日々のことを徒然に

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喜寿の出遇い 3

2024年04月22日 | 回想

 今年度の母校の小学校の新入生は103名という。私らのころはひとクラス50名余、それが6クラスあった。児童数は三分の一に減少、少子化というけれど数字を比べるとより実感する。道路を挟んだ校舎の向かいは図書館だが、駐留軍の接収施設となり星条旗がなびき、図書館は疎開していたことを思い出す。

 懐かしい教科書にはもう一つ解説があった。タイトルは「国定6期 戦後の国定教科書の時代(昭和22~昭和23年)」。教育基本法が制定され、昭和22年4月の6・3制の新しい教育制度が発足した。国民学校初等科は、再び小学校に改められた。これまでの修身・公民・地理・歴史などの科目が統一され「社会科」となった。

 さらに続く。昭和22年、文部省から、民主主義の精神が採り入れられた近代的な教科書が発行された。昭和24年には教科書の国定制度が終了し、現在に至るまで検定教科書が使用されている(原文のまま)。つまり、私らは国定教科書最終版というよし悪しは別にして記念となる時代に小学1年生になったことになる。

 国定教科書とは「政府機関(文部省)あるいは政府の指定する機関が執筆・編集し,政府により全国の学校で一律に使用を強制される教科書。1903(明治36)年に小学校教科書の国定制度が確立したという。今の検定制度下の教科書選定ではその内容について各種トラブルが報道される。タブレットやAIで育つこれからの児童らの先々はどういう世界になるのだろう。ただ、民主主義と戦争の無い地球を作って欲しい。そして宇宙のすべてのものとも。

 (今日の575) 教科書の思い出消すかタブレット
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