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「数の増大」「実世界モデルの実現」「知を持ったITの出現」

『ITロードマップ2014年版』より 5年後に向けた情報システムの変化

ネットワーク技術の進化と「数の増大」

 情報通信技術の発達により「いつでも、どこでも、何でも」ネットワークにつながる時代が到来しようとしている。近年では、PCやスマートフォンなど人が利用する端末がネットワークに接続されるのみでなく、あらゆるモノがネットワークに接続されるInternet of Thingsの時代に向けた新技術やサービスが提供されはじめている。

 将来、ネットワークは社会の隅々にまで張りめぐらされ、無数の端末やセンサーがネットワークに接続されるようになるであろう。このようなネットワークの拡大や帯域幅の増大、あるいはネットワークに接続されるデバイスの増大などの情報システムにおける規模拡大の方向性を、「数の増大」と呼ぶことにする。

 今後、「数の増大」に伴いプローブカーによって得られる渋滞情報やRFIDタグによる商品の在庫状況などの膨大なデータが情報システムに収集蓄積されることになる。また、人の詳細な行動履歴の取得も今まで以上に容易になる。すでに、ECやブログなどのネットワーク上のサービスで購買履歴や行動履歴が取得されているが、今後は、スマートフォンに搭載されたGPSによる位置情報やNFCなどネットワークに接続されたセンサーが増えリアルの世界においても消費者の行動履歴の取得が進むと思われる。

「数の増大」がより精密な「実世界モデルの実現」を促進

 「数の増大」に伴いさまざまな端末やセンサーがネットワークに接続され利用可能なデータの種類が増加することにより、実世界の姿をより精密にあらわすモデルが情報システム内に作られるようになる。これを仮想空間に作られた「実世界モデル」と呼ぶことにする。このモデルは、単に実世界の出来事を記録しておくだけに使われるわけではない。さまざまなシミュレーションを行って将来の動きを予測したり、データを分析して価値ある情報を発見したり、さらにはそこから問題解決の知識を引き出すことも可能になろう。

 今後、実世界モデルを構築するために重要となるのが、RFIDやセンサーネットワークなどのモノのセンシングの技術とIdentity Managementと呼ばれる人のIDの管理技術である。人のID管理技術は認証やアクセスコントロールの実現のために多くの企業情報システムやECサイトなどで利用が進んでいる。各種の情報システムには職業や住所、商品の購入履歴、嗜好などさまざまな個人情報が格納されている。現在の情報システムに格納されている個人情報の多くは時間的に変化しない静的な情報であるが、今後はセンサーから得られる位置情報など時々刻々と変化する情報も活用されるようになるであろう。その結果、サービス提供者は個人に対してよりきめ細やかなサービスを提供することが可能となる。また、人のID管理技術と同様に、モノのID管理技術も位置情報などと組み合わせることによりトレーサビリティ実現などに利用される。

 最近では、情報システムに収集されるデータをリアルタイムで分析するストリームコンピューティングのような技術に加え、現実世界の状況を正確に反映した情報を用いて分析するリアリティマイニングという考え方も登場している。最近注目が集まっているスマートシティでも各種のセンサーから現実世界の情報を集め、分析する形式のアプリケーションが適用されはじめている。今後は、リアルタイムとリアリティの2つのキーワードが情報分析の分野で重要になるであろう。しかし、これらの分析や意思決定支援を行うツールを使いこなすためには、明確な目的意識を持った情報分析やアクションプランの策定を行える人材が必須である。企業は、自社の強みを発揮するために必要となる情報がなにかを見極め、その情報の分析をするための情報システム作りを行うと同時に、高度なITツールをビジネス戦略に沿って使いこなせる人材を育成することが必要となる。

「知を持ったITの出現」

 2010年代には、実世界モデルを利用してデバイスやシステムから得られるリアルタイムのデータを分析することにより、意思決定の支援や処理の自動化を実現する情報システムが利用されるようになる。このような情報システムを「知を持ったIT」と呼ぶことにする。『ITロードマップ2007年版』において紹介しているサーバーの自律運用のためのオートノミックコンピューティング技術も「知を持ったIT」の一例である。オートノミックコンピューティングとは、生物が自律神経系によって無意識のうちに心拍や体温を保つのと同じように、システムを自律的に機能させる技術であり、システム自身が保有している障害対応の知識に基づき自動的に障害への対応などを行うことを目的とした技術である。

