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豊田市図書館の23冊

パートナーの役割

 皆が同じ地点を目指すことを避ける、いい社会ですね。パートナーにはパートナーとしての大きな役割があります。そうした、バラバラなものを集約していく、方向づけるのが役割です。早く、それに気づいてもらいたい。

豊田市図書館の23冊

 493.73『ゼロからわかる脳梗塞』

 501.6『自然エネルギー Q&A』不安定? 高コスト? 大量導入は無理?… そんな疑問のすべてに答えます!

 304『ニッポンが変わる、女が変える』

 290.93『世界の絶景・秘境100』

 011『図書館制度・経営論

 323.14『立憲主義と日本国憲法』

 319『国際行政論』

 369.3『「国土強靭化」批判』公共事業のあるべき「未来モデル」とは 無駄な大型公共事業から、「総有」と「市民事業」による新しい国土・都市論モデルへ

 181『唯識入門』私たちの心こそが、ものごとをつくり上げ、かつ、その内容を決定しているのだといわなけれヴばなりません。これが唯識あるいは唯識所変ということであります。

 010.1『図書館と中立性』

 021.2『グーグル、アップルに負けない著作権法』

 007.35『よくわかる情報システム&IT業界』

 913.6『天翔ける旋風』三国志断章

 017.2『学校図書館改造プロジェクト』思考力・読解力アップの新空間! 図書館フル活用の教科別授業アイデア20

 336.49『バカ上司を使いこなす技術』君は身につけているか? 自己中で、部下の気持ちがわからない…「できない上司」とのコミュニケーション術

 304『ワーク・デザイン』これからの〈働き方の設計図〉

 319.8『平和構築入門』……その思想と方法を問いなおす なぜ国際社会はそれほどまでに大々的に平和構築に取り組むのだろうか。…アフリカの小国の紛争後平和構築に、国連や、地域機構や、二国間援助を提供する諸国が関与し、貢献しようとするのは、うったいなぜなのだろうか。………

 304『社会の抜け道』

 290.36『人文地理学事典』

 336.4『組織を強くする人材活用戦略』

 780.69『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』

 493.7『57歳からの意識革命』人生を最後まで充実させるために

 C34.2『クロネコヤマト「感動する企業」の秘密』
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項目名の変更 仕事

夢をかなえる
 三つの部門を経験:電算部門 研究開発部門 販売部門 社会を含む設計
 皆の夢をかなえる:皆の思いをまとめる 組合わせて、新しいカタチ 仮説を設定し、実証する 思いをかなえるのが仕事
 作ることは楽しい:全体の系として理解する システム開発は人を育てるため プロと組めば解決できる システムは遷移してきた
 使ってもらう:数学思考で思い切り作れた 作ることより使う仕組み 事例を基に各自が適用 知恵を加えられるシステム

サファイアの発見
 ローカルで考える:個人の役割を考える 存在の力でやるべきこと 皆と一緒に考える 現象に対応して、まとめる
 ローカルで実現:使う姿勢で信頼を得る お客様との接点を活性化 大きな視点で考える 自己研鑽で知恵を出す
 グローバルで企画:組織は人を支配する 技術部で組織を超越した サファイア循環を作り出した 店舗に情報共有が必要
 グローバルの力:モノつくりが日本の原点 多様な手段で売り込む 生活者支援に方向を変える 周縁から変革が始まる

販売店の循環
 販売店の循環:ミッションは先を見て、考える 本社・店舗の循環を観察 循環の中の情報共有 ポータル支援の連鎖
 店舗での環境:グループの活動を保障 お客様要望を分類する 個人を分化し、知恵を創出 情報共有でお客様対応
 サファイア構成:サーバーをイントラで開放 クラウドでの共用環境 販売店に閉じたネットワーク オープン環境を設定
 店舗から発想:経営者は販売の未来に懸念 店舗コミュニティという場 ライブラリを社会に広げる 情報共有で企業を支える

