仕事を目的通り仕上げたりこなすには、何の職業であれ道具がいる。パソコンが有ればこなせると豪語する人も多いが物つくりは目に見える形あるものに仕上げて仕事が完了する。映像でしか知らないが、伝統あるお面作り士の側には何種類ものノミが揃っている。それを使いこなして面が仕上がるのだろう。
今、屋外での小さな左官工事を依頼している。工事個所の解体撤去が済むと本格的な工事が始まる。毎日が休日の年金生活、工事をしっかり見る。使い古した感じの樹脂容器が登場した。これで水準点を決めるという。電気式水準器もあるが屋外で小工事の時は手動が手早く、水さえあれば確実に決めれる、仕事士の自信ある話に以前見た電気式の水準器で、部屋全体に赤い線が走る新式との違いを比べる。
素人が水平点を決めるとき、ホースに水を入れあっちとこっちの点で水平点を決めてたことはある。何昔か前になるが、長いブッロク塀を築く工事で水道ホースに水を入れて水準を決めているのを見た記憶がある。今も昔と変わらないそんな方法が伝い継がれているのかと懐かしさを感じた。
登場した樹脂容器を見ると水盛缶と書かれ「意匠登録」の表記とその番号が記されるている。一見した時に何かを代用した手作り品かと思ったがそうではなかった。そんなことを思っているうちに水平ポイントは決まった。ポイントが決まると曲尺で角を決める。そんな仕事を知り尽くした仕事ぶりに、頼んでよかったという安堵感を感じた。
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