日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

山ガール

2012年11月14日 | 地域
           

 「ここから登ります」とリーダーとおぼしき人が山の斜面を指す。「展望台登山口」の標識の上方を皆さん一様に見上げる。いま流行りの「山ガール」といっても、若く装ってはおられるが拝見したところ実際はかなり前の「ガール」の集団8名ほど。散歩の途中で見かけた風景。

 そこは錦帯橋から400メートル下流で錦川が流を直角に変える深い淵を見下ろす場所。深い淵は小説「おはん」にも登場する龍江と呼ばれるところ。そこからの登山道を登った事はないが、時おり利用する人を見かけるが、これほど人数の団体さんは初めて見る。振り返ってみると姿はすでに山中へ、城山山頂を目指されている。山頂までどれほどの時間がかかるのだろうか。

 そこから5分ほどの紅葉谷公園からの慣れた登山道を登る。山ガールの皆さんのルートとどこかで出合うかと思いながら登って行ったが、途中で合流するような場所は気づかなかった。勿論、出会いもしなかった。健康のために歩く人らと挨拶を交わしながら登る。登山道に木の葉からのこぼれ日が描いた模様を楽しみながら、時間を気にしない歩きでもうっすらと汗をかく。

 山頂広場で別の山ガールの一団がにぎやかな会話中だった。山ガールに出合ったのは初めて、それも時間を置かずに2組も。次の目的のための訓練なのか、健康のためなのか、昼食のためなのか、純粋に自然満喫のためなのかなど、持参のお茶を飲み眼下の町並みを見下ろしながら思う。落葉が進み晩秋を感じる山頂を目指してロープウェーのゴンドラが昇ってきた。驚いたのは山ガールが次の下降便に乗り込んだ。あの姿は一体何なのだろう、思う間にゴンドラは見えなくなった。
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