販売店の拡大
 メーカーとの関係:お客様をB-B-Cで包囲 お客様のフロー情報を取得 集約情報を販売店に展開 ネット客をスタッフに展開
 お客様とつながる:2000万人とつながる お客様ポータルでつながる ソーシャルツールでつながる スタッフのお客様情報でつながる
 社会とつながる:クルマを使うことを支援 三段ループで情報共有 社会コミュニティを支援 NPOと協働で地域活性化
 社会の中の販売店:自然と産業の環のビジョン 町一番のお店を狙う クルマ社会の変化に対応 危機意識から社会変革に寄与

サファイア化
 ポータル機能:つながるための仕掛け 横展開する事務局支援 パートナーのファシリテーター 経営者からスタッフの変革
 コラボレーション:制約なしに意見交換の場 安心して意見を発信 思いを集約し、蓄積 マーケティングを考える
 ネットワーク:同一環境でつながるベース ネット上のありモノ対応 ライブラリとコラボの活用支援 高速回線からモバイルに拡大
 ライブラリ配置:ネット上のプル型接続 ポータルとリンクしたナレッジ メーカー情報と双方向接続 大容量データをセンター配置

販売店から変革
 販売店ヒアリング:サファイア適用の社会モデル 経営者層から先を見た要望 本当の要望は不明確 店舗活性化の意識はない
 販売店要望:社会変化に対応するツール 店舗コミュニティの情報共有 インターネットのありモノ活用 カタチから要望を引き出す
 経営者の意識:システム担当者は指示待ち 経営者はつながりを求める インタープリターはいない 情報共有から意識変革 
 要望実現への道:使うこと主体のシステム ネットで仕組みを変える インフラでつなげる 店舗コミュニティとして対応

サファイアの進化
 存在の力を使う:グローバルに依存しない 存在理由を問う 先を見て、考えるパートナー 社会を動かす意識を出す
 進化の方法 機能不全の組織を超える 自律したローカルを動かす 地域コミュニティへ拡大 サファイア本来の姿を示す
 シェア社会:クルマを皆で使う視点 市民・企業・行政が一体化 社会の移動負荷の削減 いい社会を市民にアピール
 いい社会を支援:地域コミュニティの情報共有 地域ニーズを満たすインフラ お互い様でつながる生活 シェア車のマーケティング

内なる仕事
 社会変革に参画:社会に先駆け、店舗の意識変革 販売店の目的は地域活性化 市民コミュニティで意識変革 市民と企業で行政に圧力
 地域の情報共有:市民コミュニティで分化促進 地域をスマートに接続 コミュニティに集合知 市民の状況把握
 企業の変革:共有インフラとシェア車づくり 市民と融合した俊敏な組織 コミュニティと双方向通信 店舗・スタッフで市民要望を実現
 新しい車社会:共有設備にソーシャルに接続 地域に負荷を掛けない交通体系 共有の概念で社会を変える コミュニティで新しい車社会
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項目名の変更 販売店

販売店要望
 店舗コミュニティ:スタッフの情報共有 提案のまとめと発信 事例を展開 情報を集約
 簡単に使える:スタッフ用のデータ クラウドで柔軟性確保 フロー情報を入れ込む タブレットへ表示
 お客様とつながる:お客様状況を把握 お客様へのアピール お客様を取り囲む 市民コミュニティと接続
 販売店システム:情報共有環境を構築 店舗風景を変える 2千万人のコラボレーション 大容量データを活用

システムの方向
 情報をつなげる:ポータルでメッセージ集約 意思決定して発信 経営者の意識を変えていく お客様とのつながり
 販売店から変革:店舗をコミュニティ化 ソーシャルウェブで共用 情報共有をカタチにする ローカル支援を示す
 ネットから提案:メッセージ系システム:ソーシャルでつながる 同一環境での展開 ワイヤレス環境を保証
 次期システム:CRMへシフト コスト削減 共有インフラ 次世代構成

お客様とつなぐ
 お客様から発信:クルマから発信 メーカーでの対応 クルマとお客様との関係 お客様との信頼関係
 市民コミュニティ:クルマの使い方でつながる 市民コミュニティでの役割 市民とつながる意味 行政と一体化したインフラ
 メーカーがつなぐ:多様な関係者の参画 つながる商品戦略 つながる情報サービス 人・メーカー・販売店の循環
 メーカーと販売店:メーカー施策を展開 販売店の知恵を活かす 情報の分配と吸い上げ 販売店ポータルで情報共有

