<俺にとって「おぞましい」もう一つのニュースは、次稿の枕で記したい>と前稿に記した。そのニュースとは「連合東京の舛添候補支持」である。吐き気を覚えるほどのおぞましさだが、「民主党はなぜ、たった一夜で舛添氏から細川氏に鞍替えしたのか」との古賀連合会長の批判は的を射ている。
野田政権は原発再稼働、TPP参加、消費税アップに舵を切り、沖縄の声を封殺する。仙谷官房長官(菅内閣当時)は秘密保護法の必要性を説いていた。09年8月、<革命が起きた>と報じたメディアは、〝革命の安売り〟を恥じるべきだろう。
前稿アップの直後、知人から送られた「広瀬隆氏が細川支持に回るらしい」とのメールに、心が千々に乱れた。脱原発統一候補として細川氏を推す著名人の中に、広瀬氏の名前は確かにあった。仕事先の先輩Yさんは広瀬氏の決断を高く評価しているが、フェイスブックやツイッターでは、〝裏切り〟と非難する書き込みが多数を占めているという。広瀬氏は講演会や著書で小泉、細川両氏を厳しく評してきたから尚更だ。
俺は当ブログで、広瀬氏の人格と見識を称えてきた。〝脱原発のアジテーター〟は偏見で、各企業の研究者と交流し、エネルギー問題全般に理解が深い。早くからシェールガスの可能性に言及し、原発推進派の拠りどころだった<二酸化炭素地球温暖化説>をぶった斬っている。代替エネルギーについての知識は他の追随を許さない。
自ら揶揄するように〝放送禁止物体〟で終われば、蓄積を形にするチャンスはない、親交のある古賀茂明氏(細川陣営のブレーン)の意見も参考にしたはずだが、広瀬氏は廃炉に向けた具体的な案を脱原発集会などで、以下のように明かしていた。
<私たちの目標は、東電や銀行を潰すことではない。あくまで東電が主体になって原発を廃炉にすることで、その費用を国民が負担(電気料金値上げ)することも受け入れるべきだ>
極めて現実的な道筋だと思うが、耳を傾ける人は少なかった。細川氏が当選すれば、廃炉に向けた委員会が立ち上がる。その中心に広瀬氏が据えられることを切に願う……。と書いたものの、宇都宮支持は揺るがない。俺は氏が代表を務める「反貧困ネットワーク」の一員であり、緑の党入会カウントダウン状態である。言霊に呪われることは避けたいものだ。
細川氏の立候補会見は、「同じ志を持つ候補はいない」との発言を除いて奥が深い内容で、宇都宮氏と同氏を支援する緑の党に重なる部分が大きい。一本化がならなかったのは残念で仕方ないが、宇都宮氏の頑固さを理由に挙げる者もいる。一方で、細川陣営の対応に礼を失した点が多々あったと指摘する声もある。
反特定秘密保護法の集会で、広瀬氏を真ん中に、向かって右に三宅洋平氏(緑の党)、左に山本太郎氏というスリーショットの映像がある。和やかに語らっていたが、広瀬氏は細川陣営、三宅氏は宇都宮陣営と袂を分かった。山本氏にとって広瀬氏は師匠で、三宅氏は同志だから、旗幟を鮮明にしていない。脱原発を志向しながら板挟みになっている人は多いはずだ。
ピーター・バラカン氏は、「複数のラジオ局から都知事選投票日まで原発について触れぬよう通達された」ことを明かした。舛添陣営の主な武器は言論弾圧とメディア操作で、上記の細川会見も肝心な部分はカットしてオンエアされた。読売、産経、日経に加え、文春と新潮も<細川=小泉>攻撃を繰り返すだろう。
小泉氏に加え菅元首相、小沢氏(生活の党)も細川支持を表明した。選対には手練れが集ったようだが、足し算にならない可能性もある。発信力を誇る小泉氏だが、主導した構造改革が招いたのは格差と貧困で、怨嗟の声は強い。菅、小沢氏に至っては拒否反応の方が上回る。細川陣営の次なる手は、小泉信次郎議員、脱原発派の河野太郎議員らの自民離党ではないか。
著名人を集めた細川陣営だが、ドラフト1位指名は、名護で闘い東京に戻ったばかりの三宅氏だったはずだ。「降りるよう宇都宮氏を説得してくれ」と何度も頼まれたことをブログで明かしている。三宅氏は「宇都宮さんと僕ら市民の間には、明確に見える糸がある」と誘いを断り、告示当日からフル回転した。渋谷や新宿での宇都宮氏の街頭演説には多くの聴衆が詰めかけ、あの7月の熱気が甦る気配という(追記・新宿西口に5000人!)。
細川サイドからの一本化の提案は「これが最後のチャンスだから降りてくれ」というものだった。20代をポーランドで過ごし、連帯の活動を間近で見ていた知人は、日本で革命が息吹いているのは沖縄だけで、「これが最後」なんてありえないと語っていた。だが、「放射能汚染を食い止めるにはもう時間がない」とする、細川陣営に加わった著名人の心情も十二分に理解できる。
自らの元を去った人に、宇都宮氏は「終われば水に流しましょう」と語ったという。果たして亀裂は修復できるだろうか。そして、次の闘いはあるのだろうか。
野田政権は原発再稼働、TPP参加、消費税アップに舵を切り、沖縄の声を封殺する。仙谷官房長官(菅内閣当時)は秘密保護法の必要性を説いていた。09年8月、<革命が起きた>と報じたメディアは、〝革命の安売り〟を恥じるべきだろう。
