つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

ロダンと花子

2007-08-05 | 岐阜県
 岐阜県図書館で「花子」展が催され、ロダン作「花子のマスク・空想に耽る女」と「花子のマスク・死の顔」が展示されています。
 花子(本名・太田ひさ)とは、ロダンに乞われモデルとなった唯一の日本女性。明治元年愛知県に生まれた花子は、父が芸事が好きであったこともあり、旅芸人となりました。ヨーロッパ巡業の折、マルセイユ博覧会に踊り子として出演。その花子の凄まじい演技に、ロダンは創作意欲をかき立てられ、モデルを依頼。それ以降、花子をモデルに50数点以上の作品を制作しました。ロダンは、花子に親しみをこめ「プチト アナコ」と呼んでいました。スペイン語、フランス語などラテン系の言葉は、最初のHを発音しない場合もあるので、HANAKOは、ANAKOとなります。
 その時の作品の幾つかはいつもは、JR岐阜駅構内の「ハートフルスクエアーG」に展示してあります。図書館展示は、2008.3.30まで。銅像の写真は忠実に伝えられないので、割愛します。
 岐阜と花子の縁は、大正10年帰国後、岐阜で余生を過ごされたこと。昭和20年、岐阜市内で亡くなられました。森鴎外はロダンと花子の出会いを小説化、高村光太郎は花子を訪ね著書に記しています。
 

コメント (2)
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