2015年の姿
 販売店インフラ:思いを共有 知識と意識の場 メッセージでつなぐ コンテンツを接続
 販売店が変わる:スタッフを武装化 店舗コミュニティで個人の分化 環境社会で組織の分化 地域と連携したシェア社会
 販売店から循環:お客様からコラボ循環 三段ループで情報共有 全域の活用状況を把握 お客様との接点把握
 いい町・いい社会:ファシリテーターの存在 地域へのインタープリター コンパクト化に参画 ソーシャルネットを共有

ポータル
 現行機能:入口としてのポータル画面 メッセージでフロー処理 ライブラリでストック処理 情報をアピール・アンケート
 拡張機能:ポータル管理レベルアップ コラボレーション機能 ナレッジ蓄積と検索 データ取込みと表示
 ポータルの進化:販売店単位で機能開発 スタッフ単位でデータ活用 メーカー情報と直結 お客様の声を吸い上げ
 開発方法:開発要件はユーザー主導 使用イメージで検討 情報構築基盤の構築 ファイリテーターは販売店

実現イメージ
 店舗内システム:基幹系システムは軽く 情報系システムは更新中心 メッセージは情報共有で対応 店舗コミュニティは知識と意識
 情報共有:ポータルで個人環境提供 スタッフのまとわりを把握 メーカーとつながる お客様とつながる
 コミュニティ:店舗主体に意識を変える 本社と店舗の双方向通信 コラボレーションから発信 知識と意識のライブラリ
 分化の促進:スタッフの分化の場 クラウドでスタッフの環境 組織の分化で変化に対応

販売店の位相化
 位相化の意味:存在の力で位相化 情報共有からコミュニティ 店舗からのサファイア循環 メーカーが社会で存続できる
 お客様からつなぐ:メーカーとの信頼関係 お客様ポータルでつながる 販売店リソースを活用 インフラのソーシャル化
 皆が発信する:メーカーから意図を発信 マーケティングから発信 クルマ・システムから発信 発信情報をコンテンツ蓄積
 位相化ツール:タブレットは新しい紙の世界 コミュニティはスマホ主体 ソーシャルネットで社会に参画 コラボはモバイルで完成する

企業の位相化
 考える世界:知識と意識を支援 個人環境の設定 グループで問題意識共有 外部との有機的なつながり
 コミュニティ意識:コミュニティで個人の分化 同一価値観でグループ設定 グループで組織の分化 コミュニティでサファイア循環
 環境社会に対応:クライシスに国は対応不可 企業支援の地域コミュニティ 生活者主体のコンパクト化 企業が社会を変える
 社会の位相化:地域コミュニティでシェア 市民とともにクルマつくり 共有概念での交通体系 地域で解決するエネルギー
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情報共有とコミュニティ系

情報共有とコミュニティ系の区別

 第8章の次は、関係する第5章に行きます。

 クラウドは、コミュニティ系です。モバイルのコミュニティ系です。

 SFDCを使い切るところのワークフローとスケジュールをどこに位置づけるか。

 店舗コミュニティの情報共有が向かうのは、個人の位相化です。そして、販売店の位相化です。次に企業の位相化。そして、市民活動への参画です。

 それらは、販売店が変わらなくても、変わっていく部分です。販売店が変わっていくことで、イニシアティブがとれる。自分たちのやりたいようにできるのが利点です。

 やらなければ、社会の変化から販売店が置いて行かれるだけです。または、社会全体の勢いを落とすことになります。そういうネガティブな世界ではなく、ポジティブにするためには、販売店は変わらないといけないという意識を持てるかどうかです。

 そこが、企業が変わる部分です。お客様と本当につながる部分です。その意味では、20年前に考えた、この企業を救うためには、お客様とつながることというテーマが出てきます。