 また、『ITロードマップ2008年版』において紹介したセマンティック技術も着実に利用が拡大している。セマンティック技術は「データに意味を付与することで、システムがそのデータを自ら理解できるようにし、自動処理をさせるための技術」であり、近年では検索技術や企業内の情報システムにおけるデータ連携などにも利用されはじめている。現在、セマンティック技術を利用するためには、データヘの意味づけや語彙と語彙の関係の設定を人間が行う必要があり、導入へのハードルが高い。しかし、「数の増大」に伴う膨大な情報を誰もが容易に活用し、より高度な分析や意思決定支援を実現するために将来必須の技術になると思われる。さらに2010年代には、セマンティック技術を応用して情報システムや機器同士が自動的に連携を行うことも可能になると予想される。「数の増大」によって今後ますます増加し多様化するデバイスを活用するという観点でもセマンティック技術は重要な技術となるであろう。
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公開講座の課題と対応

『地域をひらく生涯学習』より 岐路に立つ大学公開講座

①受講者が思うように伸びない

 これまでにも指摘してきたように、1992年51万人、2002年89万人、2012年118万人と、一見すると順調に伸びているように見えるが、カルチャーセンターと比較すると、それぞれ71万人、510万人、636万人と、カルチャーセンターの伸びは大きい。

 両者の受講者数は大きく違ってくるが、事業者の数は両者とも700ヵ所で、常勤スタッフはどちらも平均―人で、非常勤スタッフ、アルバイトの数がカルチャーセンターが若干多いという実態である。どこが違って両者に差が出るのか、私は勤務年数の違いと職種希望の有無に注目してきた。このことが受講者の増加に関係していると思う。

②受講料収入よりも経費がオーバーになって赤字の大学がほとんどである

 経費的には、講師料50%、人件費20%、広告費20%、郵便・通信費10%で構成される。文科省調査で計算すると、講師料は50%以上になってしまうことは間違いないから、多くの大学は講師と交渉して、学内7680円、学外19978円という数字よりも安い料金で依頼している。

 そうでないと赤字額はもっと多くなり、長期的に運営していくことはできなくなる。多くの大学が職員人件費は他の業務の方に振り分けて、赤字額を少なくする計算をしている。黒字を計上している大学は1割と言われている。

③利用者の求める講師の選定

 講師の供給源は学内教員か学外の専門家であるが、前者は本業に時間を取られて公開講座への出講は難しくなっていて、出講する余裕はなくなっている。かつてのように大学人の研究成果の伝達という役割は薄れている。代わって、受講者にとって関心のあるテーマや分野を専門とする外部の人を招いて講座を依頼するケースが増えている。

 外部の専門家は講師という肩書きが役立つので、講師料が安くても出講することを強く希望する人が増えている。だが、特別に教授法を学んだという人は少なく、受講者のニーズを正しく受けとめることは難しいので、開講しても受講者を集めることができないことが少なくない。

④運営体制に問題がある

 公開講座を円滑に提供するためには、専門のスタッフと部署が不可欠である。前掲の文科省調査では、「専門機関・組織がある」という割合が65・9%と高い割合になっている。ここで問題にしなければならないのは、専門の常勤スタッフが配置された部門が存在するかということである。スタッフの数は同調査によっても、1人という割合が圧倒的に多い。

 専門部署として、国立の生涯学習センターが全国に約20カ所、私立の同センター、エクステンションセンター、コミュニティカレッジなどが100くらいの数と考えると、先の専門機関の設置割合は、あまりにも高いとみないわけにいかない。

 私は人数よりも公開講座を担当することができるノウハウを持っているかを問いたい。多くの場合、職員人事はローテーション方式で、本人の希望や素養に関係なく2~3年で代わる。前述のようにカルチャーセンターは専門の人を採用して、ローテーション人事はやっていない。

