伊那谷には一風変わった秋の奉納祭りがある。
~大三国~ 三河にある手筒花火を数倍巨大化させた大砲のような花火を狭い神社の境内でぶっ放す。それを間近で見られる。
消防法などまるで無視。(消防法が出来るはるか前に始まった祭りなんだけど。)
大三国は津波と呼ばれる、花火のついた筒がロープを伝って火をつけるところから始まる。これがなかなか途中で止まることが多いのだが、今回はうまくいった。
ちなみに火をつけ終わると元のところに返っていく。
まずは爆竹&打ち上げ花火。
打ち上げ花火は境内の中でしかも見学人を巻き込んで頭上であがる。
時々観客に花火がひがついたまま落ちてくる。
なかなか恐怖感がある。
途中小三国がそこら中で火花を上げ、いよいよ大三国に点火。
点火するのは津波。
点火成功。雷管(運動会のときとかにあがる空砲)が5m先で爆発する。爆風にのけぞる。
そうしているうちに大三国が火花を拭き始める。
大三国は春夏秋冬をイメージし、強弱を繰り返しながら4回形を変える。
この花火、時々筒割れや底抜けを起こす。
それを起こすとあたり一面火の海になる。
その恐怖心と戦いながら大三国を鑑賞。
ちなみに、火花の下では氏子達が練っている。
4回目の噴射。季節は冬。目の前が真っ白に彩られる。
大三国の醍醐味の爆発(まっすぐ抜ける)が起こり一回目終了。
15分ほどして2回目開始。
以前は櫓から一回大三国をおろし、2回目をセットしなおしていたのだが、今年は櫓がすでに2つ組んである。
今度は津波~ナイヤガラで幕が開く。
打ち上げ花火~小三国を繰り返し大三国へ。
...津波失敗。帰り用の花火に火がついてしまったらしく、出だしのところでとまっている。手動で点火される。
雷管~大三国の流れで再び目の前は火の海と化す。
今度も無事に成功。
危険だが面白い祭り。
世論の流れに負けずに後世に残したい。