 ソーシャルウェブを使う理由は、販売店に留めるのではなく、もっと拡げることです。社会と適合させるために、これを使います。

次元を圧縮・拡大
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キンドルの使い方

プロとは

 『民主主義のつくり方』

 プロとは24時間考えるものです。研究開発部署には、そういう人であふれていた。名古屋には居ない。

キンドルの使い方

 考えるのは、キンドル・ニューペーパーにしましょう。3Dペーパーは休日とか家で読むものです。ペーパーは会社に置いておきます。これで3台のペーパーの使い分けです。

 今度のキンドルHDXの64Gをどう使うのか。自分のすべてを入れ込んでも、16GBです。インスピレーションにあるものは、テキスト化して、ワード化して、HDXに蓄えます。

 本当は、検索機能としては、以前のグーグルサーチが欲しいけど、アマゾンにはないでしょう。NEXUSを含めて、探してみます。内なる世界での知識と意識の場をHDXに作り出す。

未唯空間のロジック

 ロジックは小分類で出来るようにしましょう。その中で、細かい所はキーワード空間に入れます。

μとの対話を再開

 μとの対話をICレコーダーの追加機能を使って始めましょう。それぞれの項目に対して、コメントを掛けていく。その意味では知識と意識です。

 位相化の時に、ポータルが核になるかどうかが、第8章でしょう。SNSをどう使っていくのか。

ミカロス

 パートナーのコメントは「気づきのエンジェル」にしましょうか。自分の考えたものを立体的にする。また、外の世界との接点にする。

再雇用契約更新確認

 現在の業務における問題意識

 販売店システムの方向が不明になっている。お客様・メーカー・販売店の循環の出発点となる、店舗コミュニティの情報共有のベース部分を来年中に作り上げる。

 今後も活かしたい能力。スキル

 社会全体の動きを知り、先を見て、考えていくことができる。大量の読書から、皆の思いを知り、数学的思考で、自分の思いにして、社会認識から、思いをカタチにする。
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アメリカが盛んに戦争を行なうわけ

『本当はもっとよくなるニッポンの未来』より 資本主義と民主主義を超えて

最近の歴史でもある20世紀を振り返ると、いろいろなことが頭をよぎる。20世紀は、人類の歴史の中で、戦争が最も多い世紀だろう。科学は大いに進歩・発展したが、その代償として、多くの自然が破壊されもした。人々の生産性は飛躍的に向上したが、それに見合った精神的な豊かさを人々は感じているだろうか。

20世紀は民主主義が世界に広がっていった世紀でもある。その中で人類は、上記のようなプラスの面とマイナスの面の両方を経験してきた。やはり民主主義を少なくとも手放しで礼賛する気にはなれない。

現在の世界を見ても、たとえばアメリカの民主主義はその実、金権主義になっている。大統領以下、選挙で公正に選ばれた議員が国民のための政治を行なうなど、表面的なことにすぎない。アメリカはだいぶ前から、大企業と金持ちのための国になっている。そして、民主主義という制度も、そのために。活用‘されている。

アメリカの大統領選挙は、選挙期間が2年にも及ぶ長丁場だ。これでは、お金と時間に余裕のある者しか土俵にも上がれないだろう。

選挙の過程では、基本的には無限のお金を使って構わない。2012年の大統領選挙でも、民主党のオバマ氏、共和党のロムニー氏ともに、莫大な資金を使いまくっている。日本円に換算すると、オバマ氏側は約1000億円、ロムニー氏側は1000億円以上を使っている。

これらの莫大なお金はいったいどこから出てくるのかというと、大企業と金持ちの懐からだ。では、彼らは何のために資金を提供するかといえば、便宜、つまり特別な取り計らいを期待してのことだ。大企業や富裕層は莫大な資金提供の見返りとして減税や利権を求める。軍需産業に至っては、兵器を売りたいから戦争さえも求める。まさか! と思うだろうか。

21世紀に入っても、相変わらずアメリカは戦争が大好きで、世界のあちこちで人を殺し、町を破壊しているが、それは軍需産業が政府に兵器が売れるように求めるからでもある。