これらの課題は、大学の経営層が考え解決について努力しないと、運営の正常化ができずに、提供側のスタッフも需要側の受講者も苦労しなければならない。しかし、その点の解決は経営層が、数の多い18~22歳の正規学生のマネジメントを重視して、学外とみなす非正規生の大学公開講座は、経営上重視されないので、いつまでも放っておかれてきた。担当レベルとしては、大学公開講座研究会が私立大学を対象とした『公開講座実施状況調査』(2006年)にみる運営上の問題点を引用してみることにした。

 1教室、会場の確保 59%

 2実施に対する学内意識 55%

 3講座内容、企画 49%

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岡崎図書館の10冊

豊田駅前のスタバで4冊読了。

 昨日、購入した黄色のタートルを着ていたら、バリスタに「黄色ですね。今年の流行色ですね」と言われた。そうなんだ。

 これで4月から1477冊。来週で1500冊を越えます。207万円分ですね。

岡崎図書館の10冊

 336.1『ビジネスモデル・イノベーション』ブレークスルーを起こすフレームワーク10b

 289.3『オバマ「黒人大統領」を救世主と仰いだアメリカ』

 015.5『走れ!移動図書館』本でよりそう復興支援

 302.2『10年目の真実 9.11からアラブの春へ』

 209.7『ホロコーストとポストモダン』

 304『危機とサバイバル』ジャック・アタリ 21世紀を生き抜くための<7つの原則>

 152.1『愛する力。』続 愛する人に。

 130.4『哲学は何を問うてきたか』

 367.2『ハウスワイフ2.0』

 070.1『報道人の作法』メディアを目指す人たちへ
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ドーナツの穴を残して食べてみる

『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』より とにかくドーナツを食べる方法

読者の皆さんに4次元空間のなかに住んでいると想像して欲しい、とお願いしていたと思う。そこで、4次元空間の中にドーナツがあると考えよう。

ドーナツの穴再考:ドーナツの穴の定義と問題の言い換え

 ここで、皆さんがドーナツの穴をどのように認識するかを再び考えてみよう。前に述べたようにドーナツの穴とは図での矢印の先にある部分であると考えるのは誰も否定しないだろう。この場合、我々はドーナツの穴を「視覚的」にとらえている。しかし、我々が穴をきちんと認識するためには、穴に指を通して輪を作って、(知恵の輪のように)指とドーナツを外すことができないことをちゃんと認識する必要があるはずである。

 ここまでの準備の下で、数学、つまり論理を展開するために、「ドーナツの穴」をここで定義することにする。さて定義である。ここでは「ドーナツの穴」とは「図3-5のようにドーナツと指を離れないようにする仕草」と定義することとしよう。この定義のポイントは、ドーナツの穴は、万人が視覚的に一斉に認識するのではなく、各人、例えばあなたの友人がドーナツの穴に指を通すことによって認識することにより定義されるとするのである。ただし、ここで与える定義はこの章のみの定義であって、この本の他の章はいうまでもなく、一般社会では全く通用しないことをあらかじめ注意しておく。

 この定義の下でお題は次のように書き換えられる:各人が認識するドーナツの穴を残して食べることつまり、お題はより具体的に

 あなたの友人がドーナツの穴を認識したまま、あなたはドーナツを食べることが出来るかと言い換えることができる。

4次元空間での設定の復習

 我々はいま4次元空間の中にいる。2次元空間から3次元空間へ広げたときに行動範囲が広がったように、3次元空間から4次元空間に広げると、行動に自由度が増えることに注意しよう。

 先ほど図3-5のように、指をドーナツの穴に通して穴を認識することを考えたが、それはちょっとわかりにくいので、輪をあなたの友人の指の代わりに考えてみる。

 現在の設定では、我々は4次元空間に住んでいる。しかし、ドーナツと輪(友人の指)は明らかに3次元空間の中に住むことができるから、4次元空間の中の3次元空間{(x,y,z,0) |x,y,zは実数}に含まれているとしても良いだろう。ただし、あなたの友人は常人なので、この3次元空間の中に住んでいるが、4次元空間を理解できないとしておく。

