世話になっている知人から「黙って頼まれて」と声をかけられた。突然のことで何があったのか何が起きたのかと驚く。話はこうだ。知人がある施設の管理人から、展示場が長期間予定がなく空いている。その穴埋めを何とかしてほしいと頼まれ引き受けた。そこで写真を提出してほしい、という頼みだった。
頼まれカメラマンは何度か経験したが、展示という人様に見てもらう、見せるという意識でシャッターを押したことは1度もない。仲間内には市美展で最高賞に輝いた人もいるなど上手な人がたくさんいる。ということでお断りしたが、知人も引き下がらず、日ごろのお返しにななればと、パソコンをひっくり返すがごとく過去のお蔵入りを探す。
セミプロの目に適ったもの数枚をプリントする。サイズはA3判で初挑戦、プリンターはセミプロ所有で初めて目にする大型機。パソコンの印刷準備は我が家と同じで印刷をクリックする。作動を始めたプリンター駆動音の超静かさに驚く。1枚目が下部からのぞき始める。「おお、いいでよ」というセミプロの声に安堵する。
作品として初めての大きさ、これまでパソコン内一覧展示での経験しかないが素人作品だが、大きくなった途端にそれなりに見栄えがよくなってくれたように思える。自分のカメラを使い始めておよそ60年、機種は何代目かになるがこれほど緊張したプリントは初めて、さて、下旬から始まる頼まれ展はどんなことになるのだろう。
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