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つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

久野治歌集

2007-07-24 | 短歌
 久野治先生から歌集が贈られて来ました。御歳84歳。織部研究により、「岐阜県芸術文化顕彰」受賞。歌集のタイトルも、「黒織部」。岐阜県歌人クラブ叢書89篇。(拙歌集・領海を越えては、叢書86篇でした)
 タイトル文字も久野先生がデザインされています。特徴ある楷書の文字のお手紙は、常に原稿用紙。年賀状も碁盤の目のような枡の中にきちんと収められ、一字たりとも過不足はありません。陶器を詠まれた作品が中心ですが、巻頭の歌は、年賀状に常に書かれているお孫さんの歌です。

菜の花の合い間をぬって戯れる岐阜蝶追いて由香子遊べり

赤志野の壺肌いっぱい筆はしる葦の葉ずれの音もさやかに

たわむれに指ではじけば瀬戸黒の茶碗澄みたる音をひびかす

冷え枯るる心しずかに手の平でぬくめよ草庵雪夜茶碗は

遥かなるペルシアの空か海の色トルコ青にいのちを燃やす

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (コスモス)
2007-07-24 13:44:10
こんにちは。
 久野 治先生のここに載せて頂いた歌を、私も読ませて頂きました。
全くの素人でコメントする立場では有りませんが、
三段目の「たわむれに指ではじけば瀬戸黒の茶碗澄みたる音をひびかす」と、
最後の「遥かなるペルシアの空か海の色トルコ青にいのちを燃やす」が心に沁みてくるよで好きです。
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コスモスさま (matsubara)
2007-07-24 21:11:22
短歌をされない人の批評も大切です。いつもご批評ありがとうございます。
遥かなるペルシヤ・・・・私も好きです。
原作にはトルコ青の青にブルーのルビがついていました。
これからもよろしく・・・
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