実際に食べてみる

 先ほど予告したように、お題にある「あなたの友人がドーナツの穴を認識したまま、あなたがドーナツを食べること」ができるかどうかを試してみよう。

 まず今の状況では、ドーナツと輪(友人の指)は4次元空間内の、4番目の座標であるw軸の座標が0である点からなる部分集合の中に含まれている。そこで、あなたは4次元の世界に住んでいるのだから、図3-7のように ドーナツをw軸の座標を1に持って行くことができる。この際、2次元の中に書いた円の内部から3次元空間の中では外側に抜けることができたように この状況では、この操作によりドーナツは輪(友人の指)には触れずにw軸の座標を1に持って行くことができる。座標を1に持って行ってからドーナツを食べると、輪(友人の指)には触れずに食べることができたことになる。食べた後に、あなたがw軸の座標がOの位置に戻って友人に食べたことを伝えると、友人はビックリするだろう。っまり、あなたが食べたことを伝えるまで、友人はドーナツの穴を認識していたのである。したがって、友人に気づかれずにドーナツを食べること、つまり、あなたは「友人がドーナツの穴を認識したまま、ドーナツを食べること」が成功したことになる。

 実際には、友人は4次元空間を理解していないので、ドーナツの軸の座標がOと違った瞬間に、友人の目の前からドーナツは消えているのである。いずれにしても友人の指には触っていない。
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道徳をつくる カント

『憂鬱になったら、哲学の出番だ!』より

コペルニクス的転回

 フランス出身のデカルトは主観と客観を分けて近代哲学を始めましたが、イギリスのロックやヒュームらは客観的な世界は認識できないと主張しました。これに対し、カントは客観的な世界を「物自体」と呼び、物自体は認識できなくても、主観に現れる現象界は他者と共有できるとして、大陸合理論やイギリス経験論の難問を克服しました。これは、哲学のコペルニクス的転回と呼ばれています。カントからフィヒテ、ヘーゲルと続く哲学の流れは、ドイツ観念論と呼ばれ、西欧近代の哲学の最高峰と言ってよいと思います。

 面白いのが、アンチノミー(二律背反)の議論です。宇宙に始まりや終わりがあるのかないのか、世界に絶対者がいるのかいないのかといった問いは、究極の難問として古代から考えられてきました。これらの問いについて、カントはわざわざイエスの答えとノーの答えのふたつとも証明してみせます。つまり正反対の命題が同時に成り立っているという奇妙な状況、つまり「二律背反」をいったんつくり出す。そのうえで、この問題は原理的にどちらかに決定することが不可能だということを証明していきます。このようにカントは、膨大な時間を費やして、これらの問いが決定不可能、つまり解けない問題であることを論証しています。

 ぼくに言わせれば、わざわざ結論のない問題に取り組んで、苦しんでいるとしか言いようがありませんが、西研は解けないことをきちんと論理立てて説明することが、哲学にとって大事だと言います。

 カントは『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』という三つの批判書を出して、理性そのものを批判しました。カントはなぜ、近代哲学が御旗に掲げた理性を批判したのか。理性を批判して、どのような哲学を考えたのか。西研に徹底的に聞いてみたいと思います。

人間の道徳

 もうひとつ、カントで見逃せないのが道徳論です。

 プロイセンとフランスが一七九五年に平和条約を結んだのを機に、カントは『永久平和のために』という小著を刊行していますが、この本では「常備軍を全廃すること」や「戦時にも暗殺者の使用や敵国に対する反乱扇動をしてはならないこと」など、国家がしてはならないことを述べています。また、永久平和を実現するために、国際連盟を創設して道徳的立場から国際法で戦争を禁止することを提案しています。まさに、近代合理主義の理想を述べたものと言えます。

 道徳をテーマにした『実践理性批判』で、カントはまず意志の自由について述べます。人間の行為はさまざまな条件の連鎖によって左右されるので、意志の自由がなければ、責任を取ることもできません。では、意志の自由があるとき、どのように行動すればよいか。

