「ラグビー日本」が感謝のパレード。ラグビーワールドカップ日本大会で史上初となるベスト8の快挙を成し遂げた日本代表の選手たちが、東京・丸の内で応援への感謝を込めてパレードを行った。キャプテンを務めたリーチマイケル選手らが丸の内仲通りのおよそ800㍍を歩いた。
「肉弾」をぶっつけた試合を思い返すと、パレードで見せたスーツ姿の選手のはじける笑顔は想像できなかった。やはり試合中の応援とは違う感謝と優しさのこもったフアンの声援がそうさせたのだろうか。何度も涙をぬぐう選手のくしゃくしゃな顔もアップで映された。どの顔も頑強な体躯を今日はどこかに置き忘れているように感じた。
流行語大賞となった「ONE TEAM」、800㍍ではあるが歩いてこれまでの応援に感謝した。フアンから思えばフアン目線と同じ高さで交流できることはより選手を身近に感じさせたのではなかろうか。パレードの規模にもよるだろうが車上から応える感謝パレードとはフアンと選手の繋がる深みが違う、そう思いながら中継画面を見ていた。夕方の報道ではパレードを見るため5万人のフアンが通りを埋めたという。
私が40代前半ころの上司がラガーマンだった。たまに自分の耳を示しながら関東大学リーグ戦の話を思い出深そうに話していた。スポーツが見せるためのスポーツに変わることに懸念を抱いていたことを記憶している。大衆に愛されるスポーツ、でも、そこに欠かせないスポーツの一線があると説いていた。黄泉の世界で「ONE TEAM」の活躍をどんな思いで観戦しどんな思いをしただろうか。
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