兵器を売るには、戦争があったほうがありがたい。戦争が起こると、軍需産業が製造する兵器が売れて、軍需産業にお金が舞い込むからだ。戦争が激しくなり、破壊行為が増すほど、軍需産業は喜ぶだろう。兵器を売れる機会が増えるからだ。おまけに、アメリカのGDPも増えるから、アメリカの政府も喜ぶかもしれない。反対に、戦争が早くに終結すると、軍需産業はガッカリするかもしれない。せっかくのビジネスチャンスが終わってしまった、と。

利益追求の論理だけからすると、こうした考えになってしまうだろう。どこか遠い国で、人が死のうが、町が壊れようが、知ったことではない。それがアメリカ型の資本主義のありようでもある。

また、アメリカの戦争の費用は国債(借金)が多く充てられている。第二次世界大戦では、戦費の半分以上を国債が占めていた。税金は40%強で、国債より少ない。2001年以降の戦争でも、国債の占める割合が高い。

もし税金が今より戦争に使われるようになると、戦争に反対する国民が増えるだろう。どうして私たちが納めた税金で戦争をするのだ、と多くの人が思うようになるからだ。アメリカ人といえども、戦争が好きな人は少ないだろうから、自分のお金が戦争に使われるのを嫌う人は多いはずである。

戦費の多くは国債で賄われている。これも、アメリカが世界のあちこちで戦争できる理由の一つなのだ。
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資本主義経済の根源的な問題

『本当はもっとよくなるニッポンの未来』より 資本主義と民主主義を超えて

ソ連や東欧諸国などの共産圏が崩壊して以降、資本主義こそすばらしい経済システムであると思っている人が多いようだ。

しかし、本当にそうだろうか。資本主義の考え方では、資本家と労働者、強者と弱者、持てる者と持たざる者とは、はっきりと分ける。強い者はより強く、弱い者はより弱くなっていく危険性を資本主義ははらんでいる。

そもそも資本主義とは何だろうか。

日本の高校生用の教科書では「商品を生産するには、人手と機械、資金(資本)が必要である。経営者はそれらを利用して企業を組織し、事業を行なう。このうち、資金を提供した人が企業の所有者になり、事業から生じた利潤を得る」などと説明されているようだ。あるいは「生産手段を持つ資本家が生産手段を持たない労働者を雇用して、生産を行なう。そして、利潤を目標とする企業間の自由競争が行なわれる」などという説明もある。

私の理解では、資本主義とは、単純にいえば、次のようになる。ものを作るためには、資本(お金)と工場などを建てるための土地、原材料、労働力が必要である。そこで作り上げられたものを売って利益を得る。その利益は、資本家と地主が大部分を取り、材料費を引いた残りを労働者が受け取る。資本と土地がものを生産する上で最も重要であるからだ。

……一般的にも、こうした理解で間違いないだろう。この理解でいうと、お金や土地を持つ人北金持ちがいかにして儲けるかが、資本主義の意義になる。その際、労働力はそのための道具にすぎない。必要なら買い(雇い)、不要になれば手放す(解雇する)。そのような存在である。資本主義は人口の大部分を占める労働者階級に厳しく、一握りの資本家や地主に甘い。かなり偏ったあり方だ。もっといえば、資本主義は金持ちのための哲学なのだ。

それにしても、私は資本主義という経済体制で引っかかる部分がある。それは「利益は、資本家と地主が大部分を取り、材料費を引いた残りを労働者が受け取る。資本と土地がものを生産する上で最も重要である」という箇所だ。

労働力と原材料を抜きにして、ものをつくることはできない。ものをつくるには、原材料と労働力も必要であるはずだ。お金だけから、土地だけから、あるいは、お金と土地だけから、ものがつくられるなど、ありえないことだ。労働者を蔑ろにして、資本家(金持ち)と地主を特別扱いするのはおかしいだろう。