 そこで、カントが示したのが「汝の意志の格律が、常に同時に普遍的な立法の原理として妥当しうるように行為せよ」という道徳法則でした。格律というのは、自分が「こうだ」と思っている自分なりの方針のことです。たとえば、相手に対して「ウソはつかない」とか「約束は守る」といったことを考えればよいと思います。

 わかりやすく言うと、自分がこうしようと思っている方針が、他の人たちが納得できるような普遍性を持っているかどうか、よく考えて行動するということです。そうやって方針を吟味できるだけの良心が人間にはあるとカントは言っているのですが、ぼくに言わせれば、それは願望にすぎません。

 ただ、カントの道徳論には、当時の時代背景があります。西研によると、それまでの道徳は神から与えられたものでした。ヨーロッパの人たちは、それまで為政者や宗教者の言うことに従って生きていたのです。これに対し、カントは自分の立てた方針に普遍性があるかどうか考えて行動するという自由な生き方があることを示しました。
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豊田市図書館の28冊

302.22『北京の胡同』

304『アメリカ様』

391.2『ミッドウェー戦記 上』

131.2『増補 ソクラテス』

391.2『ミッドウェー戦記 下』

281.04『リーダーのための歴史に学ぶ決断の技術』

498.8『会社、仕事、人間関係で「逃げ出したい!」と思ったとき読む本』

193.8『黙示録』イメージの源泉

360.4『人間の尊厳』フォト・ドキュメンタリー

007.35『ITロードマップ2014年版』情報通信技術は5年後こう変わる!

382.45『ダワ タンザニア、反乱と治療をもたらす謎の概念』

130『憂鬱になったら、哲学の出番だ!』

383.81『10品でわかる日本料理』

366.02『悶える職場』あなたの職場に潜む「狂気」を抉る

675.3『ザ・ヒント』ヒット商品の誕生秘話大百科

375.41『親と子で学ぶ算数入門』数と計算のしくみから関数の初歩まで

289.3『フィデル・カストロ 上』みずから語る革命家人生

289.3『フィデル・カストロ 下』みずから語る革命家人生

318.8『未来を拓く地域づくり』楽しく実践する12のヒント

146.1『意味としての心』「私」の精神分析用語辞典

304『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』

379『地域をひらく生涯学習』社会参加から創造へ

991.2『悲劇全集 3』

543.5『プロメテウスの罠 6』ふるさとを追われた人々の、魂の叫び!

290.93『ハンガリー 2014-15』

002『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』越境する学問--穴からのぞく大学講義

209.6『世界を変えた100日』

502.1『日本の科学技術図鑑』ホントにすごい! 宇宙開発/ロボット技術/次世代エネルギー/最先端医療 世界の未来を変えるのはニッポンだ!
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パートナーはぶれない

周りの女性に守られている

 最後のホワイトデー 女性陣のサポートで無事終了!

 守られている感じです。皆、優しい!

パートナーはぶれない

 本当にぶれないですね。だから、限界を向かえる。その限界もぶれずに乗り越える。説得しようとしても無理です。その時には、絶対、反発します。二週間後ぐらいに、自分の言葉として出てきます。それを楽しみながら、待つことです。その間、ずっと、考えています。

 だから、今後やるにしても、「であ、聞いてみます」という販売店のなかでのポインターを持つことです。それも、システム屋でない方がいい。いくら、メーカーで考えても、販売店でのジャッジの方が優れています。あとは、お客様としての自分の見方です。これは研究開発部署で習いました。

 エンジンの仕様を決めるときにあ、お客様に聞くことはない。自分がお客様になって、今後の技術から見たら、何ができるのか、という見方をします。先のことを知っているのは、自分たちだという認識です。

 ふつうのお客様は、今のこととか、マスメディアからの情報しか知りません。そこからあ答えは出てきません。そう考えると、お客様との関係のところは、自分がまともなお客様になれば、かなりのことは分かります。80%以上はわかります。それで決めていけばいいのです。そこにあるのあ、知識ではなくて、立場です。立場を変えれることです。

