人的には文句なく最良のレンズである。

このレンズと組み合わせることを考えて、数ヶ月前に接写用のワイヤレスのストロボを買った。
今回そのストロボも持って行き、いろいろ試してみたが、なかなか難しい(笑)
この写真はストロボを使っていない。
使わない方がいい場合も多かった。

どうも光を当てる角度が重要のようで、よくあるようなレンズの周辺部に配置するのは、影が出ないためにベタッとした写真になってしまい、うまくいかない場合が多いようだ。

D2X + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)
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グロッキー


お盆休みが終わって、もう今年の昆虫撮影はあきらめていたのだが、よく考えたらまだ8月だし撮影できないことも無い。
あきらめるのはまだ早いと思い、近郊で自然の多そうな地域に出掛けてみた。

でもちょっと夏バテ気味・・・(笑)
半日ほどでグロッキーになり、車の中で冷房をかけて寝ていたら、完全に体調を崩してしまった。
その後帰宅してからは夜まで寝っぱなしだった(笑)

写真の収穫も無かったが、天気も良くなかったし、仕方が無い。
こんなことなら最初から家で休んでいた方が良かったか?

D2X + AF-S VR Nikkor ED 200mm F2G(IF)
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