資本主義経済はイギリスで始まった産業革命とその拡張によって世界に広まった。草創期には、悲惨なことも数多くあった。

たとえば、19世紀半ばのイギリス・リバプールの労働者の平均寿命は15歳ほどだったようだ。一方、同時期のリバプールの知識層とジェントリー地主の平均寿命は35歳。20歳もの隔たりがある。同時期のイギリスの農村地帯では、いずれの層もリバプールより高い。

当時のリバプールの労働者の平均寿命が非常に短かったのは、極めて長時間の労働、劣悪な労働環境、多発する事故、ひどい大気汚染などが原因だろう。このことは、産業が興り、経済が発展することで、不幸になった人たちが大勢いたことも示している。最先端の工業都市の住民より、農村に住む人のほうが豊かな暮らしを送れていたのかもしれない。

19世紀半ばのイギリスと21世紀初頭の日本とでは、もちろん状況などがかなり違う。しかし、大多数を占める庶民にとって、資本主義がさはどよい仕組みではないのは、現代も同じではないだろうか。少なくとも最善の仕組みでないように思える。

昨今は、いわゆるーノラック企業・が問題になっている。長時間労働や過剰なノルマを課すなどして、労働者を酷使する。辞められても代わりはいくらでもいるとばかりに、無理難題を押しつける。そういう企業=ブラック企業が増えているようだ。労働者にとっての惨状は、今も新しい問題なのだ。

私は資本主義経済を全否定するつもりなど、まったくない。しかし一方、全肯定するつもりも、同様にまったくない。資本主義経済が暴走しないか、そのことには、常に気をつけて見ていたいと思っている。
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戦争と革命の時代における『国家』

『「国家」逆説のユートピア』より 『国家』の読まれ方

ほぼ同じ時代に、さきの「ユートピア」思想は、強い政治性を帯びた「空想的社会主義」の動向と結びつきながら過激化していき、その中でプラトンの『国家』は、もはやそれ自体とはまったく無関係なところで、さまざまな国家思想の源流と見なされることにもなった。そして、さらに一九世紀末からのドイツにおいて全く別の相貌を与えられることになる。

この時代のドイツにおいても、古代ギリシアは人文主義的教養理念の具現された世界として憧れ見られ、この国の古典学は、文献学研究においても、文学・思想研究においても、世界をリードする地位を保っていた。しかし、それとは流れを異にしながら、「国家学」というカント以来のドイツ的学の領域に古代ギリシア世界も組み入れられ、プラトンの『国家』がここでも理論的支柱の役割を与えられた。たとえばゲオルゲ派の一人、K・ヒルデブラント(一八八一-一九六六)の『プラトン--精神の権力闘争』の熱っぽい論調は、興隆しつつあったドイツという国民国家の理念的基盤を形成するという意図においては、イギリスの理想主義的な古典受容と軌を一にするものであったと言うことができよう。しかし、二〇世紀前半のドイツにおける国家学は全体主義的独裁を標榜するナチス政権と結びつき、両者は共振現象を起こすようにして、暴力と狂気が支配する現実とそれを正当化しようとする誤った理論の先鋭化へと突き進んでいった。そこではプラトンの『国家』における議論のすべてが、彼らの都合に合わせた仕方で切り刻まれて、まったく異なった脈絡の中に転用されている。イデオロギー化された理解の中では、必然的に事柄の一面だけがすくい取られることになる。一九世紀イギリスではエリート階層がジェントルマン精神の範とすべきものとされたプラトンの「守護者」たちは、ナチス・ドイツの時代には独裁政権に忠誠を誓うファシストの理想像と化した。プラトンが国家の内部的対立や分裂を克服するために提案した諸項目は、すべて全体主義という全く相容れない国是のための施策へと換骨奪胎されたのである。

第二次大戦後、プラトンがあたかも戦争犯罪人であるかのような厳しい批判にさらされたのも、ある種の必然だったことは否めない。しかも、その後の世界でもソヴィエト連邦はより強力になり、その周辺の東欧諸国や中国などにも社会主義政権が出現して、一党独裁による全体主義体制はなお現実の問題であった。帝国主義的進出や全体主義と自由主義、民主主義のせめぎ合いがつづく中で、諸国家が世界的な規模で争いを繰り返した二〇世紀の様相は、ソクラテスとプラトンの時代のギリシア世界と奇妙に符合する。それだけに、『国家』における発言の多くが、(コンテクストを無視すればするほど)当時の諸状況に対してリアルな意味を帯びたものとして、警戒や共感を呼び覚ましたのである。そうした時期におけるプラトン弾劾は、ペロポネソス戦争後のアテナイにおける、誤解まみれのソクラテス裁判を思い起こさせないでもあるまい。

