日々のことを徒然に

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みんなの本

2018年01月20日 | 地域

 春から園児という孫を連れた知人の女性が「本好きな子どもで、近くに図書館があって助かっとります」と嬉しそうに笑う。子どもは本の入った袋を広げて数冊の本を嬉しそうに見せてくれる。この岩国図書館は、今後の世界は武芸偏重から教育の興隆が必要ということの一つとして吉川家が寄付された。吉川家の願いが入園前の子どもに繋がっている。

 岩国図書館は、1910(明治43)年に岩国小学校(岩小)の付設として設立され、今の図書館は中央公民館に併設の図書館として1973(昭和48)年に本館図書館としてスタート、中央図書館開設後は本館の役目が中央へ移管された。

 現在の建物は3代目になる。初代は岩小付設図書館として現在の教育資料館(三層楼)で発足した。2代目は現在地に「子爵吉川元光」より当時の岩国町に寄付された。祖父吉川経幹公50年祭、経健公10年祭を営まれその追憶の意により寄付されたとある。1923(大正12)年から1971(昭和46)年まで親しまれた。重みのある様式のそれは市民大学講座などもあり中高時代にはよく利用した。

 電子化に押され紙本は苦しい時代だという。長く通うが若い人の来館が少ないかなと感じている。借りた本に醤油らしきシミ、多数の菓子くず、線や丸を色ペンで記入など悪戯もある。願いたいのは髪の毛だけは取り除いて返本して欲しい。報道されるような切り抜きや破り等の破損には出会っていない。書架に並ぶのはみんなの本、大切に読もう。
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