色々と考えています。

 S、Kを巻き込んで、パートナーが生き生きと働いている場面を想像しています。彼らの弱みを組織として、活かしていく。

 そのために、評価とか運用とかがキーになります。丁度、新しい部長も来たことだし、言葉さえ、明確にすれば、システム開発の意味の再構築ができる。現場が望むものを具体化して、現場で使い込んで、お客様への信頼を気づくこと。パートナーには、大きな強みがあります。全体を見る力と相手の立場で考えられる力。その力で、彼らを包み込んでいける。システムを作るだけではなく、使っていける。

 どういう姿になっているのか? それは現在の何が影響するのか? といった発想--バックキャスティング--するのも一つの手です。

 前室長が言っていたことで、「人と過去は変えられない」ことがあります。何が言いたいのか、受ける人次第で、分からないけど、人間関係に悩まないですむロジックです。私は、自分と未来は変えられると受け取った。何となく。

色々とありがとうございます。

 毎日、新たな課題が発生し終わりが見えない状態です・・。ですから、非常にありがたいです。

 「人と過去は変えられない」ですか。私にもよく分かりませんが、都合よく使えば悩まずにすみますね
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存在の力を増しましょう

存在の力を増しましょう

 一度、考え方を原点に戻しませんか。つまり、何が悪いのか、今やっていることで何が本当に問題なのか。そこをA3にまとめることです。

 企画の連中のやることで、何が問題なのか、どこを活かしたらいいのか。彼らにメリットがあるカタチで生かしていけばいい。そうなると、評価と運用です。部長ではないけど、どうしたら、うまく使えるのか、それ以前に、これが本当に必要なのかをしっかり、販売店を見てやっていかないといけない。それが部長が来た理由です。大きな目標とターゲットが決まれば、今やれることはいくつもあります。

 そして、彼らの方向を変えさせたいのか、彼らをスポイルするかを決めればいいです。それは周りで決めます。だけど、本筋を外さないのが、パートナーの役割です。

人間関係をどう捉えるか

 人間関係というよりも、心理分析をするのは非常に危険が伴います。相手が分かってしまうから。相手が変わると思うのか、変わらないのかと思うかで方法は大きく異なります。

 過去と人は変えられないというのであれば、自分の見方を変えて、将来を変えていくということ。何をしたいのかから始まる世界。何をしたいのか、夢はどこから生まれるのか。狭い範囲に限ることになってしまうのでしょうね。

 それとサラリーマンになった時に、皆は将来、何になりたいという夢はあるのか。50歳でも60歳でも、それはあってしかるべきです。そうでなければ。

色々と考えています

 もういやメールへのレスを考えていた。色々と考えています。S、Kを巻き込んで、パートナーが生き生きと働いている場面を想像しています。彼らの弱みを組織として、活かしていく。

 そのために、評価とか運用とかがキーになります。丁度、新しい部長が来たことだし、言葉さえ、明確にすれば、システム開発の意味の再構築ができる。現場が望むものを具体化して、現場で使い込んで、お客様への信頼を気づくこと。

 パートナーには、大きな強みがあります。全体を見る力と相手の立場で考えられる力。その力で、彼らを包み込んでいける。システムを作るだけではなく、使っていける。

 どういう姿になっているのか? それは現在の何が影響するのか? といった発想--バックキャスティング--するのも一つの手です。

 前室長が言っていたことで、「人と過去は変えられない」ことがあります。何が言いたいのか、受ける人次第で、分からないけど、人間関係に悩まないですむロジックです。私は、自分と未来は変えられると受け取った。何となく。
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社会的な信頼と金融危機

