紫外線


ところで肝心の紫外線撮影だが、このような写真が撮れた。
強い日差しが直接当たり、風がないこと・・・そういう条件が屋外での紫外線撮影には必要になる。
なかなか条件に合うことが無いのだが、この明野という場所(現在は北杜市明野町)は、日照時間日本一だそうで、日差しの方は十分、お陰で両腕が真っ赤に焼けてしまい、会社で皆から笑われた。
風の方は無風というわけにはいかず、時折高原のさわやかな風が通り抜け、長時間露光するとひまわりが揺れてブレてしまった。

今回可視光カットのフィルターを数種類持って行ったが、それぞれ全然違う結果になった。
一番良かったのはドイツのメーカーに特注で作ってもらったもの(製造に3ヶ月もかかった)で、次がニコンのオリジナルのもの・・・国内で特注で作ったHOYA製のものは、今回はイマイチだった。

フィルターの周波数特性の微妙な違いが、結果に大きく影響を与えるということだ。
被写体の条件によって結果は違ってくるだろうから、毎回各種フィルターを試す必要がある。
いろいろ勉強になった。

下の写真は同じUVニッコール105mmで、フィルター無しで撮ったもの。
フィルターを通して撮影すると、花弁上に肉眼では見えなかった模様・ネクターガイドが現れる。
ひまわりはネクターガイドが強すぎてかえってわかりにくいかもしれない。

カメラ上に記録された信号に、加工ソフトを使って適切な色を与えたのが上の写真である。
今回はネクターガイドは赤くしてみた。
ソフトのスライドをいじるだけの操作で、画像が見事に色分けされる。

この模様が見えるのだろうか、当日は蜂たちが花の周りをブンブンと飛び回っていた。

過去に何度も書いているが、CMOSのD2Xでは反応しない帯域があり、紫外線撮影には使えない。
今回はボディはD70sを使った。
D100でもいけると思う。

D70s + UV Nikkor 105mm F4.5S

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ひまわり


カメラマンもいっぱい来ていたが、多分撮れる写真はどれもそんなに変わらないだろう。
ひまわりって被写体としてはちょっと大味だ。

花が不揃いな印象を受けるのは、今年はちょっと不作なのだそうだ。
そう言って何年か前の写真を見せてくれる人もいた。
ほとんど例外なくすべての人が写真を撮っているのだから、どうせならもう少しいいアングルで撮れるような台を作ってくれるといいと思った。
大量のひまわりに囲まれてにこやかに笑う写真は、携帯の待ちうけ画面には最高なのだろう。

その後、清里まで行って温泉でのんびりしてから帰路についた。
帰りの中央高速は大渋滞。
高速というより「拘束」という感じだった(笑)
「八王子まで3時間以上」という表示が出ている。
何時間かかるか計算がつかないので「以上」と書かれているのだ。

よほど途中の相模湖辺りで降りようかと思ったが、山奥で降りてもかえって痛い目にあう。
そのまま渋滞にはまっていた方が結局早い場合が多い。

首都高に着く頃にはスムースに動くようになった。
都内の自宅に到着するのに5時間ほどかかった。

途中談合坂のSAに寄ったが、大きくて立派なので驚いた。
学生時代には、毎年ゼミ合宿が山中湖で行われたので、よく談合坂で友人たちや教授と待ち合わせたのだが、最近はこちらの方面に来ることはほとんどない。
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群集


ひまわりがいっぱいある写真が撮りたい・・
そう伝えたら何人かの方がひまわりの名所を教えてくださった。
その中から山梨の明野というところにあるひまわり畑に行ってみることにした。

よく考えずに場所を選んだのだが、行ってみたら遠くて驚いた。
距離は大した事ないのだが、夏休み中の日曜日ということで、ものすごく遠い所に行ってきた・・・という印象が残った(笑)
途中何度か挫けそうになった(笑)

映画のロケにも使われた場所だそうで、町をあげての観光スポットになっている。
お土産が売られ、簡易トイレが設置され、大きな駐車場があり、観光バスがやってくる。

実はこんな写真が撮りたかったわけではない。
僕は紫外線写真が撮りたかったのだ。
これはおまけで撮っておいた写真だ。

いっぱいある割には、向いている方向が不揃いで、何だかぱっとしない写真だ。
ヒマワリ君にはもう少し頑張ってもらいたい。
ま、いっぱいあるから見た人はビックリはするだろうが、ちょっと薄気味悪い(笑)
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