最もよく知られたプラトン批判は、K・ポパー(一九〇二-一九九四)の『開かれた社会とその敵』の第一部「プラトンの呪文」に論じられたものであろうが、他にもB・ファリントン(一八九一-一九七四)のような古典学者や、改革的政治家のR・H・S・クロスマン(一九〇七-一九七四)などによっても手きびしい判定が下されていた。それらの批判の多くは誤解と誤読に満ちたもので、とりわけポパーの有無を言わせぬ「全体主義者プラトン」という論調があまりにも性急な論難であったことは、その当時からもプラトン学者たちの目には明らかだった。その一人G・C・フィールド(一八八七-一九五五)は、「このテーマをめぐる今日の論争においては、プラトンに関する粗雑で明白な誤りを訂正することに、あまりにも多くの時間を費やさねばならず、そのために、彼の思想を至当な仕方で着実に評価することがかえっていっそうむずかしくさせられているという事態は、まことに残念である」と書かなければならなかった。

とはいえ、プラトンに対するポパーの激しい「呪文」は、なるほど大きくゆがめられた理解にもとづくものであることは確かであっても、とりわけ政治の書としての『国家』には、そうした対抗心を掻き立てるだけのラディカル(根源的)な「挑発力」がひそめられているとも言うべきかもしれない。ポパーは時局性を越えたところでもそれを感知していたのであろう。プラトンの仕掛けた方策の逐一がすべての既成の体制秩序を否定するものであるとともに、通念を根底から覆すきわどい逆説とアイロニーの奥に真の企図が込められた議論を適切に読み解いていくことは、本来容易ではあるまい。そこには深い誤解も恣意的曲解の可能性もまた陥穿のように待ち受けているとすれば、『国家』とは常に「危険な書」であることをもやめはしないであろう。
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社会の位相化という結論

名古屋にはプロがいない

 研究開発にも、電算部にもプロは居たが、名古屋にはプロがいない。

 それぞれの分野のプロになるのが、個人の分化です。名古屋に来た時に、一番感じた違和感が、勝手に頂点を決めて、そこから、ハイアラキーに従わせている点でした。

社会の位相化という結論

 社会の位相化は、30年来の結論です。この結論はたやすく出せるものではない。コペルニクスにしても、ガリレオにしても、自分が得た、気づきを世の中に出せなかった。分かる人に分かるだけではダメだけど。組織の内部にいるからこそ、この結論を得ることができたかもしれない。逆説的だけど。

 社会の位相化のシナリオは、私から人類への贈り物です。

キンドルの世界

 ウズナックはなぜ、パソコンが欲しいと思ったのか。何かに使いたいというよりも、要求は根源的だったんでしょう。そこにも、存在の力が働いているはずです。

 キンドルで、送れるカタログをイメージしている。1万円程度なら、キンドル自体をお客様に渡してしまう。また、欲しいものがあれば、別のカタログをメールで送付してしまう。

 お客様のパソコンとネットを使うのとは異なり、環境を一つのものにできるメリットは大きいです。紙を渡すの一緒です。その時に、メールアドレスは確約されます。あとはネットにつなぐだけです。それは、グーテンベルグ以来の出来事です。

 グーデンベルグは何が偉大だったのか、ルソーがいたから、始めて、印刷術の使い方が分かった。プリントすることはできたけど、拡げることができなかった。だから、新聞ができてしまった。グーテンベルグはそこまで行ければよかったけど、そこまで考えられなかった。

言葉と概念

 言葉は言葉でしかないのか。その裏に大きな概念がある。言葉のハンドリングするのは、概念をハンドリングすることになる。それで初めて、つながる。言葉のチェーンをするにしても、線形ではないでしょう。多分、集合関係です。

