酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

女王杯、パッキャオ、サッカー~スポーツ雑感あれこれ

2009-11-16 00:00:22 | スポーツ
 体調良化で気力充実の秋、読書と映画観賞に割く時間が増えた。その分、スポーツ観戦を削るしかないか、週末はテレビ桟敷で競馬、ボクシング、サッカーを堪能した。

 POG指名馬エイシンアポロンが京王杯2歳Sを制し、デイリー杯2着に続き賞金をゲットする。同馬は22頭中18順指名で、シンメイフジは16順目だった。俺にとってPOGは〝残り物に福〟といえる。アポロンは朝日杯、シンメイフジは阪神JF、そして昨年指名馬セイウンワンダーが有馬記念と、合わせて3頭が暮れのGⅠに向かう予定だ。心そよぐ師走になるだろう。

 エリザベス女王杯は衝撃の結末だった。クィーンスプマンテの5F通過60秒5に、大波乱の予感がする。いちはやく異変に気付いたブエナビスタが3F32秒9の鬼脚で追い込むも、時すでに遅し。クィーンスプマンテとテイエムプリキュアが1、2着でゴール板を駆け抜けた時、馬券に関係なく拍手していた。

 タイム誌「2009年の100人」に選ばれたマニー・パッキャオ(フィリピン)が、ウエルター級王者のコットを12回TKOで下した。98年にフライ級(50・8㌔)世界王座に戴冠してから11年、16㌔もウエートを上げ、実質9階級制覇を成し遂げた。コットはナチュラルなウエルター級で、ジュダー、モズレーらを退けた強豪だが、パッキャオの猛攻に成す術がなかった。

 野生の動体視力、猫の敏捷さ、絶妙のタイミング、無尽蔵のスタミナで体格のハンデを克服したパッキャオを、ジョー小泉氏(WOWOW解説者)は史上最強と目されるヘンリー・アームストロングの域に達したと称賛していた。ボクシングの常識を次々に覆す奇跡の怪物がアジアから現れるなんて、誰が予想しえただろう。

 ブラジル―イングランド、アルゼンチン―スペインの親善試合も見どころは多かったが、注目はやはりW杯欧州予選プレーオフだ。ポルトガルは1stレグでボスニア・ヘルツェゴビナを1対0で下す。この2年、代表で0ゴールのロナウドは、ケガもあってスタンドで観戦していた。

 俺はマンチェスターU時代から武骨なルーニー派で、世評ほどロナウドを買っていない。汗水たらす労働者のお膳立てでいいとこ取りする貴族……。ロナウドにはこんな印象が拭えないからだ。冴えない男のイケメンへの反感と言われれば、返す言葉もないが……。

 欧州予選プレーオフは他の3戦も1点差もしくは引き分けで、2ndレグはさらに厳しい戦いになりそうだ。来週ようやく出場国が揃い、来月4日に南アフリカで本戦の組み合わせ抽選会が行われる。

 南アの治安の悪さが危惧されている。犯罪発生率は表に出ているものだけで夥しい数字だが、背景にあるのはもちろん貧困だ。ジンバブエからの難民流入も格差拡大に拍車を掛けている。

 2016年の五輪開催地リオデジャネイロも似たような状況だ。経済を安定させてからビッグイベント開催というのが、正しい筋道だと思う。格差が大きい国での開発は一部の企業を潤すだけで、民衆が恩恵に与かることは決してないからだ。


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