小さな畑があったときは季節ごとに少しではあるが野菜を作っていた。畑が公共用地に変わってから、野菜は買って食することになった。
旬の野菜をいただくことがある。新鮮さは勿論のこと作られた人も産地も分かり安心して、おいしくいただく。感謝をしながら。
野菜つくりの名残か、流しの側で家内の水栽培をときに目にする。
ニンジン、ジャガイモ、サツマイモなど、その切れ端を惣菜などのプラ容器へ置き、水を入れる。入れすぎると浮くことがある。水は時々追加し、プラ容器は綺麗に保つ。
数日もすると白い根が水の中を伸び始める。茎につる、葉も生育し始める。食卓の花の変わりに置くと、子どもさんの理科の教材になる。二酸化炭素の削減までは無理としても、夏ばての身体に食欲を増進させる。
秋になり涼しくなると、緑だった葉はしだいに黄色に変わり、落葉樹のように落ちていく。しばし緑を楽しむもので、サツマイモを期待してはいけない。
植物の生命力、店頭からプラ容器へ移すだけで再び根も葉も生き返る。短くてもいい人間にもこの再生力があるなら、もう1度挑戦したいことがある。それをこれまで口にしたことはない。
(写真:若々しいサツマイモの葉)
これらの野菜はすべて、生きたい生きたいと言っているように感じました。
我が家の菜園は、夏草が生き生きと茂っています。もうどうしようもありません。ギブアップです。
食した野菜への小さな感謝もこめての水栽培です。