 その中に、キーワード的な概念を含むものと、附属的なモノがある。だから、カントとかプラトンが言葉でのカテゴリーを作り上げた時に。「ある」という言葉に注目して、言葉の中の関係付けから論理を展開していった。

何となく、ブルバキとマンデブロウ

 ブルバキにしても、数学を記号で表そうとした。ロジックの関係を持ってくるのは、人間が持っている要素でしょう。ちなみに、ブルバキの「数学史」は3500円もした。2日間アルバイトして、購入した。

 マンデブロウは若いときに、ブルバキのグループがフランスを支配していたので、影響された。マンデブロウがすごいのは、次元に小数点以下のものを定義したことです。

 私が大学卒業する時に、マンデブロウの次元の概念を知って、びっくりした。次元というのは整数だと思っていた。
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組織の弊害

組織の弊害

 組織の弊害を感じています。組織というものはなくてもいいのに、なくてはならない、従わないとダメだという誤解をもたせています。

 一人ひとりが独立していて、その上での組織なら、少しは役に立つけど、それ以外はほとんど役に立たないし、よけいなことに気を使わないとダメだという点で無駄です。

 組織として困るのが、より多くの人が使い物にならないということです。逆に言うと、単にそれだけです。それは組織の目的が画一だから、同じような人しか使えないのです。多様な技術を個人が発揮できれば、より多くの人が使えるようになります。

一人で作る世界

 プログラムの品質を高めるのであれば、訳の分からない人に作ってもらってはダメです。自分で作らるための工夫をすればいいのです。最終的には、使う人が作ればいいんです。

 古代ギリシャの時代には、奴隷がいたけど、今はITがあります。ITを使えば、自分で組み合わせることができます。ミケランジェロの絵を天井に描くにしても、アシスタントの代わりに、ITが彼の想像力をカタチにします。

アレキサンダー大王の夢

 アレキサンダーは自分の夢のために、兵を鍛え、兵とともに戦い、まっしぐらに進んで行った。その成果は十分なものであった。ペルシャを征服して、インドを征服して、シナに向かおうとした。

 その時点で、8年間の戦いの生活に飽き、マケドニアに戻ることを願った。結局、アレキサンダーは戻ることになった。兵の代わりに、無人飛行機とか、重戦車部隊を持って来ればよかった。今はそういう時代です。

 アップルでも、皆、すばらしいのではない。原動力はジョブスだけです。あとは取り替え可能です。それで生きている人たちは、それを考えすぎています。それは、目的が少ないからです。その人にとって、もっと、違う分野でやっていくという、個人の分化が必要です。それによって、色々なジャンルの人が組み合わせれば,さらに優れたものになっていきます。

パートナーから得るものは多い

 研究開発部署のコンポーネント先行開発部隊に入った時に、私に求められたのは、数学だった。メーカーに居ながら、数学者のスタンスが求められた。それで、始めて、コンポーネントの先行開発が可能になった。

 昨日の相談で、その感覚を得ることができた。パートナーの悩みから私が得るものは、はるかにでかいです。だから、パートナーには、感謝しています。

存在の力の社会イメージ

 存在の力は、誰にでもあります。これを出すことです。自分だけのことを考えてはダメです。

 存在の力を出すためには、外からのリーダーシップは要りません。それぞれの人が内から存在の力を出していけばいいです。生まれてきた理由そのものです。その意味では、完全な平等な社会です。

 そして、単位は自由です。家族という単位もあるし、メーカーの一部というものもあります。その単位内は従来の意思の力を活かします。それを関係させる部分は、存在の力がベースになります。

 環境哲学から変えたいということは、要するに根底から変えることです。哲学ほど、根底はないでしょう。コペルニクス的逆転とは異なり、トポロジー的な世界に変えていきます。

 そこでは、次元が異なるものを吸収するために、集合を点にしてしまいます。日本のように同一価値観で動いている場合は、かなり、大きな部分までが点になるでしょう。そこで、次元の呪いを吸収させます。
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