『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』より 信頼とパニック

現代社会は脆い。予想しない方面から新風が吹き込んでくると、一見すると強固に見える建物がたちまち崩壊するような危険な瞬間が、まれとはいえ確実にある。こうした崩壊はそれが社会生活における目に見えない構造の場合にも同じくらい危険だ。そうした目に見えない構造とは、相互不信のかわりに信頼が生じるように保証してくれる、非公式な規範や正式な制度のことだ。崩壊をもたらすのは、戦時中のように外部かもしれないし、もっと謎めいた場合としては、それが内部から引き起こされるかもしれない--水面下で相互の態度がだんだん展開し、それが当然と思われていた信頼に突然疑念をつきつける。結果として生じるのが物理的な暴力の噴出だろうと、互恵交換の経済の崩壊だろうと、こうした水面下の展開とそれが突然目の前にあらわれる形を理解するのは、いま暮らす世界を理解するにあたり、最大の課題をつきつけるものの一つだ。

二〇〇七年に始まった金融危機はそうした噴出の一つだった。それは荒っぽい衝撃だった。世界中のほとんどで、長期的に安定した経済成長を実現して自画自賛していた既存の政策立案者たちにとってだけでなく、将来についてもはや心配などしなくなっていた、多くの労働者、貯蓄者、投資家にとっても衝撃だった。ものの数カ月で、世界は一九世紀以来初めてイギリスの銀行で取り付け騒ぎが起こるのを目にしたし、系統だった指標ができてからの二〇年間で初めて、アメリカの住宅価格が継続的に下落したし、世界の株式市場で取引される株式の価値は半値以下となり、インターバンクの貸付市場はまったく動かなくなった。二年のうちには、アメリカのローンはIMF推計で老若男女含めアメリカ国民一人あたり九〇〇〇ドルの損失を計上し、主要先進国の産出は大恐慌以来最大の下落を示した。これはどんなパニックだったのか? その水面下の原因とは何で、それが地上に噴出したきっかけは何だったのか?

本書は人々の社会生活を下支えしている信頼についての本であり、特にまったく見知らぬ相手に対し、仕事や貯蓄や命さえ預けられるようにするものは何かという話をあつかう。また、その信頼が崩壊したときに何が起こるかも述べる。最近では金融の世界でそれが起きたし、それ以外に歴史上で何度も起きていることで、ときにはとても恐ろしい結果をもたらすこともある。歴史家や社会学者たちは昔から社会的パニックに魅了されてきたし、その原因が謎めいていればいるほど、学者たちはそれをおもしろがってきた。一五世紀から一七世紀にかけてのヨーロッパ各地の社会で、高齢でちょっと風変わりな老女たちを主とする何十万人という人々が、実は危険な魔女で拷問と死刑に値すると思われるようになったのはなぜ? 「不合理性」では答えにならない。ニュートンやロックですら魔術を信じていたのだから、知性と科学的な見通しはパニックの予防にはならない。有史以来、いかれた偏執狂じみた妄想にとらわれやすい人々はいつでもどこにでもいた。でもほとんどの大規模な現代社会は、彼ら、あるいは少なくともその妄想を、周縁部にとどめておくことができる。なぜそれがときどきあふれ出て、主流にまで流れ込むのだろうか?

二〇〇七年の金融危機はまだ大規模な暴力にはつながっていないが、一九三〇年代の大恐慌が第二次大戦にある程度は寄与したように、まだまだ安心するには早すぎる。でもこの危機は他のありがちなパニックとはちがう。初期近代ヨーロッパの人々は、仲間の不幸な市民たちのちょっとした風変わりな習慣に対する疑念を、あれほどにエスカレートさせる理由などまったくなかった。二〇〇七年の金融危機は、青天の霧震で突然あらわれたものではない。時間をかけて発達したものだし、持続不可能な好況の後にやってきたものだ。この危機の間に生じた信頼の解体は、その信頼がいかにいい加減に構築されていたかを考えないと理解できない。なぜ好況が持続不可能だったかを理解することが、その後のパニックを理解する鍵となる。そしてそれは、社会的信頼の持続可能なアーキテクチャ構築を理解する鍵でもあるのだ。

