高校の先輩歌人でいつも歌誌・「あけび」を贈って下さる墨さんから、タクラマカン砂漠だよりが届きました。以下はメール。
「月末にタクラマカン砂漠から帰ってきました。想像以上に厳しい旅でした,覚悟はしていましたがトイレ事情はひどいもの、ホテルを出れば青空トイレが当たり前の世界でした。上海、烏魯木斉(うるむち)と飛行機を乗り継ぎ庫車(クシャ・天山南路の宿駅)につくまで二日がかりでした。クシャから阿羅爾(アラル)に西行し、そこから450キロタクラマカン砂漠を横断し和田(ホータン)、さらに西行490キロで砂漠の西端のカシュガルから往復400キロして海抜3600メートルにある高山カラクリというハードな行程でした。
写真1 クチャ郊外のキジル千仏洞(鳩摩羅什が仏典漢訳したと伝えられる仏教遺跡)
「あまた見ゆ岩屋のいずれ鳩摩羅什思索の時を過ごしたるかや」
写真2 「水も無き砂漠の真中に生き物が小さきトカゲは小指にみたず」
写真3 「直線の道つづきたり二百キロ余タクラマカンを東西に分け」
「日に焼かれ風にもまれて幾万年タクラマカンの砂の海ゆく」
写真1
写真2
写真3