前稿アップの直後、知人から送られた「広瀬隆氏が細川支持に回るらしい」とのメールに、心が千々に乱れた。脱原発統一候補として細川氏を推す著名人の中に、広瀬氏の名前は確かにあった。仕事先の先輩Yさんは広瀬氏の決断を高く評価しているが、フェイスブックやツイッターでは、〝裏切り〟と非難する書き込みが多数を占めているという。広瀬氏は講演会や著書で小泉、細川両氏を厳しく評してきたから尚更だ。
俺は当ブログで、広瀬氏の人格と見識を称えてきた。〝脱原発のアジテーター〟は偏見で、各企業の研究者と交流し、エネルギー問題全般に理解が深い。早くからシェールガスの可能性に言及し、原発推進派の拠りどころだった<二酸化炭素地球温暖化説>をぶった斬っている。代替エネルギーについての知識は他の追随を許さない。
自ら揶揄するように〝放送禁止物体〟で終われば、蓄積を形にするチャンスはない、親交のある古賀茂明氏(細川陣営のブレーン)の意見も参考にしたはずだが、広瀬氏は廃炉に向けた具体的な案を脱原発集会などで、以下のように明かしていた。
<私たちの目標は、東電や銀行を潰すことではない。あくまで東電が主体になって原発を廃炉にすることで、その費用を国民が負担(電気料金値上げ)することも受け入れるべきだ>
極めて現実的な道筋だと思うが、耳を傾ける人は少なかった。細川氏が当選すれば、廃炉に向けた委員会が立ち上がる。その中心に広瀬氏が据えられることを切に願う……。と書いたものの、宇都宮支持は揺るがない。俺は氏が代表を務める「反貧困ネットワーク」の一員であり、緑の党入会カウントダウン状態である。言霊に呪われることは避けたいものだ。
細川氏の立候補会見は、「同じ志を持つ候補はいない」との発言を除いて奥が深い内容で、宇都宮氏と同氏を支援する緑の党に重なる部分が大きい。一本化がならなかったのは残念で仕方ないが、宇都宮氏の頑固さを理由に挙げる者もいる。一方で、細川陣営の対応に礼を失した点が多々あったと指摘する声もある。
反特定秘密保護法の集会で、広瀬氏を真ん中に、向かって右に三宅洋平氏(緑の党)、左に山本太郎氏というスリーショットの映像がある。和やかに語らっていたが、広瀬氏は細川陣営、三宅氏は宇都宮陣営と袂を分かった。山本氏にとって広瀬氏は師匠で、三宅氏は同志だから、旗幟を鮮明にしていない。脱原発を志向しながら板挟みになっている人は多いはずだ。
ピーター・バラカン氏は、「複数のラジオ局から都知事選投票日まで原発について触れぬよう通達された」ことを明かした。舛添陣営の主な武器は言論弾圧とメディア操作で、上記の細川会見も肝心な部分はカットしてオンエアされた。読売、産経、日経に加え、文春と新潮も<細川=小泉>攻撃を繰り返すだろう。
小泉氏に加え菅元首相、小沢氏(生活の党)も細川支持を表明した。選対には手練れが集ったようだが、足し算にならない可能性もある。発信力を誇る小泉氏だが、主導した構造改革が招いたのは格差と貧困で、怨嗟の声は強い。菅、小沢氏に至っては拒否反応の方が上回る。細川陣営の次なる手は、小泉信次郎議員、脱原発派の河野太郎議員らの自民離党ではないか。
著名人を集めた細川陣営だが、ドラフト1位指名は、名護で闘い東京に戻ったばかりの三宅氏だったはずだ。「降りるよう宇都宮氏を説得してくれ」と何度も頼まれたことをブログで明かしている。三宅氏は「宇都宮さんと僕ら市民の間には、明確に見える糸がある」と誘いを断り、告示当日からフル回転した。渋谷や新宿での宇都宮氏の街頭演説には多くの聴衆が詰めかけ、あの7月の熱気が甦る気配という(追記・新宿西口に5000人!)。
細川サイドからの一本化の提案は「これが最後のチャンスだから降りてくれ」というものだった。20代をポーランドで過ごし、連帯の活動を間近で見ていた知人は、日本で革命が息吹いているのは沖縄だけで、「これが最後」なんてありえないと語っていた。だが、「放射能汚染を食い止めるにはもう時間がない」とする、細川陣営に加わった著名人の心情も十二分に理解できる。
自らの元を去った人に、宇都宮氏は「終われば水に流しましょう」と語ったという。果たして亀裂は修復できるだろうか。そして、次の闘いはあるのだろうか。
あす更新予定の稿に記す予定ですが、小出裕章氏が声明を出しました。検索してぜひ一読してください。猛スピードで拡散しているので内容はご存じかもしれませんが。
次の闘い、ありますよ。次もなんも、まだ、始まっちゃねえよ。って、北野監督のキッズリターンを引用してもいいくらいだ。
たった今、高坂さんの呑み屋から帰ってきたところです。初めて来ました、農業やってみたいんです、っていう若いOLと隣り合って、話が弾んだ。
大兄が、商売柄相手にしているリーマンオヤジには夢も希望も見出しにくいでしょうが。参院選の運動最終日、ハチ公前に集まった兄ちゃんたちに代表される、イマドキのワカイモンに、僕は期待している。彼らは、管理社会、格差社会の中で痛めつけられている、東京のウチナンチューだ。
敵をちゃんと捉えてる。見間違っちゃいない。三宅洋平が、敢然と宇都宮支援に立ったのは、その象徴。革命は、端緒に付いたばかりじゃないっすか。こらからっすよ。