あの金融危機は、本書の議論の事例でもあり、検証材料でもある。私たちが見知らぬ相手に置く信頼を支えるのは、社会生活の各種制度だ。その信頼がときどきまちがえるのは、ほとんどの場合そうした制度があまりに見事に機能するので、そもそも見知らぬ相手を信用すること自体がいかに奇跡的なことか、私たちが忘れてしまったせいなのだ。見知らぬ人を信頼するのは、端的に言って、私たちにとってはきわめて不自然なことなのだから。なぜ見知らぬ人を信じるのがそんなに不自然なのか、そしてなぜそれでも見知らぬ人をごくあたりまえにあっさり信用できるようになったのかを理解するためには、人間の進化をはるか過去にさかのぼる必要があるのだ。
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地域と国家という単位

地域と国家という単位

 だから、今回のウクライナにしても、どの国に帰属するかの問題ではなく、自分たちが地域で、まとまることです。歴史的な経緯から、クリミアがロシアならば、それでいい。

 自分たちの意思の力で決めればいい。ただし、エネルギー問題とかそういうものは、国とか超国家で、多様性を認めてくれればいい。一緒にするから面倒くさいのです。ウガンダでの民族問題も、イスラムでの宗教問題もその点では同じです。

 その時に問題になってくるのか、統合の力です。標準関数に関する連続性で括れるかどうかです。まあ、EUとかロシアなどの超国家でそういうものをやっていけるかです。

 もっと、数学的に体系化しないと成り立たないでしょう。何しろ、多様性の中に居るし、複雑性の中にいます。まだまだ、どこにも答えがない。次にやらないといけないのは、ジャンルの分担分けかもしれません。歴史の中で、個人の存在の力まで、やることはできない。それは生活編と社会編でやっていかないといけない。

 ただし、分化となった時には、個人の分化と組織の分化が入ってきます。組織の分化は今までは、グローバルのところにいたが、機能としては、統合ではなくなります。

 その辺は、会社のスタンスで決まります。GmLの世界において、会社がローカルを支援する場合は、個人の分化の方に行きます。自分自身はグローバルとして、組織の分化にきます。その部分は、グーグルとかCRMとかCRSと関係します。その意味であ、パブリックライブラリみたいなものが行政と市民の橋渡しをします。

どうしようのメールでの相談

 あなたは十分、魅力的ですよ。それが言いたい。

 「そんなことを言ってくれるのは、あなたしかない」同じことを、6年前も聞きました。

 なぜ、この良さが分からないのか。これだけのことを考えている人間は、このプロジェクトにはいないですよ。

どうしようメールへの対応

 『「まわりは敵だらけ」と思ったら読む本』から抽出したテキストをメッセージを込めて、メールで送ります。

 『「まわりは敵だらけ」と思ったら読む本』抽出した部分

 パートナーには、存在の力の強さを感じます。本当に強くなりました。そして、前を見ている。

 やはり、自分の得意な分野に持ち込むしかないかもしれない。評価と運用の面です。丁度、部長が変わったのは、そのためです。そうすれば、次のお客様とポータルにもつながります。その時には、私ならできますと言い切ってしまうしかないでしょう。

 相手は皆、ど素人です。経験を積んでいません、悩んでいません。人に頼って、作らせることはできるけど、使わせることはできません。相手のことが分かっていないし、分かろうとしていません。

もういやメールのやりとり

 私も、何が原因でギクシャクするのか考えました。

 コミュニケーション不足に関して、何が問題で、何故問題を解決する必要があるのか、互いが腹落ちするまで話し合えていない。ただ、現在の関係でこの問題を解決するのは、私には無理(人の顔色気にせず、無神経にふるまうのは私にはできない)

 KやSのような師弟関係では、互いに協力しあうことはできている。企画のグループからの歩み寄りがない? 自分達の世界感だけで進めている。後工程を見ていない

 考えると疲れます。もういや

 重要なことは、それをしたことによって、パートナーに何が残るかです。

 企画のGなら、信頼関係が作れる気がします。彼は常識人であり、周りを見る目と先を見る目が明確です。そして、パートナーの力も十分、理解していると思います。2005年のシステム展開時にそう感じました。一気に変わるものではないので、ゆったりと構えて、偶然を使っていきませんか。
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